白根御池着が 13時9分。 池はそれほど大きくなく、また水の色が池の古さを感じさせる。 少し進めば、真新しい感じのする白根御池小屋で、ここで休めば良いものを、折角の良いペースが乱れるのがイヤで そのまま通過することにした。 すぐに樹林帯に入ることとなり、あまり展望が利かない中の延々と続く下りが待っていた。
途中の沢でのどを潤す。 沢からは、観音岳が良く見える。先に述べたように、観音岳頂上は乳首のようである。 この水場通過が、13時21分。ここからは退屈な下りが延々と続いたのであった。
木の根がむき出しになっていたりする、やや歩きにくい道を黙々と下る。 展望もあまり利かない状態で、白根御池小屋からは、大樺沢二俣を目指した方が良かったのかもしれない。 大樺沢二俣への道は、地図的には戻る感じになり、あまり良いとは思えないが、時間的には 私が選んだコースよりも早く下山できるようである。 とにかく単調な下りに辟易であった。
とは言え、下り続ければゴールは近づく訳で、 やがて今朝の道と合流し、14時28分、広河原 アルペンプラザに到着したのであった。 ただ、バスの発車時間は 16時。たっぷりある時間の中で、周囲を散策し、昼寝を少しして、帰りも乗合タクシーで芦安に帰ったのであった。
15年ぶりの 北岳は、なかなか楽しめて良かったと思う。 しかし、北岳から先、 間ノ岳へと続くスカイラインを見たら、 北岳登山のみで帰るのは勿体ないことこの上ない。 白根三山縦走という来年以降への宿題を残し、今回は良しとしよう。