磯の魚たち > 魚(幼魚)の画像 ア行 アオヤガラ タイドプール(潮だまり)や浅瀬で見られる小さな魚たちの紹介

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アオヤガラ 〔アオヤガラ〕ヤガラ科
見られた時期:6月~8月

水深30㎝ほどの浅瀬で海草に寄り添っていた。体が半透明なので良~く見ないと見逃してしまう。2017年が初採集。

逃げ回らないので採集は簡単だったが、網目2.5mmをすり抜けてしまうほど体は細い。

当方の飼育では生きたイサザアミしか食べず飼育は難しい。神経質な魚(葛西臨海水族園)と表現されている。
本や資料等による日本近海での分布
北海道以南 ~
撮影個体:14.2cm(成魚:100cm)
 学名:Fistularia commersonii
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アオヤガラ

同日に2個体を採集し、やや大きい個体の真上からの写真。

体の中心を走る骨以外は半透明というより透明に近い状態。

撮影個体:17.4cm
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アオヤガラ

吻(ふん:眼より前方の部分)がとても長いが、前方にある口は約2割ほどである。

撮影個体:14.2cm
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アオヤガラ 尾びれの中央部が長~く伸びて針のよう。ときどき軟条という表現を見かけるが、軟条にはとても見えない。

Wikipedia には「中央の2本の鰭条が著しく伸長する」とある。

鰭条(きじょう)の説明は 魚類学入門(UODAS)を参照。

軟条よりも鰭条という表現のほうが合っているような気がするが…。
撮影個体:14.2cm
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観察説明の追加

観察水槽は120cm×45cm×45cmの真ん中に大きい網目で仕切りを入れたもの。流れの緩やかな方にアオヤガラを入れます。アオヤガラは網目を通って自由に行き来できますが他の魚(チョウチョウウオ科)はアオヤガラの方には行けないという状態です。

アオヤガラは餌を採るまでに時間がかかります。餌を見つけるとスーッと寄っていき、見定めてからパッと餌を採るまでが長いのです。混泳状態だとその間に他の魚に餌を食べられてしまいます。

大きい個体のほうは上手に餌(生きたイサザアミ)を採ることができるけれど、小さい個体の方はまだ採ることに慣れていないのか、必ず餌の上方に1cmほど外します。

通販で購入したイサザアミ(50匹ほど)は1,500円、2日で食べ尽くしてしまうので経済的に維持できません。

孵化させたブラインシュリンプ、生のシラス小刻み、生エビ小刻み、イソメ小刻み、生アミ小、等々与えてみましたが食べてくれません。飼育できたのは10日間でした。