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テレビドラマトピックスバックナンバー(1997年)

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12月31日に開催された恒例の歌番組「第39回輝く!レコード大賞」(TBS)で、大賞に安室奈美恵さんの歌った「CAN YOU CELEBRATE?」が選ばれました。この歌はフジテレビのドラマ「バージンロード」主題歌。当初から安室さんの受賞は有力視されていましたが、「CAN YOU CELEBRATE?」がフジテレビのドラマ主題歌ということもあってGLAYらの可能性も取りざたされていました。結局は最有力候補の順当な受賞となったようです。安室さんはこれで2年連続の受賞となりました。安室さんは引き続き、NHKでオンエアされる「紅白歌合戦」でも紅組のトリを飾ることが決まっています。

往年の戦後日本映画界を代表するスターのひとり・三船敏郎さんが、去る24日、全機能不全のため、東京・三鷹市内の病院で死去されました。77歳でした。三船さんは、太平洋戦争敗戦直後に映画デビューを飾り、「野良犬」「羅生門」「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」「蜘蛛巣城」など一連の黒沢明監督の映画に出演したのをはじめ、国内外の映画に多数出演。日本を代表する国際スターと位置づけられていました。その後、自ら三船プロダクションを設立。映画「黒部の太陽」を手がけたのをはじめ、テレビドラマにおいても「荒野の素浪人」、「荒野の用心棒」、「無法街の素浪人」など一連の素浪人・用心棒をはじめ、「大忠臣蔵」など多数の時代劇・現代劇を制作・出演され、多くの作品で人気を博しました。これら映画・テレビ作品での受賞作は膨大です。
 また、スターになってからもロケなどの際には撮影隊の機材を一緒になって運ぶのを手伝ったり、付き人をつけないなど気さくな人柄で、豪快な外見の一方で繊細な気配りをして周囲からも親しまれていたと言います。

三船敏郎さん主要出演ドラマ一覧
三船敏郎さんプロフィール

テレビ雑誌「TV LIFE」誌(学習研究社刊)の読者が選んだ「'97TV LIFE ドラマ大賞」が決まり、現在発売中の同誌で紹介されています。1997年度作品賞には1997年1月から3月まで放送された「バージンロード」が選ばれました。本賞は上半期にも選出がなされていたのですが、その際は「ひとつ屋根の下2」が受賞していました。なお、同誌では作品賞をはじめとした各賞の2位以下も掲載されていて興味深い順位となっています。詳しくは同誌をご覧下さい。受賞者は下記のとおりです。

'97テレビLIFE誌読者選出 ドラマ大賞受賞一覧
作品賞 バージンロード CX(和久井映見さん主演、栗原美和子さんP)
主演男優賞 木村拓哉さん (CX「ギフト」「ラブジェネレーション」の演技により)
主演女優賞 常盤貴子さん (TBS「理想の結婚」「最後の恋」の演技により)
助演男優賞 内野聖陽さん (CX「ミセスシンデレラ」「ラブジェネレーション」の演技により)
助演女優賞 稲森いずみさん (CX「彼女たちの結婚」「ビーチボーイズ」の演技により)
脚本賞 野島伸司さん (CX「ひとつ屋根の下2」の脚本により)
主題歌賞 安室奈美恵さん (CX「バージンロード」の主題歌「CAN YOU CELEBRATE」により)
インパクトキャラ賞 草なぎ剛さん (CX「いいひと。」の演技により)
新人賞 鈴木杏さん (TBS「青い鳥」の演技により)

 「ザ・テレビジョン」誌(角川書店刊)の読者及び執筆ライター・テレビ関係記者選出による「ドラマアカデミー賞」の1997年10月期分が発表されました。今ク ールは視聴率的にはフジ「ラブジェネレーション」が平均視聴率30%以上をキープする独走態勢でしたが、アカデミー賞は金曜ドラマ「青い鳥」(TBS)が6部門を独占する結果に終わりました。受賞理由や次点以下のリストなど詳しく は現在発売中の同誌最新号をご覧いただくとして、ドラマアカデミー賞は前回の「最後の恋」に続いて2期連続でTBS金曜ドラマが作品賞を受賞する形となりました。

ザ・テレビジョン誌読者・ライター・テレビ関係記者選出「第15回ドラマアカデミー賞」受賞一覧
最優秀作品賞 「青い鳥」 TBS(豊川悦司さん主演、貴島誠一郎さんP)
主演男優賞 木村拓哉さん (CX「ラブジェネレーション」の演技により)
主演女優賞 室井滋さん (YTV「心療内科医・涼子」の演技により)
助演男優賞 野村萬斎さん (NHK「あぐり」の演技により)
助演女優賞 夏川結衣さん (TBS「青い鳥」の演技により)
主題歌賞 globe (TBS「青い鳥」の主題歌「Wanderin' Destiny」により)
新人俳優賞 鈴木杏さん (TBS「青い鳥」の演技により)
ベストドレッサー賞 葉月里緒菜さん (CX「イヴ」により)
脚本賞 野沢尚さん (TBS「青い鳥」の脚本により)
監督賞 永山耕三さんほか (CX「ラブジェネレーション」の演出により)
撮影賞 「ぼくらの勇気 未満都市」 (NTV)
キャスティング賞 「青い鳥」 (TBS「青い鳥」のキャスティングにより)
タイトルバック賞 「青い鳥」 (TBS)
ザテレビジョン特別賞 「心療内科医・涼子」 (YTV)

  さる12月20日18時40分ごろ、東京都港区麻布台3丁目の駐車場で、映画監督・俳優の伊丹十三さんが血を流して倒れているのが発見され、救急車で病院に運ばれましたが全身をうっていて間もなく死去されました。64歳でした。伊丹さんは、、自ら主宰する伊丹プロダクションの事務所が入居しているマンションから飛び降り、マンション横の駐車場に落ちたものと思われます。
 自殺の原因はあきらかではありませんが、報道によれば、22日発売の写真週刊誌で伊丹十三さんと女性との交際に関する記事が掲載されることになっており、明日伊丹さんが記者会見を開くことになっていたといいます。
 伊丹さんは、俳優としては主に脇役として円熟味の増した役柄をこなす一方で、映画監督として最近は活躍されていました。

伊丹十三さんプロフィール
伊丹十三さん主要出演ドラマ
日刊スポーツ

 文化庁の芸術祭実行委員会は去る12月18日、恒例の芸術祭賞を決めました。ドラマ関係の受賞作品は以下のとおり。

大賞・「町」(フジテレビ)

優秀賞・「黄落」(テレビ東京)、「もうひとつの心臓」(NHK)、「生前予約」(NHK)

上記のうち、テレビ東京の「黄落」は民間放送連盟賞優秀賞も受賞しており、ダブル受賞となりました。このほか、大河ドラマ「毛利元就」の語りを担当されている平野啓子さんが演芸部門において「平野啓子・『語り』の世界」で大賞を受賞されました。

 12月16日、18時30分から30分間、テレビ東京系列で放送されたアニメーション「ポケットモンスター」(総監督・湯山邦彦さん)を見た視聴者多数が異状を訴え、18日午前1時現在の報道では約300〜500人が病院に搬送される騒ぎになりました。このうち大阪市内の視聴者1名は一時、意識不明の重症に陥ったといいます。
 このアニメは今年4月から放送されているもので、今回はその第38回。サブタイトルは「でんのうせんしポリゴン」。視聴者が異状を訴えたシーンは、番組の終わり近くの部分で、約10秒間に渡り青色と赤色に画面右半分が連続して変色する場面だったといいます。詳しい原因はまだ判明していませんが、少なくとも今後この第38回は再放送でもオンエアされず幻の回になりそうです。

 去る12月9日、男優の趙方豪(ちょう・ばんほう)さんが悪性胸腺腫とがん性腹膜炎のため死去されました。41歳でした。趙さんは、映画「ガキ帝国」で映画デビューし注目され、最近まで映画・テレビドラマで主に脇役として活躍されてきました。

趙方豪さん主要出演ドラマ

 来年4月から放送されるNHK連続テレビ小説「天うらら」の主要キャストがさる21日、NHKから発表されました。ヒロインに抜擢された須藤理彩さんの祖母役に池内淳子さん、母親に原日出子さん、兄に大浦龍宇一さんがあたるのをはじめ、ヒロインの親友役に桜井幸子さんが登場することが明らかになりました。このほか、斎藤陽子さんが兄の大浦龍さんに絡む人妻役で出演されるということです。
 「天うらら」は来年4月6日よりヒロインに須藤理彩さん、脚本・神山由美子さん、制作統括・小見山佳典さんで放送されることが決まっています。

 男優の原保美さんが、11月19日、心不全のため死去されたことが21日までに分かりました。82歳。原保美さんは戦前、松竹に入社し、1950年まで松竹映画に多数出演され、その後独立プロの映画に出演するかたわらテレビドラマにも多数出演。「べーやん」役で人気者となったNHKのテレビドラマ「事件記者」をはじめ、「よろめきドラマ」のはしりといわれた「日日の背信」(フジ)など多数のドラマにも出演。最近までテレビドラマに出演されてきました。

原保美さん主要出演ドラマ

 男優の小坂一也さんが11月1日、食道がんのため、入院先の病院で死去されていたことが7日までに分かりました。62歳でした。小坂さんはもともとはカントリー&ウエスタン歌手として人気を博し、その後役者に転じてからも松竹青春映画になくてはならないスターとして活躍されました。その後は地味目の脇役に徹し、最近では、ドラマ「高校教師」の大学教授役など多くのドラマで渋めの脇役を好演されていました。

小坂一也さん主要出演ドラマ

 去る1日夜、大阪市内の公園付近の住民から「大きな爆発音が何度もした」「ガス爆発ではないか」という119番通報が10件以上相次ぎ、消防車14台が出動する騒ぎがありました。消防が調べたところ、テレビドラマの撮影のために花火を打ち上げていたことが原因だったことが判明しました。このドラマは関西テレビ系で新春に放送が予定されているドラマで、主演女優が花火師の打ち上げる花火を見るシーンだったといいます。制作者側では、「必要な届け出はしていた」(朝日新聞大阪版より引用)と撮影に問題はなかったとしています。

 女優の菅井きんさんが東京・杉並区の自宅で転倒し骨折していたことが2日までに分かりました。菅井さんは10月31日夕方、自宅内で、転倒し、右手を強くついたため骨折したらしく、すぐに119番し、近くの病院に運ばれ、緊急手術を受けたといいます。高齢なこともあり、大事をとりそのまま入院したということです。

ZAKZAKニュース記事

 現代劇のレギュラーの連続ドラマ枠のなかったテレビ東京に、来年1月より連続ドラマ枠が復活することが19日までに判明しました。テレビ東京の現代劇の連続ドラマは昨年「刑事追う!」を放送。市川崑監督など著名な演出家陣をそろえて手堅いドラマ作りが一定の評価をうけていましたが、この1年ほど現代劇のレギュラー連ドラ枠は休止状態にありました。今回の復活第1弾は深町幸男さん演出による「魚心あれば嫁心」。主演は、八千草薫さん。主題歌はさだまさしさんが担当。

 「水戸黄門」「大岡越前」など安定した人気を誇る「ナショナル劇場」の時代劇が、現在放送中の「水戸黄門」を最後にフィルムによる制作を止め、11月からはじまる次回作「怒れ!求馬」からビデオ制作に置き換えられることが明らかになりました。したがいまして、「水戸黄門」も次の部からはビデオ映像になります。

 さる10月3日午後1時15分ごろ、千葉県白浜町で、日本テレビで放送されている「火曜サスペンス劇場」のドラマスタッフ・キャストが乗ったマイクロバスとワゴン車が正面衝突し、ワゴン車を運転していた男性が全身を強く打って死亡したほか、撮影スタッフら8人が軽傷を負いました。

 マイクロバスにはタレントの宮川一朗太さん(31)も乗っていたが無事だったそうです。

 「あすなろ白書」「ロング・バケーション」「愛していると言ってくれ」などの作品で知られる脚本家の北川悦吏子さんが執筆したエッセイ集「毎日がテレビの日」(扶桑社刊、1,143円)がテレビ雑誌をはじめ各週刊誌の書評で紹介され話題となっています。この本は最近2年間の週刊誌連載記事をベースにしたものと思われますが、「ロングバケーション」「愛していると言ってくれ」を執筆中の身辺雑事も書かれており、同氏の創作活動の一端もうかがいしることができます。

 この4月からNHK教育テレビで放送されているドラマ「虹色定期便」に関するホームページが急増しています。このドラマは、学校放送向けに作られている午前中の番組枠で放送されているもので、未来からやってきた少女を主人公にしたSFドラマ。学校放送向け特撮ドラマという珍しさと、かつての「少年ドラマシリーズ」をほうふつさせる作品自体の素朴な仕上りが一部で注目されている模様です。このドラマは木曜朝11時15分から15分間放送されているほか再放送も行われているようです。

 「ザ・テレビジョン」誌(角川書店刊)の読者及び執筆ライター選出による「ドラマアカデミー賞」の1997年7月期分が発表されました。今クールは「最後の恋」(TBS)が主要4部門を独占する結果に終わりました。受賞理由や次点以下のリストなど詳しくは現在発売中の同誌最新号をご覧いただくとして、作品賞への票の集まりを分析しますと、「最後の恋」には主に女性層からの支持が強かった一方で、男性票は「ビーチボーイズ」に集るという結果になり「ビーチボーイズ」が次点になったということです。

ザ・テレビジョン誌読者・ライター選出「第14回ドラマアカデミー賞」受賞一覧
最優秀作品賞 「最後の恋」 (TBS)
主演男優賞 中居正広さん (TBS「最後の恋」の演技により)
主演女優賞 常盤貴子さん (TBS「最後の恋」の演技により)
助演男優賞 萩原聖人さん (CX「それが答えだ!」の演技により)
助演女優賞 広末涼子さん (CX「ビーチボーイズ」の演技により)
主題歌賞 小田和正さん (TBS「最後の恋」の主題歌「伝えたいことがあるんだ」により)
新人俳優賞 川岡大次郎さん (TBS「最後の恋」、CX「ビーチボーイズ」の演技により)
ベストドレッサー賞 川島なお美さん (YTV「失楽園」により)
脚本賞 岡田恵和さん (CX「ビーチボーイズ」の脚本により)
撮影賞 川田正幸さんほか (CX「ビーチボーイズ」の撮影により)
キャスティング賞 「ビーチボーイズ」 (CX)
監督賞 若松節朗さん西谷弘さん (CX「それが答えだ!」の演出により)
タイトルバック賞 「月の輝く夜だから」 (CX)
ザテレビジョン特別賞 「ガラスの仮面」 (ANB)

 元新東宝スターで、テレビドラマ「青年の樹」や「若い川の流れ」などに出演。「特捜最前線」にも出演歴のある俳優の寺島達夫さんが去る9月16日、心不全のため死去されました。60歳。寺島さんはこの3月に大腸ガンの手術をされ、今月になって再入院されていました。寺島さんは俳優になる前はプロ野球球団・東映フライヤーズで3シーズンの間、投手だったことがある変わった経歴の持ち主でした。

寺島達夫さんプロフィール

 映画・テレビドラマの監督や、俳優として活躍されていた藤田敏八さんが、去る8月29日、肝不全により死去されました。65歳。藤田敏八さんは映画「八月の濡れた砂」をはじめとした諸作で時代の雰囲気を漂わせた佳編で知られ、テレビドラマとしても「颱風とざくろ」や「恐怖劇場・アンバランス」のほか、2時間ドラマを監督。そのほか、俳優として多数のドラマに出演されていました。

藤田敏八さんプロフィール

 讀賣テレビは28日、シナリオ公募の賞である「第3回讀賣テレビシナリオ大賞」の選考結果を発表しました。大賞は東京都在住の川田政義さん(29歳)作の「楽園の橋」に決まりました。

 映画・テレビドラマ監督の野田幸男さんが去る8月27日、肝不全のため死去されました。62歳。
 野田幸男さんは、東映に入社後、数多くのプログラムピクチャーを監督し、その後テレビ界に転じ、「Gメン75」、「特捜最前線」などを監督され、その手堅い演出ぶりが知られていました。

野田幸男さんプロフィール

 渡辺淳一さんの小説「失楽園」は、新聞連載・単行本そしてさらに森田芳光さん監督の映画化作品と立て続けにヒットしてきましたが、現在月曜夜10時から放送中のテレビドラマ版「失楽園」(演出・加藤彰さん、脚本・中島丈博さん、主演・古谷一行さん川島なお美さん)も高視聴率をマーク。当初放送予定は11回だったものが12回に延長することが16日までに分かりました。

テレビ雑誌「TV LIFE」誌(学習研究社刊)の読者が選んだ「'97上期 TV LIFE ドラマ大賞」が決まり、現在発売中の同誌で紹介されています。主演男優賞に木村拓哉さん、インパクトキャラ賞に草なぎ剛さんと、SMAPのふたりがそれぞれ受賞されました。受賞者は下記のとおりです。

ドラマ大賞 ひとつ屋根の下2 CX
主演男優賞 木村拓哉さん (CX「ギフト」の演技により)
主演女優賞 薬師丸ひろ子さん (CX「ミセスシンデレラ」の演技により)
インパクトキャラ賞 草なぎ剛さん (KTV「いいひと。」の演技により)
主題歌賞 安室奈美恵さん (CX「バージンロード」の主題歌により)
脚本賞 野島伸司さん (CX「ひとつ屋根の下2」の脚本により)
新人賞 河村隆一さん (ANB「ふたり」の演技により)

テレビドラマ「おはなはん」ほかの脚本で知られる劇作家の小野田勇さんがさる7月15日、胃ガンのため逝去されました。77歳でした。

小野田勇さんプロフィール

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