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三井の、なんのたしにもならないお話 その四十一

(2015.03オリジナル作成)



 
 スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年
 Real UMPC, oh what a peak of material desire!

2019.05.12記述


ついにUMPCリベンジ

 
 またまたやっちゃったですね。もうほとんどビョーキというやつでしょうか。
 
 UMPCを買っちゃったのです。こんどはGPD Pocketの2というのを。
 
 一日で手元から消えたGPD Pocketへの追憶やみがたしというか、もうこれでわが人生での買い物はおしまい、という割り切りようか自己正当化か、手を出してしまいました、半年ぶりに。またも、Windows10に慣れるためという言い訳もつけて。win10機も2台経験してくると、「どう使いこなすか」というのにもある程度までは習熟してきます。「どう余計なことをさせず、こちらの意図目的に合わせられるようにいじるか」でもありましょう。
 「税還付金の使い道」といったって、CF-J10のバッテリー買ったり、モバイルプリンター(手元の「最新機」が故障した)や何やらを買ったり(含む、データ保存用HDD)で、もうあんまり残っていないはずだし、なによりかより完全年金生活者としては、少しのカネでも大事に蓄えておかねばならないのですが、他方でもうやけっぱちよという心理も働きます。命あるうちにお金も生かさないと、という開き直りです。

 
 それで、悔しい思いをしたGPD Pocketはその後、後継機も出たことで値下がり急、特に中古品では3万円台にまで下がり、これなら小遣い銭よと手が出そうになりました。ただ、そこはぐっとこらえ、旧モデルでいいのか、後悔先にたたずだよと慎重に検討を致しました。結論的には、やはり新型だなということになりました。そして、あとで書くように、それが正しかったのです、マシンのパフォーマンス云々以前に。
 
 GPD Pocket2は外観似てますが、操作性がいろいろ違うようです。なにより、「安いCPU」たるatomではなく、CoreM3を採用、かなりスピードが違うという評判です。「ネットブック」の不評のもとたるCPUの違いは無視できないようですから。
 もっとも、Pocket2ではちょっと小細工もあって、もっと高性能のGraphicsを入れた上位機、もとに近いCerelon CPUの廉価機、さらにそのメモリ半分のモデルといった製品ラインのバリエーションも設定されました。まあ、Cerelonを買うのなら、前モデルと同じで意味がないので、ここはやっぱりCoreM3でしょう。
 
 そこで、改めて検索すると、GPD Pocketは中古で投げ売り状態、大量に出ていますが、Pocket2も出てきています。新品の店頭価格が8万円あまりといった相場なのに対し、中古で7万円前後と、あまり開きがありません。そこはためらわさせるものの、重要なことを思い出しました。「中古を選ぶべき」なのです。たった一日で終わったPocketの経験で、いろいろ学んだことが生かせます。ともかく、win10機のセットアップはやっかいです。いろいろ馬鹿げたことをやらされ、混乱し、行きづまる恐れさえあります。中古品なら、すでにセットアップはされているわけですから、その労を回避できるのです。この値段はその手間賃込みと考えました。
 
 それで目をつけたのが、J社のサイトで、GPD Pocket2がかなりたくさん出ています。ブツの状態程度の差はある程度あるようなので、よさそうなのが、69,800円(税込み)となっているのを見つけ、これに狙いを定めました。しかも好都合なことに、都内の店となっています。そこで足を運び、店頭で現物をいじりました。見たとこは宣伝同様に「状態良好」「キズ、使用感はほとんどありません」です。なによりも、操作性が問題で、店頭でいじって戸惑うところもありましたが、まあなんとか慣れるだろうと割り切り、ぽんとキャッシュで買ってしまいました。買い物の魔力・中毒症状ですな。



 
 買って帰り、さあとインストールにかかって、GPD Pocketじゃあダメだったんだと、改めて発見をしてしまいました。このPocket2、難なく正常に立ち上がったと思うものの、ソフトインストールのために、外付けのBD/DVDドライブをUSBにつなげ、作業にかかると、インストール手順の先に進めなくなってしまったのです。これはえらいこと、ああまた同じ悪夢かと一瞬失望しましたが、そこはこちらも伊達に歳は取っていないので、思いを巡らせました。ソフトのインストール手順をたどり、いよいよデータ読み取り開始というところで作業が止まり、画面上からドライブの表示が消えてしまうのです。どのソフトでも同じことが起こるので、これはもっと基本的なハードの問題かなと考えました。
 この私のBD/DVDドライブ(Buffalo製)は結構前の製品で、PC接続用のUSBケーブルが2本用意されています。1本でつなぐのと、途中で枝分かれして、2つのUSBポートスロットに入れるのとです。どうも技術的問題から、こうしないと十分なドライブ回転力が得られないらしいのです(USBハブを用いて、その二個口につないでもなんとかなるはずですが)。今どきの製品ならそんなこともないでしょうが。
 
 そこで、改めて二又分かれのケーブルに変え、Pocket2の二カ所のUSBポートにつないでみました。正しくは、ドライブ付属のケーブルでは長さが足りず、USB延長ケーブルを介したのですが。これがあたりでした。やはり、ドライブのパワー不足が原因のようで、2カ所につないだら、なんということなくインストール手順が進み、各ソフトを入れられました。勢いで、画像編集ソフトPaintshopPro9なんていう、XP時代のも入ってしまいました。win10のNECLavie150にはインストールできなかったはずなのですが。
 
 ここが、PocketとPocket2の違いです。前者ではUSB3.0ポートが一つで、他にはHDMIの出力ポートがついていました(電源用のTypeCポートはいずれも別にありますが)。Pocket2はこれをやめ、USB3.0ポートを2個にして、左右に設けたのです。ですから、私のBDドライブも動いてくれたわけです。Pocketなら、たとえUSBインターフェースに異常がなくても、ドライブ接続で問題が生じたかも知れません。Pocket2にしたのはその意味でも正解でした。



 
 問題はもちろん操作性です。あくまでおもちゃではなく、PCとして使うためなのですから。この画面サイズ、このキーとファンクションボタン、それにはどうしても無理があるし、いまの私の視力ではかなり苦しいところがあります。それを承知で買ったんですから、ともかく慣れる、使いこなすしかありません。
 Pocketでは中央下に懐かしいスティックポインターと左右のクリックボタン操作ですが、これわかりやすいけれど、ポインターを動かしてカーソルを持って行くのはけっこう大変です。だからフツーのモーバイルPCからは消えてしまったわけ。それに対し、Pocket2ではボードの上の方に光学式(赤外線)フィンガーマウスという摩訶不思議なものがつき、これでカーソルを動かしながら、左右のクリックボタンにあたるスイッチを左端で操作する(マウスボタンと称す)、という方式です。店頭でいじった時、これがよくわかりませんでした。小さなスイッチですが、これを押し込む操作なのです。なでたり叩いたりするのではありません。それだけ確実とも言えましょうが、耐久性の不安を招くし、慣れないとわからないのです。

 もっともほかに、カーソルにつながる矢印キーもあるし、リターンキーもあるしで、まああれこれいじりながら、なんとかやっていくしかありません。光学式フィンガーマウスはどういう感覚、操作なのか、どうしたら思うだけ動かせるのか、なかなか慣れませんがね。その辺、戸惑っていたら店員氏が「マウスをつけるか、画面クリックでも出来ますよ」とのたまいました。そうしたくないから、UMPCなんじゃないですか(実際には、これの画面タッチが意外に確実なんですよ。タブレットよりいいくらい)。
 まあ、右手指でカーソルを動かし、左手指でクリックするというと、懐かしのLooxU/B50に似たものがあります。あっちは純粋メカだけだったので、えいや感しきりでしたが。
 
 画面表示の小ささはもとより覚悟でしたし、もちろんいろいろいじって、極力文字などを大きくします。win10と最新PCの画面表示能力は非常に向上しているというのは、Lavieやタブレット機で確認はしているので、そんなに悲観的にはなりませんでした。画面表示はきれいですね。また「休止」設定などの動作アレンジも、これらで経験練習済みでした。

 ただ、メイラーソフト「Shuriken」のセットアップではトラブりました(もちろんwin10おまけの「メール」というのは外しました)。インストールは順調にいき、受信メイルのサーバからの読み込みも順調にいったのですが、送信が出来ません。このところ新たにセットアップしたPCのいずれでもメイル関係は順調にいっていたのですが、悪戦苦闘になりました。こうした事態になると、文字の小ささはどうしても仇で、ルーペも引っ張り出しました。またPocket2のキーボードの妙なところにある「半角/全角変換」キーというのも気をつけねばなりません。半角で入れているつもりのが、全角になっていて、それを肉眼確認できない恐れです。ここは小ささが仇です。ATOKが間違った入力を「学習」してくれるのも困ったものです。
 まあ、なんやかんや悪戦苦闘を二時間近く重ね、試行錯誤を続け、なんとかメイル送信も出来るようになりました。これからさらに、ほかのソフトの機能を逐次生かしていく、その試行錯誤あるのみです。

 ファンクションキーを持たないということは、ソフトによっては操作にかなりの工夫を要することにはなります。そこは弱音を吐かず、ためしためし、だましだまし試みていくしかないのでしょう。あくまで「パソコン」なんですから。



 
 こうした操作や機能確認などについては、本体についてきた「説明書」はまったく役に立ちません。それは近頃のマシンの共通の傾向なので驚きもしませんが、ともかく宣伝チラシかと見まがう代物です。それに対し、web上では有益な情報もあります。

 こちらのは、相当役に立ちますね。

 PCウォッチ Hothotレビュー

 実際に使ってみた経験、実感、キーの問題はじめ詳しく記されています。

 いまの世の中、もうそういうものなのでしょうかね。買った商品には何にも説明も情報もついてない、それは自分で「公共空間」から探してくれと。


 それにしても、我が身は完全引退で大して出かける用もなくなったというのに、なんのためのモーバイルPCなんだと、笑われそうですな。しかもそれを意識して、いままで持っているのに加え、LetsNoteCF-J10まで買ったんじゃないのか、と。正直、このGPD Pocket2の狙いは、「日常の持ち歩き」です。正真正銘いつでもどこでも、ご近所に買い物に行くとかね。CF-J10はそこまでモーバイルではありません。では実際にPocket2がそうなるかどうか、見ものですが(本来、win10タブレット機はそうした利用を意識したものだったのですが、そんなに使いやすくなくってがっかり、まあwin10の練習用でした)。

 ちなみに、タブレット機で学習したのは、記したように、セットアップ時にパスワードを設定してはいけないということ。そこはそれ、win10機としてのLavie150でも、このPocket2でも、はじめからwin10インストール済みで入手しているので、難なく立ち上げられます。そこが中古品の強みです。実感として、win7機以上にwin10機のセットアップにおけるパスワード設定は危ないですね。まして、windowsでのアカウント設定なんて冗談じゃない。


 ともかく、これなら大きさ的には世の須磨輔に十分太刀打ちできるモーバイルPCを持つことが出来ました。そこまでは感慨新たです、少なくとも。「見世機」には使えますな。



使ってみて

 セットアップを終え、通常使用のソフトもインストールして、さあ使ってどうだ、使えるか、という肝心のところの実感で言うと、想像以上に「使えます」ですね。「見世機」以上です。


 若干の戸惑いのあるのは、「休止」設定からカバーを開いて即起動ではなく、スイッチを押してからに設定したら、そこのタイミングに慣れがいることでしょうか。一般的なスイッチひと押しではなく、ある程度押し続けていないと電源が入らないのですな。画面上にGPDのロゴが出るので、それを待つ必要があります。確実でミスはないでしょうが。

 起動後の、wifi接続、ブラウザ画面表示、web検索、またメイラーでのメイル読み込みなどは非常にスムーズです。その意味では、いわゆる「須磨輔のご用」は簡単にこなせます。特に実感するのは、もちろん動作の速さもありますが、当初から気がかりだった、「光学式フィンガーマウス」の右手操作と、左手でのクリックボタン操作という扱い、うえにも書いたように、通常のモーバイル機の操作とはかなり実感の違いがあるのも否定できないものの、慣れてくればある程度こなせます。それだけでなく、意外だったのはスクリーンタッチ操作でした。タブレット機で、いかにそれがやりにくいものかと実感していたのに、ずっと画面の小さいGPDPocket2ではけっこう正確に、指先で画面上のマークを操作できるのです。指先スライドにもよく反応してくれます。なぜなのか、おそらくこのマシンのスクリーンが非常に精度がよく、出来もよいのでしょう。フィンガーマウスとボタンの操作を十分補完できます。

 電池も持ちますね。みるみる減っていくようなことはなく、安心していじれます。



 今後、これで「仕事できる」か、つまりワープロソフトでの作文や編集、webページの作成編集とアップロード、pptの編集や上映、excelファイルの加工、さらにデジカメ画像の編集加工など、これは逐次試していくしかありません。ただ、SDカードのスロットがマイクロサイズだけなので、そこは工夫は要ります。かといって、SDカードリーダーを別途外付けするのもなんだかなあ、ですが。


 ともあれ、手にして、これに近い大きさだったLooxU/B50とはまさに雲泥の差です。外観などはLooxU/G90Bにも似ているものの、性能と使い心地は比べものにもなりません。10年前後の時間が過ぎているんですから、当たり前のことですが。値段はむしろ安いんですよ。


 いま実感している問題は、このマシンにはストラップなどをつけるところはない点です。私はこれまで、外に持ち出すモーバイル機には原則ストラップをつけてきました。電車内で操作などする際に、手で持っているだけでは落っことしたりする恐れをいつも考えているからです。そういう備えのひとは少ないようにも思いますが、私は必要な対策だと考えておりますし、多くのPCにはその用意はあるのです。「セキュリティロック」といった穴で、そこに差し込んで固定できるストリング通し金具があるのです。あるいは、いまは絶滅した、「ケータイストラップ」用の穴同様のものとか。しかし、GPDPocket2にはそんな穴やリングなどはないですね。結構つるっとしたボディで、見かけはいいけど、落っことす危険はあるように思うのですが。


 書いてるそばから問題に気がつきました。GPD Pocket2の電源アダプターはUSB3.0TypeCだったのです。進みすぎでした。画期的と言われるUSB3.0ですから、以前のは使えません。タブレット機DG-D09のが転用できるかと思っていたらダメでした。こちらはタダのmicroUSBでの電源接続でした。
 もちろん付属品でついているんですが、あちこちに電源を置いて共用しようというもくろみは外れました。そのためには別途電源アダプター買わないといけません。



 その電源アダプターでまたミスをやらかしました。

 今度は、USB3.0TypeCのを買えばいいんだろと思えば、買ったサンワのACA-IP48CW、これがDC5V 3A出力だったのです(タブレット機付属のもDC5V2Aと記されています)。確認したら、GPD Pocket2の付属電源アダプターには、2,5V=3A 9V=2.67A 12V=2Aと表示され(虫眼鏡でも読めない小さな文字で)、だいぶ違うじゃないですか。実際、充電力不足のようで、電池表示100%にならないことも起きました。
 こうした須磨輔全盛時代の外部電源については、当方の知識不足もあり困惑します。しかし、過剰電圧などで本体パアになられても困るわけですし、USB3.0の方でなんとかしてくれるのではと楽観期待するしかありません。買ってきた電源アダプターだとパワー不足でダメかと思えば、そうでもないようで、まあ充電もしているようです。100%表示になることもあります。本体付属のを含め、よくわからないんですな。

 充電と放電の反復で内蔵電池が消耗し、ダメになるのが怖いという説も読んだので、ともかく扱いは一定慎重にならざるを得ません。



 徐々に慣れてきております。DC5V 3A電源アダプターでも、100%充電になることを確認できました。やれやれです、時間はかかっているのでしょうが。そのへん、PCの電源系というのは柔軟適応なのかも知れません。

 いちばんよかったのは、MP-4ファイルでの映像再生でした。画面の大きさもあるのか、非常にスムーズで、自然な再生、PCの中ではベストのようにも感じます。さすがCoreM3です。あわよくば、携帯DVDプレーヤーに取って代わりそう。

 画像編集ソフトPaintShopPro9での画像処理は、相当に無理もありましたが、ともかく一通りの作業ができることは確認しました。デジカメ撮影画像を読み込み、一覧表示して編集対象を選び、サイズ変更や調整等を行い、新たに保存する、この一連の操作です。これでもって、撮影画像をFBにあげたりしているんですから。画面の大きさからして、やはりかなりの無理がありますけどね。ただ、RZ4ではこのソフトの限界か、画像サイズ変更の数字などどうしても読めず、相当に苦しみましたが、GPD Pocket2では何となくできてしまうのです。表示される数字が読めるはずはないので、勘なのかも知れません。

 それとともに、ブラウザの操作など、指先画面タッチがかなり使えることは重々経験しました。もちろんメイラーShurikenの受信ボタンタッチなど、ほかの操作と間違えることも多々あり、悩ましいところです。他方で、フィンガーマウスとボタンの操作も、慣れてくればそれなりにこなせます。
 ただ、ブラウザchromeがクラッシュしたこともあり、久しぶりにソフトの不具合も経験しました。どうしてなのかわかりませんが。




(2020.4.21)

GPD Pocket2、危うし!!


 まあ、快調にこなせ、常時携帯用となったGPDPocket2、特にスポーツジムへの往復には欠かせなくなりました。軽い小さい上、ランニングマシンのビジュアルスクリーン上に置いて、映画など見るに適した厚さなのです。簡単に立ち上げ、映画など見られます。画面ちょっと小さいですが、画質はいいので。

 その前、一度これで大失敗。PCなどいろいろ持参して試すに、かなりの厚さ大きさあるものを置き、そのせいもあってかマシンが暴走、スクリーン上でSTOPボタンマークを押したはずなのに、停止するどころかフルスピードで回り出し、放り出されて足に相当派手な擦り傷打ち傷を負いました。このスクリーン上の邪魔物で、誤動作した可能性もありますが、もっともそうではなく、マシン自体が故障していたこともあり得ます。のちにこのマシンは使用中止になってましたからね。


 まあその天罰か、いまはコロナウィルス禍で、スポーツジム自体が全面閉鎖になっちゃいましたからね。使えない、入れないのに会費だけ取られたのではたまりませんが。他方で、3ヶ月以上過ぎても脛の傷は消えません。

 このマシンのスクリーンに置けるには、スリットの幅からして、GPDPocket2が限界でした。ですから、以来ずっとこれを持参し、使っていたのです。




 ところが、LavieNM150に負けず、このなかでも「勝手に起動・更新」がおこったのです。どうやらwin10の「休止」状態というのは、更新作業は例外となっているようで、まったくもって大したものですね。危なくって仕方ないですね。止めておいたはずなのに、熱くなっていて唖然としました。

 このときは、再起動してみて、通常のデスクトップ画面が表示されたので、まあデスクトップが勝手に消えるNM150のようなことはないのかと安心していたのですが、とんでもありませんでした。えらいことがおこりました。


 しばらくのちに、スイッチを入れると、あっと驚く状態です。

 EFI Shell version 2.60[5.12]
 Current running mode 1.1.2
 map: Cannot find required map name
 Press ESC 1 seconds to skip startup.nsh, any other key to continue 

 という文字がブラック画面上に出てくるだけで、それ以上ウンともスンともいきません。もちろん懸命にESCを押したりしても、なんにもおこりません。何度試みてもまったく同じです。
 まったく使い物になりません。

 もちろん本体付属のペラペラの「説明書」には、各部の名称と、ボタンの押し方などだけで、こういったトラブル対策など、一言も出ていません。これでは完全お手上げか、一年持たずにおしまいか、という絶望的な気分になりました。代わりの常用モーバイル機の算段も考え始めました。


 でも、あまりに悔しく、あまりに惜しいので、対策を探しました。web上で検索をすれば、まあなんか出てきます。うえの表示に対して、「ESCを押せ」というのもありましたが、なんにも起こらないんですから、まったくナンセンスです。

 ただ、なにかそれらしいのを探し出しました。どうも、BIOSの設定の問題だ、ということで、ダメ元で試みてみたのです。どだい、win10機でBIOS表示させるなんていうところから経験なかったのですが、なんとかできました。
 要は、「スイッチオンとともに、DELを連打し、BIOS画面を表示させる」、だったのです。こういうのは経験しておかないといけません。慣れないとなかなかそこに行き着きませんし。win7ではBIOS表示に行き着くコツがありましたが。

 
 そして、BIOS表示のなかで、
「BOOT」タブの中にある「Boot Option #1」を、「UEF1」ではなく、「Windows Boot Manager」に設定する
 という手順です。これは選択肢として表示され、それを選ぶのです。
 その上で再起動すれば、嘘のように、本来のデスクトップ画面が立ち上がりました。コロンブスの卵どころじゃありません。数時間の絶望は終わりました。


 それにしても、なんでこんなことが起こるんでしょうかね。なんで勝手に、立ち上がらない選択に書き換わってくれるんでしょうかね。これでも「お約束のできごと」なんでしょうか。

 こんなことをやっていれば、それこそ須磨輔に勝てるわけないですよ。誰のために、なんのために、PCとwindowsを売りつけているんでしょうか。



(2020.7.7)

 七夕の再会に合わせてか、また同じことが起こりました。


 再開されたスポーツジムで、GPDPocket2を起動して映画など見ようと思ったら、またもおんなじ画面です。
 さすがに経験済みではあるので、ここは慌てず焦らず、とりあえず起動を諦め、閉じました。もっとも閉じてもシャットダウンはしてなかったので、猛烈に熱くなっていたのを、後ほど終了させました。

 帰宅後、同じ手順をたどれば、また正常起動になります。やれやれではあるものの、危なくってかないません。さすがにwin10でも年中こんな事が生じていれば、世界中で怒りの嵐になるでしょうから、この機種の問題なのか?なんともはや、言葉がないですね。



(2020.11.08)

またかよ、マイクロソフト


 GPDPocketを快調に使い、わが眼の恢復で万事順調と思っていたら、やってくれました。win10が「更新」を求めてくるのを無視していたら、さすがマイクロソフトです。また休止中にやってくれたのです。


 スイッチを入れると、GPDの文字が出るのですが、その後ブラックアウトのままで写りません。スイッチを入れ直すなどしても同じ状態、これでは何にもならず、まさにゴミ状態です。
 怒りと焦りを抑え、上記のプロセスで、BIOSが勝手に書き換わった可能性を追求してみました。けれども、こんどは書き換わっておりません。これを念のために確認終了し、再度起動しても画面真っ暗、ああこれも短い命だったかと観念しだしたものの、何度かのオフオンの試み、そのうちになぜか立ち上がりはじめ、画面が表示され、生き返ったようなのです。
 表示された画面は、マイクロソフトからの通知で、「Edgeを使いましょう、更新され使いよくなりました」などというふざけた代物、例によってこれを消し、まっとうに立ち上げる手順は示されず、またも怒り心頭ですが、幸いにそのまま居座ることなく、なんとかデスクトップにいたり、ようやく使えるようになりました。常用ブラウザも立ち上げられました。



 まったくもって、あんたたちはOSを独占売りつけていれば宜しい、余計な欲をこくな、Edgeなんて出来損ないを押しつけて、迷惑かけるなよ、です。ホント肝を冷やしました。「タダだからいいだろう、windowsのおまけだ」って?それで有り余るほどの抱き合わせ・押し売り商売を仕掛けるのがもう見えているのです。しかも、勝手に居座るEdgeが諸事、大いに邪魔をしてくれるのです。まあ、須磨輔に対抗するには、そうした「ビジネスモデル」当たり前!ていうんでしょうが。
 だいたい、マイクロソフトは昔はInternet Explorerなるのを押しつけまくっていたが、いまは全力削除だそうですな。なんという態度、無責任さでしょうか、ふざけるなの十乗です。


 ちなみにで言えば、私はインターネット黎明期にはNetscapeを使っていました。当時は原始時代だったので、これを店で売っていました。しかしIEの氾濫に敗れ、消えていってしまいました。私はやむなく、Operaに転じました。Operaは、フリー提供で、自由なカスタマイズと改良共有を可能にしており、インターネット時代の新しい「共同体」の形などと、盛んに持ち上げられていました。

 けれども、インターネットをめぐる激しい競争とwebフォーム・コマンドの相次ぐ更新・新機能化になかなか追いつけなくなり、私としても表示操作できない機能などが増し、フラストレーションがたまるようになってしまいました。ために、十年あまりでこれを諦め、GoogleChromeに切り替えた次第です。

 いま現在もChromeですが、別に不満はありません。GAFAの一翼、まさにグローバル独占の一環ではあるものの、それほど押しつけがましく、囲い込みビジネスに徹しているわけでもなく、まあ悩まされることもなく、使いこなしています。webブラウザの時代に割り込んできた、zoomなどの「web会議サービス」の「ブラウザ」(まあその類いでしょう)にも、別に足を引っ張ってくれたりもしません。広告表示が多いのは、いまやどこでも何でも同じでしょう。


 そういうわけですから、今さらedgeなんてふざけるなよ、です。これがzoomダウンロードの妨害に入ったのも経験済みですからね。





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 この項、長くなりすぎたんで、「スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年」のはじめ、「1」