考古学教室・4時間目
4時間目・やよい都市・朝日いせき
巨大な弥生(やよい)都市・朝日いせきはこんなにすごい!

朝日いせきは、やよい時代の都市だった!!発掘(はっくつ)
によってそのことが分かってきた。まず、その広さから、およそ
1000人の人々が住んでいた、と考えられること。これは日本中
の大いせきとくらべても、たいへん多い。東海地方の中心
ともいえる都市だったんだ。
このやよい都市は、バリケードをつくって、しっかりと守ら
れていた。これは復元されたバリケードだ。なにか、守らなくて
はならない、大切なものがあったのか?それはこれからの発
掘(はっくつ)で明らかにされるだろう。このバリケードは、やよ
い都市・朝日いせきの代表的なしせつだ。
朝日いせきの「おはか」は「方形しゅうこう墓(ほうけいしゅうこ
うぼ)」という種類のおはかだ。これは「四角くみぞをめぐらせ
るおはか」の意味で、死んだ人をうめた場所のまわりに、四角
形に「みぞ」をほって、おはかを区別している。中には一辺の
長さが35メートルという、巨大な「ほうけいしゅうこうぼ」も
みつかっている。やよい都市に権力者がいたようだ。
人間の残したいせきだけが、朝日いせきのようすを教えてく
れるわけじゃない。ほかにも、いせきで見つかる生き物の化
石(かせき)が、朝日いせきが「やよい都市」だったしょうこだ。
いせきの「みぞ」や「あな」の中からは、「こん虫」や「び生物」
の化石がみつかるけど、これを調べると、朝日いせきは
人が多くて、かんきょうのよくない場所だったことがわかる。
最後に、朝日いせきは、工業や産業の中心でもあったんだ。
原料を他の地域から手に入れて、それを加工してどうぐを作
る。それを自分たちで使うだけではなく、他のムラにもくばる
んだ。朝日いせきでは、木のどうぐや角や骨で作るどうぐなど、
いろいろな製品を作っている。これは、玉(アクセサリー)を作
る作業所だ。にいがた県だけでみつかるヒスイという石を手
に入れて、玉を作り、他の地域にもくばっていたようだ。




ここから、朝日いせき復元図が見られるよ




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