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三井の、なんのたしにもならないお話 その四十一

(2015.03オリジナル作成)



 
 スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年
 Cheaper than an auxiliary battery, fascinating mobile PC

2019.02.09記述



君子は豹変持続化、電池より安いモーバイル機買う

 
 
 老い先短いせいか、Win7終焉の「脅迫」に怒ったせいか、なんとまたも「win7 PC」を中古で買ってしまいました。

 その価格、税込みでも2万円ちょっとです。これでもSM社で「Aランク」で出た代物です。


 もう発売から7年も過ぎた、LetsNote CF-J10TYPHRというので、私にとってはお亡くなりになったR9の後継機という位置づけになります。これ、当時従来からの製品ラインにかなり行きづまり、迷走に入ったパナの製品と言えるもので、あまり売れなかったし、以来人気もないのでしょう。もちろん部品保持=修理対応期間6年過ぎたので、この価格も宜なるかななのでしょうが。

 その後、RZのように「革命的に軽い、薄い」製品を世に出したパナの取り組みから言えば、あんまり革新的でもない製品であることが否定できません。R9などと違うのはワイド液晶画面を採用、WXGA10.1型なのですが、あまり評判よくなかった記憶です。システムやソフトが十分対応していないので、表示が小さくなっただけだとか、叩かれました。

 その一方での売りは、総ブラックボディにし、「革製ジャケット」なるものをつけ、見てくれいいだろ、スマートだろうといううたい文句で、これも評判を上げられませんでした。まあ、製品ポリシーとしては邪道の観を拭えませんが。
 ちなみに、これが中古で出てくる際には、まずジャケットはついていないようです。扱い店もこういったおまけは歓迎しない観で、経年変化もありましょうし。


 で、私の買ったのももちろんジャケットはなしです。これがないとむしろ重さで1kgを切るので、そちらの方が有り難いところです。Core-i3-2330MというCPUは2.20GHz、win7の64bit版を用いているので、当時としてはかなり進んだモデルだったでしょう。内蔵メモリ4GB(プラス4GB増設可)、HDD250GBは、今となってはかなり低いレベルでしょうが、そこは割り切りよう。

 SDスロット、USB3.0もついてる(USB合計3個)とか、HDMI出力もあるとか、今どきのと比べて、特に劣等感にさいなまれることはありません。もちろんPCカードのスロットはありません。




 手にすれば、私にはやはり、LetsNoteのホィールパッド、その下のクリックボタンスイッチがなじんでおります。R9などに比べて一回り小さくなったのですが、操作に問題はありません。キーは、一層なじみやすいというのが売りでした。これも小さい、また配置からブラインドタッチ困難になったという不評もあったようです。
 私も、図体大きいB11を手に入れたばかりなので、それに比べれば相当小さなJ10のキーボードと各キーにはためらいも感じますが、モーバイル性の前にはね。ちなみに、これらに取って代わる存在となったRZ4の場合、画面はJ10よりむしろ大きいのですが、キーボードはほぼ同じサイズです。もちろんずっと軽く、薄いのですが。モーバイル機とは言えないB11と比べてはいけませんな。


 入手し、セットアップ、各ソフトインストールを進めましたが、何の問題もありません。Windows7、手になじんだものです。唯一、wifiがはじめうまくつながらず、ちょっと焦らされましたが、おそらくこの辺のネットワーク接続関係に余計な仕掛けがあり、何度か再起動するうちに、「フツーにつながる」ようになりました。まあ安心です。(実は、この「無線LAN起動スイッチ」やネットワークアダプタ自体に故障があるというような記事も発見し、不安になりましたが、幸い今のところ、起動後すぐにwifiにつながっております。そっちが壊れれば買った意味がなく、それを修理したら2万円の超安代金も吹っ飛びますんで。)


 2010年代初めに戻った気分で、「モーバイルってこれだよね」と実感をかみしめております。ランクAだけあって、新品同様とは言えないものの、快適さは損なわれません。実は直前に、SM社の店頭で、このJ10を見つけました。そんなに程度はよくなく、「ランクC」となっていたのに、帰宅して検索したら、それより1万円以上安い「ランクA」品を発見、矢も楯もたまらず、プチッといってしまったわけです。それがこれです。その辺、どーなんでしょうね。windows7機と生涯を共にする覚悟、「買いだめ」心理でしょうか。


 7年もたった品となると、修理の可否はおいといても、一番の気がかりはバッテリーの状態です。バッテリーは繰り返し使用されれば消耗もすすむし、放っといても経年変化はあるでしょう。しかし今のところ、ついてきたバッテリーでも元気に動いておりますが(公称7.5時間持続動作)。

 でも、これの専用バッテリーを検索すると、いまでも新品で買えるらしいのですが、2万円を超えます。つまり、私の買ったCF-J10、なんとバッテリーより安いのです。「バッテリー買ったら本体や電源などおまけについてきた」とかね。



(2019.03.30)


 て言ってるそばから、「PCより高い」バッテリーを買ってしまいました。CF-J10、悪くはないのですが、使ってみるとやはりある程度使用感はあり、B11と比べてしまうと差はぬぐえせん。まあ、それより安いんですし。ついてきたバッテリーもかなり年月を経ている観です。実際に作動させてみると、連続で3時間は無理でした。公称値通りとはいかないものですが、一定へたってきていることも否定できません。
 かと申して、本体より高いバッテリー買うか、と逡巡していたら、またも「臨時収入」の可能性が開けました。といっても、要するに所得税の申告計算をしたら、かなり戻ってくることが判明したというだけのことです。「収入」が激減したので、当たり前のことですし、だいたい新たに別に入ってくるわけじゃなく、源泉徴収で取られた分が戻ってくるにすぎないのですが。

 それで、「まだ入手可能な」CF-VZSU68JS(L)というパナのオプションバッテリーを注文しました。これ新品じゃないと意味ないですから。入荷まで一週間以上かかりましたが、幸い手に入りました。

 試してみると、Lタイプだけあって(ついていたSタイプより100g近く重いのですが)電池の持ちは抜群です。フル充電をすると、PCを動かしていても容易に減りません。まだ連続稼働時間を確認はしていませんが、さすがの観です。これでこそモーバイルPCです。



 ちなみに、2018年度末を迎え、Let'sNoteをはじめ相当の数の中古PCが店頭に出回っていますね。特にwin7機が目立ちます。まあ、私としてこれ以上買う意味ないし、いかに「身辺整理するか」にモロ逆行するわけには参りません。でも、買いたい人には絶対お得の局面ですよ。「Windows7のサービス終了」の脅しには負けない方々なら。




(2019.12.2)

ヤッパ、2万円PCはダメかあ

 CF-J10、やっちまいました。
 モーバイルには結構持ち出していたのですが、昨日のこと、出先で立ち上げても、wifiを認識しません。wifi端末の異常かと思えど、そちらには問題ないようで、だいたいCF-J10の「接続先」表示に、なにも出てこないのです。飛び交っている電波があちこちにあるはずなのに。

 先日、「つながらん」と焦るうちに、「wireless」スイッチがオフになっていたことがありました。Panaは今どき珍しく、このスイッチがずっと付属しているのです。こんども同じかと確認しても、スイッチはオンだし、何度かスイッチ操作しても、なにも変わりません。ネットワーク関係の動作確認を試みても、結果は変わりません。時間をおこうが、再起動しようが、同じです。


 やっちまいました。かねての風評通り、CF-J10のネットワークアダプタ関係は危ないのです。夕べまでは何の問題もなく動作し、インターネット接続されていたのに、なんたることか、です。しかし、いまどきインターネット接続できないPCなど、何の使い道もないことをあらためて実感しました。



 「イーサーネットで有線接続」?バカバカしい、モーバイル機のやることではありません。そのためにデスクトップ機も持っているのです。「映画でも見るか」?そのために持ち歩くくらいなら、DVDプレーヤーなどいくらでもあります。完全な「詰み」です。


 「定評ある」トラブルなら、持ち込んで修理依頼することも可能かも知れません。スイッチの点検とか、ネットワークアダプタの交換とか。けれども、それで万余の料金を取られれば、2万円のPCには何の意味もなくなってしまいます。唯一悔しいのは、CF-J10の為にバッテリーを本体以上の価格で買い、まだ一年も過ぎていないこと。このところだけ「元が取れて」いません。


 それで、CF-J10をまた買うかとも迷いました。たしかに依然2万円台で出ています。そこはaffordableでも、最大の不安は、「また同じことが起きるかも」です。そうなれば全くの無駄に終わります。もうこれとは縁を切った方がいいのでしょう。
 でも、それじゃあ常用のモーバイル機はどうするのか。懐を寒風が吹き抜けるなか、悩みはまだまだ続きます。



 で、どうする?

 はたと思い出しました。お蔵入り状態のがあったんだって。NEC LavieNM150です。図体はかなり大きいですが、重さはCF-J10並みです。もともと授業用と考えていたので、大きいことは避けられず、しかしまた、見直せば、画面表示力も含め、見やすいことは間違いありません。ストレージサイズの制約も、とりあえず目をつぶりましょう。ここんところ出番を失っていたので、とりあえずこれを引っ張り出すことにしました。足を引っ張ってくれたMS-Officeも外してありますから。


 ただ、実際にはまた、いろいろの使いにくさも再来します。win10のアホさ加減もありますし、そのせいか、ブラウザchromeの表示が変なところもあります。しかし最大の難は、何といってもクリックボタンなし、パッドだけでの画面操作です。これは慣れの問題以上に、やはり無理があるのですね。GPDPocket2でも学習しましたが、小さくてもクリックボタンがあった方がいい、そうでなければ画面タッチ操作です。四角いパッドをえいやと叩いたりするより、画面上の表示を直接触る方が、よほど正確確実です。Pocket2はそれだから、あの大きさでも操作ができるのです。RZ4もタッチスクリーン機能を持っているのに、基本使わずに来ましたが、最近はPocket2の慣れで、これをやるようになりました。操作が早くて結構便利です。

 ところが、LavieNM150にはこれがないのですよ。つい試みてみたくなるけれど、何も反応しません。だからこの値段なのであり、また説明書等でやたらにマウス使用のことを記すのですな。


 誠にまた悩ましいところです。




(2019.12.8)

2万円PC、737円で復活す!

 この一週間、悩みました。

 2万円で買ったPC、一年足らずでアウトになってもまあ惜しくはない、と言いたいところですが、何よりそれ以上のゼニを出して買ったバッテリーが惜しすぎます。本体が使い物にならなくては、これを一年でアウトとするのでは泣けてきます。


 そこで、迷いました。一つの結論は、上記のように「CF-J10、もう一台買う」ですが、いくら何でもむなしすぎです。ボタンを拾って服を買うほどではないものの、何でまた、という無念は晴れません。検索すれば、CF-J10はまだ結構中古で出ており、売値も変わらず2万円台というところ、だから買えないこともないですが、それじゃあのべ6万円以上も費やすことになって、まさしく「安物買いの銭失い」観を拭えません。しかも、まだ動いてはいるCF-J10を二台並べることになり、断捨離どころじゃありません。それでまた同じトラブルに見舞われたりしたら目も当てられず、後悔で自殺につながりかねません。
 それに、私の入手したCF-J10TYPHRというのはCore-i3(2.2GHz)使用、ストレージメモリ250GBあり、状態もAクラスで、同等のは意外に少ないのです。ストレージが125GBでは、不足感が目立ちます。それはNEC LavieNM150で学習したところです。内蔵メモリが2GBなんていうのもありましたが、それでWin10使用では、メモリ増設不可避でしょう。

 じゃあこれをきっかけに、別のPCを買う?そのくらいなら、いまあるマシン、とりわけハンディさと性能、使い勝手ではベストのRZ4を持ち出すべきでしょう。そうしないで、J10なんか買ったのは、ひとえに私のケチ根性です。RZ4をやたら持ち出して、壊す、失すなんかしたら悔やみきれない、じゃあ後生大事にしまい込むものか、これがジレンマです。でも結構持ち出してもいるのですが。だから、いまRZ系を中古で買うといくらが最安値か、なんていうことまで調べました。バカバカしくもありますが、少なくともいま手持ちのRZ4とバッテリーなんかは共用できますから、壊しても惜しくない値段ならば、とかね。



 その一方で実は、CF-J10の修理可能性を、専門店に聞いても見ました。店頭に持ち込んで試してももらいましたが、イーサーネットはつながるものの、確かに無線LANはつながらない、接続ポイントの表示が出てこない、また店頭のUSB無線端末を入れても認識されない、つながらない等を確認、開けて修理するとなると、1万数千円はいくとも言われ、まあ予想の範囲でした。

 そこからが発想の飛躍です。私も試して、有線でインターネット接続するのはあらためて確認しました。問題はwifiでの認識がされないこと、とすれば、あるいは外付けの無線LAN端末でつながるのじゃないのか、という考えです。同じことを店頭で確認はしましたが、それは「自動認識設定される」端末だったし、よく思い起こせば、本体の「wireless」スイッチを切っていなかったかも知れません。そっちを切らなくては、外付け端末は認識設定されないでしょうし、本来無線LAN接続というのは相当の手間であった大昔も思い出されます。

 しかも調べるに、このUSB無線端末というのは意外に安いのですな。極端な話、ダメ元で買っても惜しくはない、悔しくない単位です。


 じゃあ、清水の舞台から飛び降りたつもりで(大げさも程があります)、無線LAN端末買って、試してみようじゃないのと決断しました。Yカメラの店頭で見ると、万円の単位もありますが、最低なんと税込み737円です。これならダメ元後悔なしだなと買っちゃいました。

 これが、IOデータの無線LAN子機WN-G150UMKというのです。ついている説明や謳い文句から推定するに、かなり前の製品に思われます。まあ、いまどきデスクトップ機も含めて、wifi対応の無線インターネット機能のないPCなんて、探す方が難しいでしょうから。けれどもそれだけ、扱いは面倒くさくても、ある意味そこがよかったのかも知れません。詳しいセットアップ説明書と、CD-ROMまでついて、それでこのお値段です。でも、それに沿って、まずドライバーをPCにインストールし、その上で、USBに差し込む、認識され、動作可能状態になる、さあですね。そして、見事にwifiポケット端末が認識されました。パスワードを入れ、インターネット接続と表示され、メイルをどどっと受信できました。ブラウザ上に最新のwebページが表示されました。


 万歳万歳万々歳であります。737円でCF-J10は復活を遂げました。以前の状態より、心なしか速度は遅いようにも感じますが、まあそこは我慢のしどころでしょう。ともかく、お蔵入りしかなかったようなCF-J10がよみがえったのです。使えるPCに戻ったのです。もう言うことないじゃないですか。

 



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 この項、長くなりすぎたんで、「スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年」のはじめ、「1」