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                                          2004.3.3
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┃♪┃ R e L i B  [relibi:]  〜 Research Literacy Building 創刊予告号
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------創刊予告号目次------------------------------------------

  1. 発行人からのご挨拶

  2. メルマガのコンセプト

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1. 発行人よりご挨拶申し上げます
   (「お約束」の感で恐縮ですが、お付き合いください。<(_ _)> )

始めまして。槐 (えんじゅ) と申します。

この度、ReLiB [relibi:] 〜 Research Literacy Building をスタートするに
至り、ご挨拶申し上げます。

情報化社会への移行により、多様な情報が過多に氾濫しています。
しかし、流通している情報のうち、本当に有益なものの比率はそれほど
高くないことを実感している方も、少なくないことと思われます。

情報化社会で求められる能力の代表的なものととして、
○ 情報収集能力
  : 必要なときに、必要な情報を、適した情報源から得る能力
○ 情報整理能力
  : 収集した情報や情報源ををいつでも使えるように整理しておく能力
○ 情報分析能力 [読む能力]
  : 受信した中から質の高い、本当に有益な情報を見極める能力
○ 情報発信能力 [書く能力]
  : 質の低い情報を自ら発信しないようにしつつ情報提供する能力
○ スピード
  : 上記全てのフェーズにおいて、よりスピーディーに発揮する能力
が挙げられます。

「リテラシー」とは、おおもとは「読み書きの能力」という意味ですが、
識字能力というところから、「ある事柄について、基本的なことを理解し、
それを読み解く能力[読む能力]と共に、それを自ら用いて活用する能力
[書く能力]」と意味合いが拡大され、最近では「コンピュータリテラシー」
「情報リテラシー」「メディアリテラシー」といった風に使われています。

このサイトでは、多種多様の情報の中でも特に、数値による裏付けと
して活用されるマーケティングリサーチの分野について、その仕組みや
流れについて知ることを通じて、
「流されない、だまされないための、読む能力」
「ゴミ・デマ情報を作り出さないための書く能力」
を高めていくことをコンセプトに、
リサーチリテラシー強化のお役に立つことができるよう、
私自身、自己鍛錬しつつコンテンツを増やしていきたいと考えております。
(グリーン化のつもりが、自分でゴミ増やしてたら、緑ならぬ真っ青。。。)

読者の皆様方との交流を通じ、さらに切磋琢磨させていただければ、
これ以上有難いことはありません。単なる読み物としてではなく、皆様
からの忌憚のないご意見等を頂ければ、何よりの励みとなりますので、
よろしくお願いいたします。
もちろん、応援 / ファンレター / 差し入れ / etc... 大歓迎です。。。

皆様の温かいご支持を承りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

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2. メルマガのコンセプト

画会議、プレゼンテーションや各種報道、さらには職務履歴書などでも、
数値化されたデータを明示した上で、主張の裏付けをすべきと言われています。

ころが、データによる裏付けを提示して論拠とするために、
目的の異なるリサーチ結果や出所の不明なデータを、自分の主張に
都合の良いように解釈して転用
 なんてことはありませんか?
(解釈というより曲解で、データ加工を加えたら擬似創作活動に近い)

た、 あらかじめ主張・結論は決定済みだけど、関係者を説得する裏付けのためだけにリサーチ実施  なんてことも?
仮説の探索や客観的な検証ではない場合、調査主体者側の思惑が明らかに
ミエミエな奇妙な質問設定 (質問文が誘導的だったり、良い意味合いの選択肢
しかなくて「その他」を選ばざるを得ないなど) になり、そんな場合、惑わされた
回答者の回答は、いいかげんになってしまいます。

んな場合は結局、費やした時間やリサーチ費用のムダ遣いなわけですが、
裏の実態はこんなでも、結果レポートは「それなりに」まとめられてしまったり、
巧妙なプレゼンテーションによって、あたかも正論のように発表されたら。。。
それでも自分ではリサーチを実施するわけではないから、とリサーチリテラシーに
対して無関心でいられますか?

例えば、質問の仕方次第で、反応がまったく変わってくる場合があります。

Q. X社では、画期的な新商品 ほげほげ Z を開発しました。(--商品説明--)
  あなたはこの商品を使ってみたいですか?

はい
いいえ

この場合、新商品 ほげほげ Z が余程専門的なものでない限りは、「はい」 と
答える人が圧倒的に多くなります。実際にお金を出してまで利用するかどうかと
聞かれたわけではないし、使いたくないとわざわざ否定する必要もないので。
しかし、この結果として、以下のような報告がなされたとします。


9割以上の消費者は、X社の新商品 ほげほげ Z に高い関心を持っているという結果を得た。ゆえに確実なニーズがある商品として市場参入すべきである。

ここまでわかりやすければ、このような数値の裏付けでは、ほぼ意味ナシ
ということは、おわかりだと思います。

、もし、あなたがこの報告を受けた際に、
根拠としている数値は、どのような過程から出てきたものなのか?
までは考えが及ばず、報告を聞くだけで終わってしまった。
あるいは、質問票にまで立ち返って、質問の仕方まで一応目を通したとしても、
この質問設定では、結果がこうなって当然?客観性に欠けるのでは?
ということに気付かなかったら、、、

サーチを行うには本来、独特の知識や技術が必要になってきます。
従来は、専門の市場調査会社にリサーチを委託することが多かったのですが、
ウェブリサーチシステムの発展により、最近では以前より安価・スピーディーに、
かつ DIY (Do It Yourself) で、必要なときに手軽にマーケティングリサーチを
実施できる環境になって来ています。

便利なツールの普及により、アンケート調査を活用した情報収集の機会が
増えた一方で、専門的な知識やスキルがないままに、リサーチが実施される
ことも少なくなく、リサーチリテラシーを身に付けることが今まで以上に必要に
なってきていると思われます。

ReLiB [relibi:] 〜 Research Literacy Building では、
データ収集/分析して提示する発信者側
提示されたデータを読む受信者側 の両方から、
以下のようなスキルを身に付けていくことを当面の目標としています。

【情報発信側】 : 書く能力
◇ 最も的確な質問設定をすることで、正確な回答が得られるようにする
  (質問の仕方次第で、結果が変わってくる可能性があるなど)
◇ 収集したデータに意義のある分析を加え、正確に事実を報告する
◇ プレゼンや会議で、鋭いツッコミを入れられても困らないデータを用意する
【情報受信側】 : 読む能力
◇ 巧妙なプレゼンテーションに流されず、提示されたデータを冷静に判断する ◇ 数値を鵜呑みにせずに、そのデータがどのような背景・前提の元で提示
  されているのか、深い洞察力を持って読み解く

際に調査票を作ったり、アンケートを実施する機会はなくても、
報告結果を検証するためには、どのような質問設定から出てきた結果なのか
判断する必要性があり、そのポイントまで抑えておくと視点が変わってきます。
リテラシーをつけるためには 「読む能力」 と 「書く能力」の両方が必要になって
くるのです。

具体的には、以下のような方々にとってお役に立てることを目標としております。

◆ 今後マーケティングリサーチャーを目指したいと思っている初学者
◆ マーケティング関連の企画の仕事がある or 今後その可能性のある方々
◆ アンケートしてみたいことがある or 今後その可能性のある一般の方々
◆ 自己啓発のため、日常的にデータにだまされないようにしたい方々

連載の更新頻度は、今のところ、月に2回程度のペースを予定しております。

更新時には、要約版をメールマガジンとして配信してお知らせ致しますので、
ぜひメルマガの購読登録をお願いいたします。

今後とも、よろしくお願いいたします。


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