埼玉県の中央部桶川市付近の台地を水源とする芝川は、大宮台地の低地部、見沼地域、川口市周辺の沖積低地を流下して川口市領家の芝川水門を通り、荒川に合流する幹川流路延長26.1km、流域面積96.79km2の一級河川です。 芝川流域の出水は、6〜7月の梅雨前線または低気圧に伴う降雨と、9〜10月の台風による降雨によってもたらされることが多く、昭和33年9月洪水、昭和41年6月洪水などで大きな被害を受けてきました。特に、昭和33年9月洪水では、芝川上流の見沼たんぼが数日にわたって湛水し、下流川口市街地の23,800戸もの家屋が浸水被害(床上・床下を合わせ)に見舞われました。 このため、100年に一度程度発生すると予測される雨量を対象として河道改修、放水路、水門、排水機場、調節池の組み合わせで洪水防御を図ることとし、荒川合流点での基本高水のピーク流量660m3/secに対し、7つの調節池群によりピーク流量を減らし、計画高水流量を250m3/secとする芝川河川改修計画を策定しました。 |
流域面積 | 96.79km2 |
流路延長 | 26.1km |
基本高水のピーク流量 | 660m3/sec |
計画高水流量 | 250m3/sec |
確率規模 | 1/100 |
計画降雨波形 | 昭和33年9月型 |
計画降雨量 | 411.1mm/2日 |
全体計画認可日 | 昭和51年3月10日 |
芝川調節池容量 | 第1 | 550万m3 |
第2〜第6 | 513万m3 | |
第7 | 37万m3 | |
合計 | 1,100万m3 |