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徳山→竹田津港→中津→別府→佐伯
徳山駅の新幹線口を出て正面の道をまっすぐ進むと、 徳山港があります。 ここから船で大分県に向かうのです。
スオーナダ(漢字で書くと周防灘)フェリーは、 山口県の徳山と大分県の国東半島を結んでいます。
東九州へのフェリーでは別府行きを使ったことがあるのですが、 今回は竹田津港という、 こういっては何ですが、 かなり地味なところへ着くフェリーです。
出航は1時40分。 真夜中です。 乗客は10人くらい。 私以外はみんなトラック運転手のようです。 夏休みとはいえ、 ちょっと少なすぎます。
2時間という短い時間ですが、 今晩にあるだろう今回の旅のメインイベントに備え、 眠ることに専念します。
竹田津港の到着は3時45分。 外は当然まっくらです。
さて、今日の目的地・佐伯に向かうには、 竹田津港から日豊本線の駅に出なければなりません。 ところが竹田津港から豊後高田を通って宇佐へ行くバスは6時。 まだだいぶあります。 竹田津港の待合室は狭く、 仮眠するには不向きです。
宿代けちって船にしたんですけど、 やっぱりそういうのはきついですね。
そんなわけでうろうろしていると、 不意に後ろから
「これから船に乗るのかい?」
と声をかけられました。 そこで船から下りてバスを待っているところだと話すと、
「よかったら乗ってくか?」
とのこと。 同じ船で竹田津港に到着したトラックの運転手さんだったのです。 ただ待ってるのもヒマなので、 お言葉に甘えて乗せてもらうことにしました。
というわけで予定外のヒッチハイクです。 声を掛けたのが乗せる側ですから正確には違いますけど。
トラックの運転手さん(しまった、名前聞かなかった)は、 群馬県の桐生から、 軽井沢・松本・多治見・関ヶ原・舞鶴・松江と一般道をたどって、 博多まで三洋電機の製品を運ぶ途中なのだそうです。
そして、 三洋電機の積み荷を運ぶ条件として、 三洋電機のトップと関りのある周防灘フェリーを使っているのだそうです。
トラックは一般道を100km/h近い速度で走ります。 はっきりいってむちゃくちゃ揺れます。 すごく怖いです。 それでも今日は
「人を乗せているので事故を起こさないように速度を抑えている」」
のだそうで...
豊後高田経由で国道10号を宇佐まで乗せてもらう予定だったのですが、 気がつくとすでに宇佐を通りすぎていました。 次の大きな町は中津。 中津駅は国道10号から近いので今度は大丈夫でした。
中津駅構内のコンビニでおにぎりなどの朝食を買いこみ、 普通電車で別府へ向かいます。 宇佐駅付近では朝もやが幻想的です。 そうこうしているうちに別府駅に着きます。
別府駅から徒歩10分、 海岸からちょっと離れた所に 「竹瓦温泉」 があります。 別府での私のいきつけの温泉です。 とはいってもまだ3回目ですけど。
私はここに来ると必ず砂湯に入ります。 温泉で暖めた砂をかけてもらって、 蒸し風呂効果と砂の重みの圧迫効果で汗を出すというものです。
千葉の九十九里浜にも砂湯があるのですが、 そちらの熱源は天然ガス。 こちらは温泉ですし、 九十九里より砂が荒めなのであとしまつが楽です。 おすすめ。
入浴後は別府駅に戻り、 さらに普通電車で佐伯に向かいます。 ここからが今回の旅のメインイベントです。
今回の旅行を九州に決めたのは、 この「てらかつ堂キャンプ」に参加するためです。 Webページ上で募集していたので、 衝動的に申し込んでしまったのです。
そのため参加者は九州からが大多数で、 他は大阪と新潟から一人ずつ。 どうやら神奈川県から来た私がいちばん遠いようです。
今回泊まるのは佐伯から15kmほど北、 上浦町にある海のそばのキャンプ場です。
目の前は海水浴場です。 私は飛び入り参加に近い形なので積もる話というのも特にありませんし、 せっかくの海なので全員がそろう頃まで泳ぎ倒すことにします。
夕飯は定番のバーベキューです。 本当はカレーも用意したんですが、 火口が足りなくて煮込めなかったのです。
夜も更けると自然とトークタイムになります。 といっても初対面の人ばかりの私は黙って聞いているだけですが。 佐伯市内に戻ってカラオケボックスに行ったりして長い夜を過ごします。