2004/09/26 更新
[山行記録へ] [トップページ]
title
「自然朴の会」山行記録

白峰三山縦走(1日目)
(北岳・間ノ岳・農鳥岳)
(3192m・3189m・3025m)


山行記録(1日目) (2日目) (3日目)

2004年09月17日(金)   曇りのち晴れ

コースタイム
 奈良田駐車場 4:40 ⇒(タクシー)5:20 広河原 5:29 → 5:35 広河原山荘 5:38 → 6:03 白根御池小屋分岐 6:09 → 7:07 大崩壊地 → 7:35 大岩 → 8:06 二股(朝食)8:25 → 9:13 2500m付近(休憩) → 9:43 樹林帯抜け → 10:30 白根御池・右股コース分岐 → 10:50 小太郎尾根分岐(休憩)11:06 →
11:44 肩の小屋(休憩)12:00 → 12:44 北岳山頂 13:15 → 13:31 八本歯のコル分岐 → 14:10 北岳山荘(泊)

昨夜は夜通し車を走らせ今朝の2時半に奈良田の里入り口の駐車場到着する、4時40分に予約をしておいたタクシーで広河原に移動する、広河原の北沢峠に向かう道路のゲート前でタクシーを降りる、直ぐ傍らには水場が有りそこで支度を整える(アミノ酸を飲む)。 ゲートは一般車通年通行止の為の物で人は通れる様になっている、ゲートを通り少し行くと左手に長い吊り橋が有る、この吊り橋を渡ると広河原山荘が建っている、中では宿泊客が朝食を食べていた。 山荘の左手が登山口で沢を左手に見ながら歩き始める、今回の歩き始めは山行リーダのYMZがかなりのスローペースでスタートしてくれている、それは今日の行程が標高3000mを超える事と時間が長い事、それに昨夜は睡眠をほとんど取っていない事から高度障害を起こさない様に配慮してだ。 約25分程で大樺沢コースと白根御池小屋への分岐に到着した、ここで一本休憩を入れる、休憩していると大きなザックを背負った2人連れが追い越して行った。 沢沿いの同じような登りを歩くこと1時間で右手前方の斜面が崩壊した場所に着く、ここからのルートは対岸に変わる、対岸に渡り30分程歩くと大きな岩が有り右を巻くように登ると間もなくバットレスが目の前に見えてくる、今日は生憎と稜線部に雲がかかっていて本来の迫力が感じられない。 30分程で二股に到着する、ここで朝食にする、ここからはきつい登りが待っているのでしっかりと腹ごしらえをしたいところだが、若干疲れが出て来ているのか食欲も今一つと言うところだ。 二股には沢水の環境汚染に配慮し環境庁がバイオトイレを2基設置して有る。 朝食休憩も終わったところで出発する、ここからは八本歯のコルから北岳に上るコースも有るが草すべりから肩の小屋を通って北岳に行くコースをとる、このコースは傾斜がかなりキツイが登山道はジグザグに付いているので比較的登りやすい、途中休憩を取りながらとにかく高度を稼ぐ、間もなく樹林帯を抜けるかと思われる辺りで小雨がパラついてきたのでカッパの下だけを着て傘を用意する。 最後の急坂を頑張り歩きのペースが少し落ちてきた所で白根御池小屋からのコースと合わさる分岐に到着する。 後は主稜線の小太郎尾根分岐までジグザクの急坂を頑張れば肩の小屋まではもうすぐだ、小太郎尾根分岐で小休憩を取り腹ごしらえをする。 風も出て来て雨もパラツキ始めたのでカッパの上を着け主稜線を35分ほど登って肩の小屋に到着する、雨は上がったがガスで景色は見えない、小屋の前の広場で休憩し北岳を目指す、雨は上がったが風が有るのでカッパは着たまま本日最後の登りにかかる。 歩き始めて間もなくガスが切れて北岳の山稜が一瞬だけ姿を現してくれた、歓迎してくれている様だ、肩の小屋から45分程で北岳山頂に到着する。 到着した時の山頂はガスで周りが見えず登山客もまばらに思えたが、私らが到着するとガスが消え始め仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳そして鳳凰三山等が顔を見せてくれた、カッパを脱ぎ記念撮影をしてしばらく景色を楽しむ、YMZも皆の体調も問題無い事に安心した様子だ、ここまで来て問題無ければ間ノ岳・農鳥岳への縦走は問題無しとの判断になった。 十二分に日本第二の高峰を満喫し今日の宿である北岳山荘に向かう。 途中「八本歯のコル」分岐を通り約1時間程で稜線上に鐘の有る北岳山荘に到着した。 受付で宿泊の手続きをして部屋「中白根」に入る、今日は平日なので混んでおらず布団1枚に一人で、部屋も7人部屋に6人と余裕の部屋割りになった。 部屋の窓からは正面に富士山が大きく見え最高のロケーションになっている、受付時に早速に購入したビールで乾杯をする、WTNはザックから四合瓶の酒を出す、大変な行程と判っていてもこれだけはやはり止められないようだ、4時頃同室となった夫婦が戻って来た、今日八本歯のコルを登って来て明日肩の小屋から広河原に下るので間ノ岳まで行って来たとの事、その後色々話をすると、仕事は定年でリタイヤしたので山歩きを楽しんでいるとの事で九州から来たと言っていた、まことに羨ましい。 夕刻にはガスも晴れ始め北岳の西壁も夕日に赤くそまっ来たが、その夕日も富士山までは届かず夕焼けに燃える富士は見ることが出来なかった。 5時に夕食となり食堂でいただく、今日の宿泊者(食事をしている人)は20人程しかいない、平日の小屋泊まりは混雑がなくてすばらしい病み付きになりそうだ。 夜も昨夜は殆ど寝ていなかった事もあるがゆっくりと休む事が出来た。 夜中に目を覚まし窓の外を眺めると、夜空に富士山のシルエットが浮かび上がって見え、更に左手に麓の明かりが煌めいておりしばらく見入ってしまった。
  


駐車場 広河原 広河原
奈良田の駐車場でタクシーを待つ 広河原で出発前のマドンナ記念撮影、後ろの雲に山頂部が隠れているのが北岳 自然朴の会仙人、山行リーダ
広河原 広河原ゲート 広河原 吊り橋
筆者とナベさん 北沢峠に抜ける道路に架かるゲート、ゲートの脇を抜けて先に進む ゲートから10mほどで左手に野呂川に架かる吊り橋が有る、吊り橋を渡って右手に行くと広河原山荘が有る
山荘横登山口 白根御池小屋分岐 崩壊地
5:38 広河原山荘左手横の登山口を出発 6:03 白根御池小屋への分岐で休憩 7:07 大崩壊地、右手がかなり上から崩壊している、コースはこの先で沢を渡り左側に移る
大岩 バットレスが見える 二股
7:35 大岩が現れる、右側を巻いて登る 大岩を巻いて登り上げ前方が開けると迫力のバットレスが見えるはずだったが、生憎と上部に雲がかかり迫力も半減でした 8:06 二股に到着、標高差700mを2時間半でした、ここで朝食を取る、ここには環境保全のためバイオトイレが設置して有る(標識の所を右に行く)
二股からバットレス 右股コース 2500m付近で休憩
二股からバットレスを見上げる 8:25 二股から右股コースを北岳肩の小屋を目指して登る、かなりの急登 9:13 2500m付近で休憩、この辺りから息が切れやすくなって来た
草すべり 白根御池コース合流 小太郎尾根分岐
9:43 右股コース上部の樹林帯から抜けると下山して来る人たちと合う、この辺りで雨が落ちてきた 10:30 右股コースと白根御池コースの分岐に到着 10:50 小太郎尾根分岐で休憩、写真右手が小太郎尾根、左が肩の小屋に向かう主稜線
肩の小屋到着 肩の小屋 肩の小屋
11:44 北岳肩の小屋に到着、生憎とガスの中で景色は全く見えません 肩の小屋看板「北岳の肩」の前で記念写真 まだまだ元気の様子
キタダケ草? 北岳到着 北岳山頂
キタダケ草、この時期にキタダケ草は咲いていないと言われたが写真をクリックして拡大写真を見て下さい、花、葉、茎どれを見てもキタダケ草と思うのですが 12:44 北岳山頂に到着、高山病にはならなかった様で笑顔です ガスが晴れてきたのでカッパを脱いで、「北岳山頂」での記念写真、日本第二の高峰です
北岳山頂の賑わい 鳳凰三山 甲斐駒をバックに
ガスが晴れて来たら結構な登山客がいました、手前の石柱は三角点 ガスが晴れて鳳凰三山方面も見えてきた、山頂が雪の様に白く輝いている 雲がかかっているが甲斐駒ケ岳が見える、みんないい顔をしています
北岳山頂で 北岳山頂で 北岳山荘に向かって下山
3192m 北岳山頂 来年の年賀状用写真でしょうか ガスで周囲が見えないのが残念です 13:15 山頂南側に有る「北岳」の標柱、北岳山荘に向かってここから下ります
八本歯分岐 奇岩 木のはしご
13:31 下る途中に、八本歯の分岐標識が有ります 海老の尻尾の様な奇岩がガスの中に浮ぶ 途中には木のハシゴも有るが危険と思われる箇所は無い
山荘が見えて 山荘に到着 山荘の部屋で
下方に北岳山荘の赤い屋根が見えて来た 14:10 北岳山荘に到着、山荘の上の尾根上には鐘が有る 部屋「中白根」で至福の一時、7人部屋に6人で、布団1枚に一人でした、やはり平日は空いています
山荘の窓から北岳 山荘の窓から富士山 夕日に染まる北岳
ガスが晴れて来ました、山荘の窓から北岳方面を見ています 部屋の窓の正面には富士山が大きくそびえて見えました 山荘の上の尾根から夕日に染まる北岳
小屋の上に見える富士山 夕暮れの間ノ岳方面 ZZZZzzzz.....
山荘の屋根越しに富士山を遠望する、夕日があたる赤富士を期待したが稜線の陰となり夕日は当たらなかった 明日歩く間ノ岳と農鳥岳への稜線 昨夜は殆ど睡眠が取れなかったので今夜は7:00には眠りに付きました

[文頭に戻る] [トップページ]