JMRA 「マーケティング・リサーチ綱領」 (1995年) 序文より
いかなる形態の近代社会においても、あらゆる種類の財やサービスに関して、供給者と消費者の間の効果的なコミュニケーションは極めて重要なことである。国際的な連携がますます深まっている中で、それは更に必要不可欠なものとなってきている。消費者が必要としているものを最も効果的に供給するために、供給者は消費の様々な要求をつかんでいなければならない。つまり、いかにして消費者の要求を最大限に満たすのか、そして、いかにして供給する財やサービスの本質を最も効果的に訴えていくかということである。 これがマーケティング・リサーチ(市場調査)の役割である。
|
◆ マーケティングリサーチの目的
マーケティング戦略を策定するために必要な情報を収集・分析・伝達すること。
マーケティングリサーチは消費者、生活者、利用者、使用者の視点に立って考える手段です。
◆ マーケティングリサーチを行うには、調査の目的、調査の対象、調査の方法、そして問題意識の整理と仮説が必要です。
一つ目は「実態把握」であり、二つ目は「要因把握」、三つ目は「解決策の把握」であるとも言えます。
これを日本語的・口語体的に言いますと、「いったい市場はどうなっているんだろう」、「なぜなんだろう」、「どうすればいいんだろう」ということに集約されます。
A 市場の構造や需要構造を把握する
a 顧客・潜在(見込み)顧客のセグメンテーション
b 顧客・潜在(見込み)顧客の製品やサービスの購入・利用実態
B 製品やサービスの導入に際し、戦略作りのための指標・指針を探す
a 製品開発のため
b 開発された製品の市場導入のため
c 市場導入された製品の販売量を上げるため
C 製品やサービスの満足度を測定し改善策に資する
a 定期的に実施し、時系列で傾向をチェックする
b 単発的に問題抽出することで具体的対策を検討する
|