保険か 自費か

     形成外科の治療でも他の診療科と同じように健康保険が適応されます。ただし、美容を唯一の目的とする手術などには保険は使えません。小児の場合、自治体によっては乳児医療の制度やまた疾患によっては児童福祉法による育成医療という自己負担免除の制度が適応される場合もあります。それでは、健康保険の3割自己負担で手術を受けた場合にいくらぐらいがかかるものかを身近で頻度の多いケースでお示しします。

    (これは、純粋に手術料金のみの値段であり、他に投薬、薬、麻酔など、また入院すれば入院費用などもかかります。令和7年4月現在)

    顔に“しこり”ができ、切除した場合

    皮膚皮下腫瘍切除術(露出部)   
    2cm未満            4,980 円
    2cm以上4cm未満      11,010円
    4cm以上           13,890円

    背中の生まれつきの黒いあざを切除した場合

    皮膚皮下腫瘍切除術(露出部以外) 
    3cm未満          3,840円
    3cm以上6cm未満     9,690円
    6cm以上12cm未満     12,480円
    12cm以上         24,960 円

    交通事故でまぶたに傷を負いその傷がひきつれて目の開閉に障害がある場合

    瘢痕拘縮形成術(顔面)    37,980円

    足のやけどで軟膏で治癒したが、関節部でひきつれて運動制限があり植皮術(25平方センチメートル以下)を行う場合

    瘢痕拘縮形成術(その他)   24,180円
    全層植皮術         30,000円
            合計    54,180円

    巻き爪の根本手術を行う場合

    陥入爪手術(簡単なもの)   4,200円

    プロフィール
    形成外科の歴史
    形成外科はどんな科
    他科との関連
    手術例の紹介
    形成外科Q&A
    保険か自費か
    形成外科関連リンク
    健康メモ
    全国医療機関検索