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102   学校教育について考える (2005.1.29)

小学校5年生の次男は1月の半ばに文部科学省が実施した全国学力調査の試験を受けてきた。いわゆるゆとり教育の弊害について実際の児童の学力を調べることが目的のようです。この調査の結果がまとまるのが6月と聞いて驚いた。全国規模テストといってもセンター試験のノウハウもあるだろうし、いくらなんでも6ヶ月もデータ分析にかかるのは遅すぎる。

日能研の無料で受けられるオープンテストは、日曜日の午後に受けた試験の結果が火曜日にはネットで確認できる。僅か2日で点数、偏差値の他、答案用紙や採点結果までPDFでダウンロードできる(下の画像)。記述問題の模範解答も掲載されており、子供の記憶が新しいうちに一緒に見直しができるのだ。さらにネット環境のない親のためにその週のうちに速達で成績の結果が届く。それに比べると6ヶ月とは、、、このドッグイヤーと言われるIT時代なのに。なんだか情けない。

子供達の学力低下を嘆く前に文部科学省の非効率ぶりを改めたほうが良いと思う。いっそ学校教育は大手塾にアウトソーシングして、子供達への教育の工夫を競わせたほうがよいのでは。大手塾同士で子供達の学力を競わせれば競争原理で飛躍的に指導方法や子供達の学力は伸びると思う。

長男の高校受験のために何校か高校の見学に行ったが、十数クラスもあるマンモス高校では既に教職員がシラバス(講義概要)を決めることを諦め、大手予備校のシラバスをそのまま使い、定期テストも大手予備校に採点まで含めて外注している私立高校があった。

文部科学省の国家公務員試験に受かった優秀なお役人さんは子供の頃から秀才なので、実際に多数を占める凡庸な子供達の気持ちなんかわからないんじゃないか?

塾は、なんとしても生徒を集めたいから大多数を占める凡庸な子供達を引き付ける授業内容に創意工夫して頑張ってるぞ。普通の子供達は塾にまかせて、学習障害などの教育困難児にもっと手厚い救いの手を伸ばす方針にしたほうがよい。

子育てに手間とお金がかかり過ぎるし、手間と金をかけても「引きこもり」とか「ニート」とかキチンとした大人に育たないという漠然とした不安ある。昨今の少子化でこんな時代に子供を育てるのは狂気の沙汰と実感している。暢気に子供を3人も産んでしまい、ついに長男が高校受験という時になった。それなりに子育てには手間とお金をかけたのに必ずしも成功したと思えない私はこれから3人を成人させる責任あるかと思うと脱力なのです。

最近になってゆとり教育から学力重視への転換が世の流れのようだが、ゆとり教育にどっぷり浸かった我が子は猫の目行政の犠牲者なのだろうか? 若い人をちゃんと育てるシステムが不況によって崩壊している現在社会に子供達を送り出す日が本当に恐ろしい。

日能研の試験結果速報ページ

子供の進学で物入りなのにに洗濯機が壊れた(T_T)。年末から調子が悪かったが、新年早々脱水が動かなくなった。モータがダメなのではなく制御する基板が誤動作してブレーキの指示を解除できない状態のようだ。洗濯機は脱水の指示とブレーキの指示が同時に出ているのでモータを無理に廻そうとして結果としてモータが焼き付き「焦げ臭い」匂いを出すのだ。

制御基板を修理すればまだまだ使えるかと考えたが、洗濯機は年男の次男誕生をきっかけに買った全自動で、子供の多い我が家は1日に3回の洗濯が当たり前だから一般家庭の30年分ぐらいは働いている。結構くたびれてきているようなので、買い換えることにした。

最近の洗濯機の選択肢は多い、ネットや折込広告で調べて最近流行の斜め式ドラム洗濯機や乾燥機能付きも心引かれる。いろいろ眺めて結局、シンプルな機能な簡易乾燥機能付きのシャープ製にしました。容量も大きい物にしようかと考えたが、洗い分けもするし、毛布が洗えれば充分と6キロタイプにしました(物入りだからなるべく安い物を選んだのが本音)。

古い洗濯機を片づけながらこの機械が来た12年前は家にはまだノートパソコン(当時はMacintosh Centris660AVが主力マシンだった)も無かったんだなと望遠。そう言えば今年2005年はWindows 95が発表されて10年目、私が本格的にパソコンに関わるようになってから10年の節目なのね。

新しい洗濯機が来て、前と同じに洗濯ができるようになりました。しかし、干す手間も畳む手間も相変わらず手動です。パソコンの劇的進化に比べて洗濯機の進化はノンビリしてますね。パソコンが家事を画期的に楽にしてくれたことは無いよね。10年経ってもこの洗濯機で洗濯しているかな? その頃には子供も何とか独立してくれるかな?

新年早々、愚痴になってしまったが、今年も途切れそうになりながらも何とか考現学を続けて行きますので宜しく。

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