Evangelion Genesis y:x 更新日誌(1999 年 3 月)

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3 月 30 日。
Pocket Linux Project を公開、各方面に連絡なぞする。その昔、「遠い話だけどね」と ちらと触れた「野望」を実現した。 ついでにパーティションを分けたコンパクトフラッシュがちゃんとデジカメで 認識されることも確認。

PocketBSD に遅れること 1 年。みんながみんな チャーリィブラウン戦略(別名、果報は寝て待て戦略)を採ってしまっては 永遠に実現しない、その極端な例であった。
── 実動 7 日で動きだしたもんな。

さて、これで PocketLinux は私の手を離れ、linux community の中で育っていく、 ことになって欲しいなぁ。さすがにコレばっかやってらんない。


3 月 28 日。
「ホームページ」という実にいろいろな意味に使われる言葉がある。
「ホームページ」を、今は、あるページが更新されたとして、その時に 「ホームページ」が更新された、という風に使える web page の集合を 「ホームページ」と呼ぶことにしたとする。

... 「ホームページ」を三つも持ってると全部にはなかなか手が回らんぞ、 ということが言いたかった。 PocketLinux も 3 月中に公開アナウンス行きたいので...

さて、そろそろアニメも最終回ラッシュ。
『彼氏彼女の事情』
観る前に緊張を強いられるのは、やはり演出としてナンだったのではなかろうか。
少なくとも、製作者の意図への考察無しに見ることが不可能な演出はすでに演出ではない。 「アニメ」 ── この番組に対して鑑賞者が期待する種類のものの集合、 に心理的に収め、観たことと辻褄をとり、吸収消化するプロセスにおいて、 毎回、物語の「外」に心が動く。ものすごく疲れるんだけどなぁ。

『ガサラキ』
最終回に詰め込むべきネタを増やしすぎ、説明オチに終わったのは、なんだかな...
直前に見た『ポポロクロイス』と同じく『ガンダム X』的な終わり方は 偶然だろうけども、連続して観ることになるだけに、ガサラキではすでに飽きていた。

『神風怪盗ジャンヌ』
いや別に最終回でもないけど。 意外(といっちゃ悪いか?)に脚本家の神経がゆきどといているので、 観てて疲れない。 盗むことに疑問を持たせた回の次に盗むことが被害者のためになった回を置いて バランスを回復させ、そしてわりと早く警察の不手際によるクビの話を置く。
この時、まろんは、「捕まえればいいじゃん」といった偽善的(捕まる気は無い訳だから) なコトを言うのでなく、クビになった後の話をするあたり(捕まるつもりがないなら、 クビは確定だからな...)、ちょっと変わっていた。
ただ...、デジタル彩色はともかくとして、デジタルズームによるフェードイン/アウトの 手抜き、遠景でのジャンヌの移動を CG による等速移動ってな重力のことを 無視して酷いもんである。また、ジャンヌが捕まらず、かつクビにさせないようにするのは この話の場合たいへん難しい(盗む = 対象の消失だから両立しない)。 どうするかと興味を持てば、悪魔だけ処理して、モノ(オルゴール)は返してしまった。

.... そういうことができるんなら、前々回、宝石展の話の時もそうせんかい....


3 月 19 日。
今日は 19 日(正しくは 20 日午前 0 時ちょっとすぎ)。
最後に書いたのは 11 日で 10 日空き ... 実は後半 1/3 くらいは単なるサボリである。 <~bg3k-ysd/pocketlinux/> なんぞにて PocketLinux 書きしてたらマシンにベタ付けになってしまい、 日記を叩く気が失せていたのであった ... いや、風邪ひいてたというのもあるんだけど。
3 月 18 日。
たべもの二題。
1 月の終わり に「野沢菜茶漬け」のおまけのことを書いた。 ついに「おまけ」が無くなったやつを店頭で見掛けた。 同じ場所に賞味期限が 1999 年 10 月のやつがあっておまけがついており、 賞味期限が 2000 年 1 月のやつはおまけのないやつだったから、 たぶん今年 1 月製造分から無くなったのか。
"25 周年" とやら、1 年 2 ヶ月ほど続いたことになる。

しかし期待の「梅かつおの朝粥」は並んでいなかった ... ;_;
もちろんその場で「梅かつお」付きのやつはぜんぶ買い占めさせてもらった。

納豆のこと。
つい最近 TV にて 400 回かき混ぜて食べるとより美味しく召し上がれます、 なる話があった。 ふつーよく混ぜても 10 回どまり、20 〜 30 回よけいに回したからといって 何が変わる訳でもない。400 回ともなれば単に腕が疲れるだけだ、 と思うところからして、話には聞いても実行してみた人は少ない筈だ。

で、やってみた。腕が疲れた。いつも箸をもつ右手でなく、 利き腕の左手で混ぜてなおしんどかった。 醤油をちょいとたらしさえすればはるかに滑らかになるのが分かっていて 混ぜないというのも、かきまぜている最中はなかなかバカらしいものがあった。 しかも 100 回や 200 回ではとくになにごともない。
事態がすこし変わるのは、実に 300 回を過ぎてからである .... 400 回というのは 実用最低限の数字らしい。 このころになると、納豆の粘りと摩擦で豆そのものが崩壊しだす。 対照的に、粘り糸は空気を大量に含みクリームと化し、 豆の付随物としてでなく食べる「実体」の地位に駆け登ってくる。 400 回のあたりではまだ豆の形が残るが、すくって口に含んでみれば 堅固になりつつある粘り糸の舌触りと、擦れてぼろぼろになった豆の感触が ちょうど入れ替わるところにある。
これは確かに従来食べていた「納豆」の範疇からちょっと抜けた「食べ物」になった。 その原理からして引き割納豆をつかえばもう少し手軽になりそうだが、 出来上がる「食べ物」の感触はまた別(もう少し柔らかいものになりそうだ)かな。
クリーム化した納豆は確かに臭いも抜け、けっこう旨かった(いつもより旨かった)。 「400 回」という手間に見合ったかどうかは微妙だが、飽きるほど納豆を食べるはめに なったらレパートリーの一つとして思い浮かべるくらいはありそうである。


3 月 11 日。
風邪をひいた。当初、花粉症類似の症状だったため、対策が遅れ、気付いた時には けっこうな熱であった。 んなわけで昨日はずっと寝ていた。

今日あたり、PocketBSD の本が出たはずだが、 前回の例に洩れず 「本がでるころには obsolete」、 個人的に PocketBSD から Pocket Linux への移行が進んでいるのであった。 ま、今週中くらいには最初のリリースが出せるだろう、っていうか 私が熱ださなきゃ今日あたりゴーサイン... のつもりでいたんだけど さっき fall back した。みゅ。

それにしても、やはり勝手知ったる庭は良い。*BSD も知らないわけじゃないが、 MobileGear のような非常に貧弱な環境で ハードウエア資源ベタベタに tuning かけるような使い方をするとなれば やはり linux に一日の長があるのであった。

アニメの感想のこと。
書かなくなって久しい(つーても 2 週間か?)が、 いちおうまだ観ている。某氏おすすめのミトも 切ったと言いつつ今んとこ見落としの回は無い... ような気がする。 が、わざわざ時間を割いて観るようなシロモノが無くなっているような気はする。 細かくネタを蒔きつつゆっくりと熟成させている風の『ガサラキ』が成長株だが 物語の行く末がぜんぜん気にならない、というあたりすでに終わっている。
うーん ...

アニメの表現力のこと。
昨日の『バブルガムクライシス』において、シリアが(人力を越えた速度で)飛び退く場面、 きっちりリアルタイムスケールでフルモーションだった。 実写ではありえない(SFX ならありえる)し、アニメでもスロー描写が多く 最近イマイチに感じていた部分である ── つまり、 「目にも止まらぬ速度での」動きというやつを忠実に再現するということに関して。
残像を漫画的に描いてごまかすんでなく、ちゃんとするとこはちゃんとして いただけるとやはり凄みの質が違うと思う。
実写速回しでやると空気や水の粘度が実際と違うことになるのでかなり安っぽくなるし、 空気抵抗と慣性モーメントまできっちり計算させた SFX はたいてい金が掛かりすぎる。 つうか、加速度をちゃんとモノの動きに沿って計算してねーだろーというのばっかり。 空間曲線をパラメータ表示させ、そのパラメータにそって加速度を表現してるだけかな、 ああいう風(にゅうるるるるる、ぴたっ)になるのは ... 確かにパラメータに沿った距離の積分はけっこう面倒な計算だけど、空気抵抗の処理よりは なんぼかラクである筈だ。
『ジェラシックパーク』の慣性モーメントの計算はひどかった ... 水の粘性の計算がぼろぼろな『ゴジラ』といい勝負である。
実写の rescaling ではスケールを 1/5 したら水の粘性も 1/5 にし、 水のかわりに液体水素か液体ヘリウムをもってこないといけないはずだが そんなことをしているとこはどこにもなく:-)
この辺、アニメのが原理的に強いと思うんだがなあ。

PS.
"Night Fall". うん、あれはいい話だった。
どことはいわないが、ハブを UPS に入れてなかったとこがあったりもするな。


3 月 7 日。
P.K.ディック & R. ゼラズニイ 『怒りの神』 サンリオ SF 文庫
を池袋の古本市で見掛け、入手。高価かった ... ;_; ゼラズニイについては発見次第問答無用全数購入してるんだけど、 それでもちょっち逡巡した。『ロードマークス』直前という、 わりと後期の作品(1976 年)のわりには神話色の強い(前期的な)話なのは、 この小説は もともとディックに神話的な知識を買われての共作だから、だそうな。

ふーん、そういう(神話的な)話も何時でも書けたのねぇ。
実は買っただけで珍しくまだ読んでないので、感想は書けない...

古本市に寄ったついでに写真映像用品ショー&日本カメラショーも見て回り、 こちらでは用品ショーカタログをひさしぶりに貰って帰った。 マルミのブースでブルーエンハンサフィルタなるもののレゾンデートルについて いろいろ訊いたみたけど、たいしたことは聞けなかった。
やたらに高価いけど、単なる青色フィルタとなにが違うねん?


3 月 6 日。
A. Rubini 『LINUX デバイスドライバ』 オライリー ジャパン
購入。うーん、結局購入するはめになったか。Kernel version 2.0.29 〜 2.1.43 とやや元のコードが古いのと、どーせ kernel source を読まなければ この手の作業はどーにもならんことになっているので あんまり興味なかった。

Kernel source を読んで局所的な解読ではどーにも分からないことには 2 種類ある。
ひとつは複数の良く似た関数が、似せてある理由というかポリシーのあたり。 二つが似ているのは偶然か、それとも論理的に似ざるをえないのか、 それとも似ていることが前提となって他の下請けルーチンなどか書かれているのか?
もう一つは暗黙の制限。ソースに実際に使われているその使われ方は その関数の使い方としてたぶん:-)正しい。 では別のところで似たような用法で使うことはできるだろうか? 妙な制限があったりしないか?

こういったことはもちろんソースに書かれていないし、 コメントとして文書化されていることもあんまりない。困ったもんである。

この両者について、挙げた本がどれくらい役に立ったかというと、 .... 前者についてはそれなりに役に立った。後者については、 たいして役に立ちはしない。
.... が、平均的にはけっこう役に立ってる。うん。

ついでに回った秋葉原。100/10M HUB ( Accton EH3005 ) が 5000 円割って大量に並んでいる。 ここんとこ 100M LAN 関連は 10%/週のペースで値を下げているような感じではあったにせよ、 これにはたまげた。もっとも 100M switching HUB も今は 2 万を割ってしまっており、 5000 円だからといって今すぐ手をだすようなものとは限らない。 100baseTX は衝突のペナルティが重く、 switch 化した時の性能向上比が大きい。 1 万円差で実効バンド幅がほぼ倍違うとなれば ...

それに Mobile Gear のうえで linux が動きだし、 まもなく LAN card もささるというところにあって LAN のデザインに少し変更がでそうということもある。


3 月 5 日。
Mobile Gear MC-MK32 の上で linux 完動 (引くことのちょっとした不具合:-)
Job list に stack されてるものを眺めるだけでも まだまだ PocketBSD とは比べもんにならないが、 とりあえずは第一コーナーを回りきった、という感じ。 Flashdisk を外しても動くので Network card が使える見通しが立っているというのが実に大きい。

今日はそんなところ。


3 月 2 日。
某所で Linux on MobileGear Project 始動。 気付いたのは昨日で、昨日の時点では kernel は まだ立ち上がらず途中で panic を起こしていた。 Patch を get し、それ(panic おこすとこ)を確認しようとする横で 今日 kernel が立ち上がったところまでいったらしい。
... うう、思いっきり出遅れている (横で観てるだけのがラクという裏の心の声は置いておく)。

次のチェックポイントは console 起動だが、さて。


3 月 1 日。
ちょいと寝込んで起きたらそこは 3 月だった ...
土曜の DVD へのグチ鑑賞会の負荷は重かったらしい。
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