火星の観望記録_2018年

今シーズンの火星は15年ぶりの大接近ということで話題になりましたが、南に低かったこともありベランダからの観望は数回しかできませんでした。

2018年の観望記録

2016年の観望記録

8月29日

そこそこのシーイングでした。ほぼ中央に子午線の湾が見えているほか、真珠の海やサバ人の湾、顔を出し始めたアキダリアの海や隠れる寸前の大シルチスなどが確認できました。ヘラス盆地が明るいかなという感じもしますが、白っぽく見えることが多いのに、そうは見えないことからダストストームの影響が残っているのかもしれません。

8月29日の火星

撮影データ

2018年8月29日23時50.2分、 CM=350.8°、CLat=-9.8°、惑心太陽黄径=239.9°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー、ZWO ASI224MC、15ミリ秒露出、120秒。

6721フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

8月26日

シーイングは悪くなかったようで、淡いながらも模様が確認できました。南極冠がはっきりと確認できたほか、子午線の湾、サバ人の湾、真珠の海、ペルシャの海、アキダリアの海といった主要な暗色模様も確認できました。あと、アルギューレ盆地あたりが明るいように思います。それと北極地方が少し青い感じです。雲でしょうか?

8月26日の火星

撮影データ

2018年8月26日24時00.1分、CM=20.5°、CLat=-9.6°、惑心太陽黄径=238.0°

タカハシμ-210+テレビュー2.5倍パワーメイト+ZWO-ADC、ZWO ASI224MC、15ミリ秒露出、120秒。

7824フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

拡大率を上げて撮影してみようということで、パワーメイト-4.0を取り付けて撮影してみました。コントラストはやや低いかもという感じですが、気流状態の差もあるかもしれませんし、これはこれで良しでしょう。

8月26日の火星

撮影データ

2018年8月26日24時27.2分、CM=20.5°、CLat=-9.6°、惑心太陽黄径=238.0°

タカハシμ-210+テレビュー4.0倍パワーメイト+ZWO-ADC、ZWO ASI224MC、25ミリ秒露出、120秒。

4799フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

8月25日

アキダリアの海、子午線の湾、真珠の海、ペルシャの海、オーロラ湾などが見えているはずですが、シーイングが悪くぼんやりとした画像しか得られませんでした。こういう夜は拡大率を下げた方がいいのかもしれません。

8月25日の火星

撮影データ

2018年8月26日24時41.3分、CM=39.9°、CLat=-9.6°、惑心太陽黄径=237.4°

タカハシμ-210+テレビュー4.0倍パワーメイト+ZWO-ADC、ZWO ASI224MC、20ミリ秒露出、120秒。

5979フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

8月21日

CM=70°付近なのでペルシャの海あたりが見えているはずですが…。 台風20号の影響か最悪のシーイングで細部は分かりません。

8月21日の火星

撮影データ

2018年8月21日24時17.4分、CM=70.2°、CLat=-9.5°、惑心太陽黄径=234.9°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー、ZWO ASI224MC、10ミリ秒露出、120秒。

4199フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

8月11日

およそ3週間ぶりに火星を観望。CM=180°付近なのでシレーンの海とかキンメリア人の海とかが見えているはずですが、ダストストームの影響に加え、シーイングが悪く細部は確認できませんでした。

8月11日の火星

撮影データ

2018年8月11日25時36.8分、CM=179.2°、CLat=-9.7°、惑心太陽黄径=228.6°

タカハシμ-210+テレビュー3倍バロー、ZWO ASI224MC、15ミリ秒露出、120秒。

3444フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

7月21日

撮影時のCM=26.3°ということで、子午線の湾、真珠の海、ペルシャの海、オーロラ湾、アキダリアの海といった暗色模様が見えているはずですが、イマイチのシーイングにダストストームの影響が重なって細部は確認できませんでした。

7月21火星

撮影データ

2018年7月21日27時02.1分、CM=26.3°、CLat=-11.8°、惑心太陽黄径=215.6°

タカハシμ-210+テレビュー4倍パワーメイト、ZWO ASI224MC、25ミリ秒露出、120秒。

4799フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。

7月14日

今シーズン初の火星。低空の割にシーイングはそれほど悪くはなかったようです。ただ、スタックが上手くいかなかったのか、ふちが二重になっているのが残念ですね。
 CM=98.2°ということで、シレーンの海、太陽湖、ペルシャの海あたりが見えているはずですが…。ダストストームの影響かこれらの暗色模様はイマイチはっきりしないですね。南極冠も白くないですし…。オリンポス山がポツンと見えているようです。

7月14火星

撮影データ

2018年7月14日27時42.6分、CM=98.2°、CLat=-12.6°、惑心太陽黄径=211.3°

タカハシμ-210+テレビュー2.5倍パワーメイト+ZWO-ADC、ZWO ASI224MC、10ミリ秒露出、120秒。

10231フレームからAutoStakkert!2で上位60%をスタック、RegiStax6でWaveletフィルター処理など。