「土屋家対抗タイム短縮バトル」番外編〜ロゴ、その華麗なる(?)変身〜

皆様こんにちは。土屋にょーぼでございます。

「土屋家対抗タイム短縮バトル」については、すでにダンナが HPでその一部始終 を書いてしまったので、いまさらそれをほじくり返しても面白くないですから、 今回はロゴが今日に至るまでたどってきた数奇な運命(?)もとい変貌ぶりに ついて書いてみたいと思います。

ロゴが我が家にやってきた

それは忘れもしない、1998年12月22日の夕方5時30分。冬の日はすでにとっぷ りと暮れ、仕事を終えた私は、早く家に帰ってダンナに晩飯を作らねば、と、 当時の愛車カルタスクレセントで家路を急いでおりました。途中、郵便局にど うしても寄って行きたくて、いつもは使わない3車線道路を通り、そこを曲が れば郵便局、という交差点で…やってしまったのです。右折しかけた私の左側 からハイラックスサーフが…。幸か不幸か、その交差点は警察署の真ん前で、 すぐにおまわりさんもやってきて実況検分と事情聴取をしてくれたのですが、 私のカルタスは左フロントからドアにかけて大破し、レッカーで運ばれていっ て、最終的にはそのまま廃車ということになってしまったのでした。

さて、どうしよう。カルタスは私の通勤&お買い物アシとして無くてはならな いものだったのですが、それが無くなってしまった今、早急に次のアシを探さ なければなりません。 そのころ私の興味を引いていたクルマに、ワゴンRが ありました。車内もそこそこ広いし、軽だと税金安いし、それよりもなにより も外見で好き嫌いを決めてしまう私のこと。知り合いのクルマ屋さんに頼んで (実はそこは某F社の代理店だったのですが)取り寄せてもらうことにしたの でした。(そのときプレオの7段無段階変速シフトどーたらこーたら、という のもすすめられたのですが、そちらは丁重にお断りして、と。)
ところが、当時ワゴンRは大変な人気車種で、しかも私の注文したシルバーカ ラーのやつは、もっとも注文が多く、納期まで2ヶ月以上かかるとのこと。最 初はそれでも待つかとも思ったのですが、さすがに1ヶ月ほど経ったあたりか ら業を煮やし始め、ダンナの手も借りて中古車屋巡りを始めました。なかなか 私の趣味と運転能力に合ったクルマを見つけるのは難しく、それにサイズやコ ストなどの問題も加算されると、どれも“帯に短したすきに長し”というもの ばかり。そんなある日、ダンナが某T社系の中古車販売店で「MTのロゴ78万 円、走行距離4,000kmちょい、車検平成12年11月」というのを見つけてきまし た。(と言うことは、ほとんど乗っていなくて、買って1年余りで手放した、っ てこと?)乗ってみると、天井も高く、視点も高いところにあり、これまでの カルタスとは全然違う。でも中はけっこう広いし、3ドアハッチだけど普段は 私の通勤&お買い物車なのだから、これで十分行けるんじゃないの?後ろにド アが無いと不便かもしれないけど、それは生死に関わるほどの問題じゃないし、 それよりなによりも、5速MTの中古なんてそうそう見つかる物じゃありませ ん(ほとんどがATです)。試乗した感触も悪くないし、これといってアブナ イ過去がありそうにも思えないし、いつ納車になるかわからないワゴンRを待 つよりは、と購入を決めたのでありました。

ロゴにレカロ投入

さて、このロゴ、高々1300ccのエンジンながら、低速のトルクがめちゃくちゃ あり、加速もよく、走りそのものには何の不満もありませんでした。問題は、 シートがあまりにもお粗末で、座っているとあっという間に腰が痛くなってく ること(もともと私は腰痛持ちなのですが)。それと、ペダルの位置が悪いの か、どうもアクセルを踏み続けていると右足が妙に疲れてくるのです。ペダル に関しては、いろいろ試したあげく、タイヤハウスの脇に発泡スチロールでフッ トレストのようなもの(?)を張り付け、そこに足を引っかけるようにするこ とで、だいぶ楽になりました。しかしシートの貧弱さはいかんともしがたく、 先にダンナが todayにレカロを投入 していたのですが、それと同じErgomedoをロゴにも入れる事にしました。お財 布がちょっと気になりましたが、「お前の腰とどっちが大事だ!」と一喝され て「…ハイ。」
レカロは、ダンナと同様、八王子のJET-SETで付けてもらいました。入れてみ ると、今までのシートってナニ?ホンダさん?っていうくらい、座り心地が全 然違います。座面のクッションがしっかりしていてお尻も沈まないし、ランバー サポートが背中も肩もしっかり支えてくれるし。もっとも、筑波まで戻ってく る間には、いくつかの問題点も見つかって(座面の前後の高さ調整とか、背中 のアンコの厚さと位置とか)、最終的に設定が出るまでには1週間くらいかか りました。
しかし。このときはまだ、レカロ投入はあくまでも腰痛対策でしかなかったの です。その後、さらにとんでもない状況になるとは、ダンナも私も全く予想だ にしなかったのでした。

成田走行会初体験

私のモータースポーツへの興味はどちらかといえば観るほうが中心で、自分が 走った経験は、某H社のお祭りイベントジムカーナもどきと鈴鹿サーキットで の同社の安全運転講習会くらいです。成田はもっぱらダンナにくっついていっ て、ヒトの走るのを見ているか、たまに同乗させてもらうくらいでした。けれ ど成田で皆が走っているのを見ているうちに、いつのころからか、自分もコー スを走ってみたい、と思い始めたのです。ですが、いざとなると、考えてみた らコース走行経験ほとんどゼロ、しかも成田は初めて、見てるのは簡単だけれ ど自分に走れるのだろうか(「落ちた」とか、「刺さった」とか、コワい話も しょっちゅう聞くし)、とやはり強力なビビッターがかかり、結局、気候もよ く(寒いのは大の苦手なので)、参加者も多からず少なからず、一人くらいトー シロが居ても迷惑がかからないような機会に紛れ込ませてもらうことにしまし た。それが今年 4月末の成田走行会 です。
このときのロゴの走りについては、ダンナが十分酷評しているので今更なにも 言うことはないのですが、素人の私でも十分わかるほど、“コワい”クルマで した。(いや、腕の問題もあるんでしょうが。)なにしろアシがふにゃふにゃ で、コーナーで外に飛んでいきそうになるし、連続ヘアピンなんかひっくり返 りそうで、怖くてブレーキ踏みっぱなし。うーん、やっぱりロゴで走ろうって のが無謀だったのだろうか…。
ちなみに、この日大石さんが同じロゴのTSで来ていらっしゃいまして、隣同 士並んでパドックに入れていたのですが、大石さんがウチのロゴを揺すって 「サスが全然ちがいますね。」大石ロゴは、さすがスポーツ仕様というだけあっ て、バネの固さが全然違うのです。むぅう…。

遂にアゼクト脚投入

この成田の走行会に懲りて、「もう、少なくともロゴで走るのは、いい。」と 言っていた私なのですが、8月の例の FISCO K4−GP で“目覚め”てしまい、 「走りたい病」がむらむらと起きてしまったのです。ダンナのtodayはすでに しっかりダンナ仕様なので、これを使って走ろうというのは土台むりな話だし (だいたいFISCOだから出来た話であって、成田で走れるとは間違っても思え ない)、でも今のロゴではとてもコースに出るにはお話にならない。というこ とで、とりあえず足回りを強化してもう一度成田を走ろう、と言う話になった のでした。でもって、ホンダ純正無限のサスペンションを探したのですが、ディー ラーに問い合わせてもすでに在庫はなく、次善の策として、アゼクトのアシを 付けることになったわけです。で、FISCO以来の悲願(?)であった、「ダン ナぶち抜きバトル」となる訳なのですが、結局、持ちタイム短縮という点では 確かに勝ちましたが、ラップタイムそのものは全然お話になりませんでした。 当たり前ですよね。片や走行経験豊富な走り屋オタク、片や成田は2回目の駆 け出しのひよっこ、これでいきなりぶち抜いちゃったらダンナのメンツのほう が問題だ…。
最終的には、男女間のいろいろな面での違いも含めて、ダンナをぶち抜くこと は一生不可能なことだ思います。でも、それでいいんです。ダンナをぶち抜け ない間は、一緒に走ることが出来るわけですから(笑)。

さて、これからは…?

というわけで、安心して(?)モータースポーツにクチバシを突っ込むことが 出来るようになった私。今はまず見習い研修生からスタートですが、いろいろ と勉強して(ありがたいことにすぐそばに師匠がいることだし)、クルマを生 涯スポーツとして楽しめるようになりたいなあと思っています。走るというこ とがこんなに面白いなんてこれまで気が付きませんでした。走っている間は、 他のことは何も考えない。ただ走る事だけに集中する。そういう、何かに集中 すること、夢中になることを長い間忘れていた気がしました。思いっきり走っ た後の爽快感、充実感、満足感。FISCOで何が私を“目覚め”させたのか、い まだに自分でもよくわからないのですが、とりあえず自分が幸せになれそうな ことが1つ見つかったんだから、それはそれでいいことにしましょう。次回は 何をしようかな、と考えながら、成田から帰った翌日、早速グローブをアップ デートしたにょーぼなのでありました。
(ちなみに、成田でぼろぼろになったタイヤはその翌日めでたくB社のGRID II にリプレイスされました。次回はこいつの性能テストかしらん。)

[ミシュラン MXT 155/80R13] [ブリヂストン GRID II 175/70R13]
ミシュラン MXT 155/80R13 成田使用後 ブリヂストン GRID II 175/70R13 成田使用前

…けど、最後にひとつだけ聞きたいことがあって(書いていいのかな)、
ダンナが4月に大石ロゴ(TS)に乗って成田で出したタイムが54'03"、今回 同じ成田でノーマルロゴ+アゼクト脚で出したベストラップが50'72"。大石ロ ゴの時は、他人のクルマでの一発勝負だったとはいえ、ノーマルロゴでは一本 目からいきなり52秒台のタイムが出てしまっているのです。と言うことは

「ホンダさん、TSって、ナニ?」(…ノーマルより、遅いじゃん。)

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