入稿完了。です。お疲れー。
だはぁーーー(溜めていた息が吐かれる音)
終わった! 終わりましたよ! ようやく!
まあ、まだ校正チェック刷りは送られてきてはいないんですが、ひとまずは肩の荷が
おりたと思ってよさそうです……。
やれやれ。
これで多少は、羽を伸ばしたり、気になっていた小説を読んだりする時間も取れそうです。
今回の小説は、Bullet #5 は。
トータルページ数は 274。
活字部分の文字量は原稿用紙 440枚超。
これはもう、自分では完全に未知の領域でした……
長さもそうだし。一次創作で、オリジナルワールドで、ゆえに「これだけの量の
設定を、ストーリーの中で捌かなくてはならない」、というのも初めてのプレッシャーでした。
文体にせよ、足並みにせよせよ、かなりばたついているかもしれません。
が、推敲で目の届く範囲に関しては可能な限り手を入れました。
バランス崩してふらふらしながらも、
『美しくスマートにそつなく』歩くことまではできていないまでも、なんとか転ばずに
最後まで歩き通せたかな、とは思っています。
さらに、
ストーリーのアイデアや、キャラクターごとのテーマに関しては、自分の中の
人間として一番重たい部分、
傷つきやすくて柔らかくて、でもだからこそ子供扱いで軽々しくは扱えない部分。
そんな部分を、
根こそぎ放り込んだような小説でもあります。
そんな素材をぐつぐつと煮込んでみました。
だからもー、書いている間中、重くて重くて(笑)
気を抜くと、自分の情念の渦に足を取られそうになる。
肩が、筆が、重くて仕方がない。何かが纏わり付いているような。
何かがのしかかっているような。
そんな苦しさや難しさがずっとついて回ってましたね。
でもまあ、だからこそ。
既存の社会や小説や、そういったものに私と同じような、漠然とした不満感を
感じている人には「こんなのを待っていた!」「こんな凄い小説初めて読んだ!」
と、思ってもらえるのではと。
あるいは、
私と同じような思いで日々を生きている人や、高校時代をすごした方々には、
きっと強烈に干渉してくれるのではないかと。
そんなことを信じながら、念じながら、なんとか書ききりました。
たぶん、10人が読んだらそのうち1人くらいには……
ということは 100冊売れても10人にしか響かないわけですが(笑)
でも、そうじゃない方にもそれなりに気持ちよく、それなりに心地よい重量感で、
読んでいただけるようにはしてあるつもりです。
(下読みに付き合ってくれた、SIOさん、紫水さん、ありがとうございます)
でもやっぱり書いていて嬉しかったのは、絵をお願いする
みろみろ☆むむさんにこの小説を
読んでいただいた時に、
「主人公が自分と重なってきて、すごく共感する」
ということを、言ってもらえた時ですね。やっぱり、そんな読み方をして欲しくて
書いていたお話しなので……。
そうそう、それでですね。
みろみろさんの名前が今出ましたが。
今回の小説では、私の創作史上初めて、挿絵が付きました!
描いていただきました!
ありがとうございます、みろみろさん!
感動です……
そして表紙は、カバーは、フルカラーですよ、みなさん!
こんなに嬉しい本、こりゃもう買うしか!
……って、一番嬉しがっているのは他ならぬ私でしょうね。
最近忙しさが楽しいです。
…………
申し遅れましたが、再就職に成功いたしました!
社名を「(株)ハイテ○ク」と言います。
外部請負で研究者や技術者のマンパワーを提供している企業ですね。
配属になった営業所が千葉で、住んでいる所が横浜なので、今、片道通勤時間が
2時間近いんですよー。
同時に千葉の社宅への引っ越し作業も進めているので、前職時代ほどではなくても
やっぱり忙しいんですが。
それでも、何かを命じられることが、することがあることが、
自分が役に立てると信じられることが、それだけで嬉しいなんて、そんなことを
感じる自分が生まれるとは思ってもみなかった。
前職時代、あまりの苦しさに、新卒だったこともあり「なるべく楽に生きていたい」
とも思ったけれど、無職時代を半年以上も続けていると、お金がないこと以上に、
自分だけがのうのうと生き延びていることに、後ろめたさを感じるようになるんですよね。
こんな自分を望んでくれたのだから、力を尽くしたいと思います。
サンクス アミリオン!
うふふふふ!
それにしてもね。
人生山あり谷ありだと思います。
今、まあ前述のように忙しさが固定化されてるので、そして尽くす喜びに目覚め
ちゃってるんで、創作に割く時間が確実に少なくなってます。
けどそれでも、ここを楽しみにしてくれている人には悪いけれども、そんなに
それを不自由とは思ってないんですよね。
かつて、求職がどんぞこで、同人誌の売り上げも舟暗礁で、サイトのレスポンスも
思わしくなくて、歯を食い縛るように書いた文章がありました。
その時と比べると随分全てが反転しています。
仕事は決まって、同人誌はメロンさんに委託が決まり、初月度はそれなりに好調に
みなさん買って下さいまして。
レスポンスについても、「続・とらハSS投稿掲示板」に書いたことで、かなり
いろいろ言っていただけています。
まあ「掲示板」については、同じ掲示板に投稿している他の方と比べると、参照数
そのものは小さいんですけど、これは二次創作において「オリキャラ×オリキャラ」
何てことをやってる以上、仕方ないんです。
このハッピーが“作り”じゃないと分かるのが、リアルタイムで日記やってることの
楽しさですよねえ(笑)
で……、
苦しい時期も、そうでない時期も、生きて、経験して。
それで苦しい時の活動も、それに対する評価も、頂けてるとなんか随分視野が
広がる気がします。
これから先、また前職の時のような超過勤務になることや、創作や人間関係が
スランプになることもあるでしょう。でも、
実感として、それをくぐり抜けて通り抜けた経験があると、たぶん苦しくなって
いく真っ最中にも、いつかまたこれも抜けることを信じられるから。澄ました顔で
その時その時、できることをすることに集中して生きていけると思う。
それはちゃんと前向きな心境で。
むしろ、そこまでの間幸せにやっていれたことを、感謝すら、できるかもしれない。
そうやって、なんとかかんとか、のたうち回りつつも、生き延びていける自分、と
いうのを作っていけたらいいな、と思っています。
── P.S.
苦しいことが起きても、笑顔で。
だって、「よし、またネタができた」とすら、思えるかもしれないじゃないか──