昨今の日記人気にあやかり、わたくし-お@り(おまぬけ@りす)-も、日常での小さな出来事や感じた事などを日記風に、あるいはエッセイ風に綴っていきたいと思っています。

に参加しています。なぜか。
(read Me!という"まがいもの"があるらしい。気をつけねばなるまい。)






1998年・1月〜12月




1月ウ日
 今朝1時間も寝坊してしまった。このまま休んでしまおうと思い会社に電話をした。どのように言い訳をしようか考えていたら、電話口にちょうどウ課長がでた。私が「にぼにぼ」といったら、ウ課長は「よくわかった。」といった。私は、ほっとして受話器を置いた。





1月ウ日
 休日だったので、同僚とデパートの物産展にでかけた。帰りに屋上のプレイランド(ゲーム等が置いてある所)の『 どうぶつのりば 』で、ぞうさんを選んで乗った。同僚はパンダの電車にゆられていたようだ。私はPUFFYのなんとかという曲(たしか、『貴闘力の足袋』?)を口ずさみながらぞうさんに乗ってゆられていたが、なぜかまわりは奇異なものでもみるかのような目をしていた。これはおそらく、日本がかってなかった激動の変革期にさしかかったということを人々が無意識に感じていることのあらわれであろうと直感した。たいへんなことだと思った。

 このことを同僚に話したのだが、彼もうすうす同様なことをかんじていたらしい。私はいてもたってもいられなかった。昼食は天玉うどんとポテトサラダにすることにした。九九も暗唱してみた。





2月ウ日
 テレビでウルトラマンが怪獣を倒していた。『怪獣から我々を救ってくれてありがとう。(;;)』という感謝の気持ちで一杯だ。今度、街で彼に出会ったら一杯おごってやろうと思う。





2月ウ日
 今度はゴジラが上陸するらしい。





3月ウ日
 今日は帰りにカクテルバーによった。私は明りの届かないカウンターの一番隅に座った。なんとかドックというのを一気にのみほすと、カバンからひもをとりだし、あやとりをした。気分はたいへん爽快だった。るんるんだ。いちどお試しあれ♪





3月ウ日
 今日は、会社の車を運転しているときに、下痢ぎみのスズメをはねとばしてしまった。
 なぜ下痢ぎみだと解ったのかというと、私が車をとめてスズメのそばに駆けつけたときに、スズメは息絶え絶えに「私、下痢ぎみなんです。」と言って、息を引き取ったからだ。





3月ウ日
 ある人にこの日記は滅茶苦茶だなと言われた。そうであろうか?私はかなりマトモだと思っているのだが。そんな事を言う彼の将来の方が心配だ。
 そういえば、以前に彼は、いつかは会社のトップにのぼりつめて潜水夫になるのが夢だと語っていた(うちの会社のトップは潜水夫だ。)。大丈夫だろうか?





4月ウ日
 会社の事務のアルバイトをしているP嬢の将来の夢は、服飾関係の専門学校を出て、『うきょっぴ』になることだそうだ。是非その夢を実現してもらいたいし、また彼女なら必ずなれると思う。
 彼女が退職するときには、ぜひ寄せ書きに『馬場チョップ』と楷書で書こうと思う。





4月ウ日
 ところで、『うきょっぴ』とはなんだろう? 





5月ウ日
 今朝、自転車をこいで新聞を配っているパンダをみかけた。





5月ウ日
 ほんまやって!





6月ウ日
 イェーイ! イェーイ! イェーイ!!
今日は天気が良かったので、ラジカセをもって浜辺にいった。浜辺でテクノなサウンドをガンガンかけてドカドカと踊っていたら、下の住人からうるさいと怒鳴られた。
 しょうがないので、体育座りをして『かっこう』をくちずさんだ。初夏の潮の香りは、とてもや優しく感じた。左手の遠くにみえる入り江の近くで漁船が暗礁に乗り上げていた。私のそばでは、蟹が泣きながら砂と戯れていた。





6月ウ日
 お昼休みに、野良ネコのミィちゃんと真夜中にドライブすることを約束したので私の車(現在も酒屋の秀彦が乗り回している)のスペアキーをもって家を出た。
 今夜は月明りがとても明るい。途中、牛の牧養場の前を通ったので、牛の鼻にスペアキーを入れて回してみた。牛は始動しなかった。たいへん残念である。
 仕方がないので近くを物色するとトラクターを見つけた。トラクターの鍵穴にスペアキーを差そうとしたが、これが入らない。何度やってもダメだった。釈然としなかったが、今日のドライブはあきらめることにした。明日はミィちゃんにこのことを説明しようと思う。





6月ウ日
 今日はミィちゃんに、昨日のドライブが中止なったいきさつを話した。おそらくこれらの出来事は、いわゆるユダヤの陰謀ではないかということで意見が一致した。





7月ウ日
 自宅のパソコンの調子が悪い。電源を入れてもうんともすんともいわないのだ。同僚にそのことを話すと、彼は「電源プラグを鼻に差し込んでみろっ!」といった。ミィちゃんは「それだったら、お尻の穴に入れるのがいいんじゃない?」といった。
自宅に帰って、さっそく鼻にプラグを差し込んでみたが、駄目だった。 お尻の穴はさすがに切れるし痛そうである。どうしたものか、、、。
 この日記は会社のパソコンをこっそり使って書いている。





7月ウ日
 今日はお昼に、最近新しくできたという喫茶店にいった。ケーキ店内にちょっとした喫茶コーナーが設けられている、おしゃれな感じのお店だった。牛丼の特盛りをたのもうと思ったがなかった。何気にBGMを聞いていると、とても素敵な曲が流れてきたので、同僚にこれは何かとたずねた。彼は、「これは確か『G線上のマラリア』という曲だ。」と教えてくれた。
うーん、なかなかよい曲だ。





7月ウ日
 今日は、会社で昼食をとった後、昨日の『G線上のマラリア』を求めにCDショップへいった。店内を探してみたが、見あたらなかった。品切れのようだ。
店員にたずねたところ、「J.S.バッハのG線上のアリアならある」といわれた。危うく、まがいものをつかまされそうになったので、「シャローム!」と言って、そうそうにその店を去った。気をつけねばなるまい。





8月ウ日
 ミィちゃんに会ったので、『G線上のマラリア』のことを話した。彼女は、それはマラリア・キャリーの曲だといった。マラリア・キャリーの『G線上のマラリア』か。なるほど。





8月ウ日
 会社での昼食後、マラリア・キャリーの『G線上のマラリア』を求めにCDショップに行った。まがいものをつかまされるといけないので、別の店にした。店内をくまなく探してみたが、やはり見あたらなかった。
 私は店員にたずねてみた。彼は真面目な顔をして「コミックバンドですか?」と聞いてきた。私は「美しいメロディーの曲だ。」といった。彼は「マライア・キャリーの曲ですか?」と聞いてきた。私は、またか!と内心思った。どうして、こう無いとなると別のものを薦めようとするのか。私は「じぁ、いいです。」と言って、店を出た。店先で、受け身の練習をしてみた。





9月ウ日
 牛の着ぐるみをきて、布団の上で瞑想していると、マラリア・キャリーの『G線上のマラリア』は 大きな町の大きなCDショップにあるのではないかと悟った。神の啓示であろう。





9月ウ日
 職場を抜け出して、大きな町の大きなCDショップに行くことにした。駅の売店で、道中のお守りにと100円ライターを購入した。大きな町の中心の駅で降りると、デパートに寄った。デパートの特設売り場で、駅弁祭りというのをやっていたので、昼食用に峠のなんとか(峠の釜風呂?)を買った。時間がないようなので電車に乗って職場に戻った。

 昼食時に峠の釜ゆでを食べていると、ウ課長が「今日は豪勢だねぇ。」といってきた。私は職場を抜け出してたことを悟られるとまずいと思い「これは宇宙人からの手みやげです。」と答えた。そして、ウ課長に「これも手みやげです。」といってお守りの100円ライターを手渡した。ウ課長はうれしそうにしていた。
 今日も充実した1日だったといえる。ただ、どうやら大きな町の大きなCDショップにも、マラリア・キャリーの『G線上のマラリア』はないようだ。





10月ウ日
 私のお誕生日が近づいてきたので、会社の帰り道、遮断機の降りた踏切内にリンボーダンスをしながら侵入してみた。すると線路の反対側からクマ(グーさん)が「あぶないよ〜」といいながらリンボーダンスをしてこちらに近づいてきた。私もグーさんも電車に跳ね飛ばされてしまった。





10月ウ日
 無念である。





- 月 - 日

 三途の川でひとおよぎしてきた。爽快な気分だ。そういえば、前、私がはねた下痢気味のスズメに出会った。彼は「おなか、よくなりました。」といった。元気そうだった。私は彼に「それは、よかった。」といった。





- 月 - 日
 今日は賽の河原で、ぼーっとブタたちの組み体操をながめた。上空には、静脈血のような暗赤色の巨大な月が浮かんでいた。地平線まで続く草原を、夜風が激しく舐め回していた。
 ブタたちはピラミッドをつくっていた。1、2、3、、、5段のピラミッドだった。ブタのピラミッドは強風にじっと耐えていた。





- 月 - 日
 しかし、なぜ私がこのような理不尽な目にあわなければならないのか!なぜ、ミィちゃんのからだに乗り移って、このようにキーボード(会社の)をたたかなければならないのか。
 宇宙人のしわざか?
そうだ、そうに違いない!すべては宇宙人のしわざだ。
出てこい、宇宙人!そこにいるのは、分かっている!





- 月 - 日

  " そこ " って、どこだ?


 スリッパの中か?


 机の引き出しの中だろうか?


 給湯室の排水管の中?


 パンツの中か?


 ひょっとして、波平の頭の上か?


 あるいは、私の肛門か?


 ミィちゃんの中か? 、、、それは、私だ。


 どこだ?


 





- 月 - 日
 シ○ウサさんから、" 宇宙人は「たらちゃんの走る音」
だと思う。 " というメールが届いた。

そうだったのか!
でてこい、たらちゃんの走る音!





- 月 - 日
 謎。





- 月 - 日
 今日もブタたちの組み体操をながめた。生暖かい風が、雲を強引に追いやっていた。遠くの空で、稲妻が走った。雷だ。しばらくして、ゴロゴロと鳴った。私の腹がだ。調子がよくないようだ。
 
 閃光が、遠くに見える大木を飲み込んだ。木は瞬く間に黒い残骸と化してしまった。轟音と衝撃波があたりを包んだが、ブタたちは黙々とピラミッドを作っていた。突然、ブリブリィという音が聞こえた。左の方を見ると、まだ幼い子供が私のそばで、うんちをしていた。
 君は一体誰なんだ?彼は、こちらをみた。私が、唖然としていると、彼は今にも転びそうな、たどたどしい走りで去っていってしまった。パンツとズボンが残っていた。小さなうんちと。
 
 閃光と轟音とともに、私のいる空間が真っ二つに裂け千切れた。「ブヒー!」という声が微かに聞こえたような気がした。そこにブタのピラミッドはなかった。漂ってくる生暖かい異臭は、私のすべての感覚と思考を停止させた。
 ピラミッドのあった場所にいってみた。大小の黒く縮れた肉の塊が無数にころがっていた。 ゲル状の泡をふつふつと噴き出している肉塊もあった。ピラミッド形の黒く大きな影が、銀板写真のようにただれた大地に写し出され、私を見下ろしていた。
 以前はねとばしたスズメが来て、「いっちゃいましたね。」といった。私は、「ああ。」と答えた。そばで、ゴロゴロと低い音が鳴った。一瞬たじろぐと、スズメが「今のは、私です。すいません。」といった。 私は、「君もか。」といった。





- 月 - 日
 
 今日、スズメくんと " ゆるゆる同盟 " というのを結んだ。






12月ウ日
 最近あの世からもどってきたところだ。近所のうわさでは、クマ(グーさん)も近々、あの世からもどってくるそうだ。記念に初詣にいった。



 



1997年 1998年 1999年・前半 1999年・後半(9月〜


ひとつ前 / ほーむ