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101   いよいよ 光の国へ (2004.12.12)

ついに念願のFTTH(Fiber To The Home)、光ケーブルが開通しました。リンク切れ多発ADSLの苦節うん年、なかなかサービスエリアにならないBフレッツを恨めしく過ごしていましたが、TEPCO光が光明をもたらしてくれました。偉いぞ東京電力。「サービスエリアになりました」とのメールが届いた11月12日に申し込んで、1ヶ月弱で開通した。

自宅工事の前、12月のはじめに家の前の道まで高所作業車が光ケーブルを引っ張ってきた。家へ引き込む分はグルグル巻きにして本線に仮止めして帰った。この数日後の早朝、東京では観測史上最大の強風が吹いて心配したが大丈夫でした。

TEPCO光工事(我が家まであと5メートル)

さて、光ケーブルを家の中まで通すのですが、新たに家の壁に穴を開けたり、配線を壁の隅に這わせるような無骨な事はしたくなかった。そのために電話線を引き込んである管を利用しようと、事前に旦那が引っ張り込むための針金を通しておいた。光ケーブルの工事についてネットで探すと、電話線の管には光ファイバを通してくれないケースもあるとのことだったので心配だったのだ。

工事は関電工の担当。電話で工事日の調整を行い、工事の前日にも電話があり「明日1時に伺います。」と連絡があったので待っていると12時半に「30分遅れます。」と電話があった。実際には20分の遅れで工事は始まった。密に連絡をくれるので安心だ。某Yahoo BB の立ち上がりのサービスの悪さに比べるととてもよい印象。

TEPCO光工事(梯子に登ってケーブルを解く) TEPCO光工事(引き込みは電話線の管)

今回は高所作業車ではなく普通のワゴン車にアルミ梯子の装備で工事屋さんが二人来た。一人がいきなり電線(実際には電線を支えるケーブル)にアルミ梯子を引っかけてグングン登って工事済みの光ケーブルを伸ばしてきた。そのケーブルを事前に用意した針金に繋いで、引き込んで貰って室内に光ケーブルが届いたのだ。上の写真、青い作業着が青空に溶けこんで保護色のように見える。

光ケーブルはガラスでできたファイバーだが、それだけだ曲げる力に弱いので針金と樹脂でガードしてある。この樹脂と針金を外して、メディアコンバータというのに接続するのだ。予め調べたサイトによると、この接続作業が繊細で難しいらしい。「大変ですよね」と作業員さんに尋ねると「NTTのBフレッツのケーブルに比べると簡単です。」と言った。光ケーブルにも種類があるのね。左下の写真中央が、光ファイバを繋ぐための精密機械。

光ケーブルをメディアコンバータに接続したら、今度は持参したノートパソコン(ソニーのバイオでした)と接続して開通を確認した。メディアコンバータはフジクラという会社のもの。昔、藤倉電線と言ってたよね。旦那はうん十年前に藤倉電線から光ファイバのサンプルを貰ったことがあると言っていた。

TEPCO光工事(光ファイバ接続工具とメディアコンバータ) TEPCO光工事(メディアコンバータと光ファイバ)

メディアコンバータを指して「このライトが点灯していれば、局側と繋がっている証拠で、もし点灯していてもインターネットに接続できない場合は、パソコンの設定やプロバイダが原因です。」との説明があった。工事はここまでで1時間弱、何のトラブルもなく終了した。工事完了の書類にサインと押印しておしまい。

工事屋さんからは接続方法などの説明は一切なし。asahiネットからも特に連絡がなかったので、どうやって接続するのか分からない。ADSLからの切り替えの連絡方法も不明だ。 改めてasahiネットのサイトにアクセスして確認すると、ADSLと同じ繋ぎ方でいいようだ。それに工事完了時から直ぐに使えるとのこと。無線LANルータのLANケーブルをADSLモデムから光メディアコンバータに繋ぎかえて電源を入れ直したらあっけなく繋がった

早速、速度の測定サイトでスピードを図ったら6Mbps程度しかでていない。えっ!? と一瞬ガックリきたが、無線LANルータが10Mbpsだったのだ。 無線LANは1年前に54Mに交換したのにと思っていたが、54Mというのは無線通信部で、外部のインターネットとの接続部は10Mだったとのこと。え〜〜っ、また出費? と思っていたら旦那はいつの間にか100Mbps対応の無線LANルータを準備していた。げ〜〜っ! いつの間に!? こっちのほうが驚いた。

下の写真の右端が新しい無線LANルータ、前々話に載せた写真と比べると違いが分かる。特徴だった卵型の断面から、長円の円柱タイプになってスッキリしたデザイン。

という訳で、無線LANルータを置き換えたら、速度は下り(ダウンロード)が50〜60Mbps位、上り(アップロード)が10Mbps位だ。上りがやけに遅いのが気になるが、まあこんなモノかな。メジャーなホームページなどは瞬時に表示されます。快適。快適。

バッファロー無線LANルータ

TEPCO光経由でインターネットに繋がったのを確認できたので、すぐにNTTへフレッツADSLの解約連絡だ。116に電話して解約の旨を伝えると、その日から解約できた。ハンコを押した書類とかが必要かと思ったら、意外とあっけなかった。レンタルしていたモデムとスプリッタを返却するための送付キットを送るとのこと。電話が終わってしばらくすると折り返し確認の電話がかかってきた。そうだよね、勝手に他人を騙って解約されたら困るものね。

後日宅配便で届いた送付キットは、ちょっと丈夫だけど単なる紙袋だった。モデム、ACアダプタ、スプリッタを入れるが緩衝材などがないのでぶつかって壊れそう、と心配したがこのまま廃棄されるんだよね、きっと。新たにADSL契約する人に中古モデムを届ける訳ないし。紙袋を郵便局に持って行って返却は完了。3年半前に開通したADSL環境は、これでお役ご免となりました。

今回、節目の101話で、我が家もFTTH 100Mbpsという夢のような時代に突入しました。その昔、1200bpsのモデムでパソコン通信を始めた頃(超望遠)を思うと魔法のようです。これからは、高速インターネットを使ったサービスやコンテンツ提供に期待したいですね。

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