木星の観望記録_2018年

5月9日の衝に先立ち4月27日に初観望。その後、10夜ほど観望しましたがシーイングに恵まれないことが多く、あまりいい画像は得られませんでした。シーズン後半からADCを導入したのですが、その効果を確認できないままシーズンを終えることになりました。

2018年の観望記録

2017年の観望記録

7月22日

シーイングはあまり良くなかったのですが、処理してみるとそれなりの画像になってくれました。ただ、ふちが二重になっているような箇所があるような…。
 西に傾くのがかなり早くなってきました。そろそろ今シーズンの木星は見納めですかね。

7月21日の木星

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撮影データ

2018年7月22日21時12.6分、CMI=173.0° CMII=280.8° CMIII=165.2°

タカハシμ-210+テレビュー4倍パワーメイト+ZWO-ADC、ZWO ASI224MC、25ミリ秒露出、120秒。

4799フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

7月21日

CMII=127.6°ということで5月26日に見た時とほぼ同じです。ただどちらもあまりいい画像ではなく、残念ながら模様の違いなどはよく分かりません。
 中央やや左下の黒点はイオの影です。イオ自身は左側に微かに写っています。

7月21日の木星

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撮影データ

2018年7月21日21時07.4分、CMI=12.1° CMII=127.6° CMIII=11.6°

タカハシμ-210+テレビュー4倍パワーメイト+ZWO-ADC、ZWO ASI224MC、25ミリ秒露出、120秒。

4799フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

7月15日

ADCに慣れることに重点を置き、テレビューパワーメイト-2.5Xとの組合せで撮影しました。シーイングはまずまず。ただ、少々モヤっとした感じの空で、透明度はあまり良くありませんでした。こういう日は拡大率を上げない方が良いかもしれませんね。パワーメイト-2.5Xを選んだのは正解だったかも。
 久々に大赤斑を見ることができました。4月下旬に見た時と比べると、「縁取り」というか周辺の暗部が消えている(薄くなっている)など、周辺はかなり変化しているようです。あと、大赤斑前部に比べ後部のSEBがやや薄いようですが…。

7月15日の木星

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撮影データ

2018年7月15日21時29.4分、CMI=158.7° CMII=319.8° CMIII=202.3°

タカハシμ-210+テレビュー2.5倍パワーメイト+ZWO-ADC、ZWO ASI224MC、20ミリ秒露出、120秒。

4763フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

7月14日

CMII=181.8°ということで4月27日に見た時とほぼ同じですが、特にこの日の画像が酷いこともあり、模様の違いなどはよく分かりません。
 今夜は3倍バローとADCを組合せて木星を撮影してみたのですが、拡大率が高くなりすぎるようです。

6月9日の木星

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撮影データ

2018年7月14日21時49.5分、CMI=13.1° CMII=181.8° CMIII=64.0°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー+ZWO-ADC、ZWO ASI224MC、30ミリ秒露出、120秒。

3999フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

7月1日

約3週間振りの木星。シーイングはあまりよくなく、細部は捉えられませんでした。 撮影時のCM2は20°ぐらいで、永続白斑らしきものがほぼ中央に写っています。

7月1日の木星

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撮影データ

2018年7月1日21時33.3分、CMI=111.3° CMII=19.3° CMIII=258.0°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー、ZWOptical ASI224MC、25ミリ秒露出、120秒。

4798フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

この日はテレビューパワーメイト 2.5XとZWO ADCを使ってテスト撮影を行いました。 思ったより小さく写ったように思います。拡大率が下がったことで「迫力不足」になってしまいましたが、露出時間を短くできるということにも繋がるので、まあ悪いことばかりではないでしょう。ADCの効果は今のところ不明です。コントラストが上がったようにも思いますが、拡大率が下がったことが原因かもしれません。

7月1日の木星

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撮影データ

2018年7月1日21時55.1分、CMI=124.6° CMII=32.4° CMIII=271.2°

タカハシμ-210+テレビュー2.5倍パワーメイト+ZWO-ADC、ZWO ASI224MC、20ミリ秒露出、120秒。

5998フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

6月9日

この日のシーイングは2/5ぐらいで、時折、3/5をあげられるかなという感じでした。ということでそこそこの画像になってくれたかなと思います。
 CMIIは40°ぐらいということで、たまたまですが4日に撮影した時とほぼ同じです。比べてみると永続白斑BAの近くにある小白斑の位置が、わずかですが変化しているようです。

6月9日の木星

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撮影データ

2018年6月9日24時49.8分、CMI=287.5° CMII=40.4° CMIII=272.0°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー、ZWO ASI224MC、30ミリ秒露出、120秒。

3999フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

6月4日

わずかに薄雲がかかったような空だったこともあり露出時間を少し長めにして撮影しました。シーイングは最悪ではなかったものの、残念ながら細部は写りませんでした。まあ、こればかりは仕方ないですね。

6月4日の木星

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撮影データ

2018年6月4日23時55.2分、CMI=323.9° CMII=39.0° CMIII=271.9°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー、ZWO ASI224MC、30ミリ秒露出、120秒。

3999フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

5月26日

約1か月振りの木星。でも、この日はシーイングが最悪だったため細部は全く写りませんでした。

5月26日の木星

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撮影データ

2018年5月26日24時55.6分、CMI=309.2° CMII=130.8° CMIII=360.0°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー、ZWO ASI224MC、30ミリ秒露出、120秒。

3999フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

4月28日

低空の割にはシーイングは悪くはなかったかなという感じで、処理してみるとまずまずの画像が得られました。大赤斑も見られたし、これだけ写ってくれれば個人的には満足です。

4月27日の木星

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撮影データ

2018年4月28日27時15.7分、CM1=290.0°、CM2=324.4°、CM3=186.2°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー、ZWO ASI224MC、30ミリ秒露出、120秒。

3999フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

4月27日

夜更かしすれば、自宅ベランダから木星が見えるようになってきました。ということで、今シーズン初の木星観望。シーイングがひどくピント合わせもままならないほどでした。得られた画像は細部が確認できずイマイチ。

4月27日の木星

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撮影データ

2018年4月27日27時19.1分、CM1=134.1°、CM2=176.1°、CM3=37.6°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー、ZWO ASI224MC、40ミリ秒露出、120秒。

2957フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。