第1調節池は、首都圏に残された数少ない大規模緑地空間である見沼たんぼの南端に洪水調節を目的として建設されるものです。第1調節池は約90haという広大な面積を持ち、その計画は「見沼たんぼの自然環境の保全と創造」に寄与するとともに、大規模緑地空間として川口市、浦和市さらには、埼玉県、首都圏といった広域的な要請に応えることが望まれています。 そのため、調節池の建設にあたって、見沼たんぼの豊かな自然を次世代に残すために見沼地域で自生する植物などを植栽し、その生育状況などを継続的にモニタリングしていく「植栽実験池」を設置します。また、ここでは責重な植物などの復元手法なども検討していきます。 「植栽実験池」は、平成11年度に掘削工事を行い、抽水植物としてヨシ・マコモ・ヒメガマ・セキショウ・ウキヤガラやカヤツリグサ類、沈水植物としてフサモ・エビモ・コウガイモ、水辺の樹木としてハンノキ・トネリコ・ヤナギ類を植栽します。今後、植栽した植物の生育状況を継続的に観察し貴重な植物の復元方法などを検討していきます。また、堤防の芝生に替わるチガヤ・ススキ・ハギ類などについても、生育実験を行なっていきます。 |