北岳( 北岳:3,193m ) 2007.08.17 登山



【PHOTO & 記録 北岳再登山 5】

また、甲斐駒の右、北東方面に目をやれば、 意外と目立つ高嶺と、その右に頂上のオベリスクが目立つ地蔵岳、そして観音岳、薬師岳と続く 鳳凰三山がデンと腰を据えている。
これだけ稜線がクッキリしていれば、さぞかし楽しい空中散歩が可能であろう。チャンスがあればもう一度 鳳凰三山縦走にトライしたいものである。
地蔵岳と観音岳の間の後方にも山が見えているが、恐らく 金峰山国師ヶ岳と思われるものの、少々ぼやけ気味で、 明確ではない。

鳳凰三山から目を手前に引けば、 先ほど登ってきた大樺沢が眼下に見える。
良くもまあ登ってきたものだ。しかし、大樺沢途中からバットレスを登ってくる人もいるわけで、自分に感心などしていられない。

ところで、藤本 一美、田代 博著による 「展望の山旅」 において、 北岳は見上げる山がないだけに、 今ひとつ展望に迫力を欠くといった趣旨のことが書かれていたが、どうしてどうして見下ろす景色だけでも十分迫力があると思う。

北岳からの展望では、 どうしても間ノ岳へと続く稜線に目が行ってしまう。
かつて苦労して辿った道であり、また目の前に続くその光景があまりにも魅力的だからである。
間ノ岳の右手には、黒い兜のような形をした 塩見岳が見え、さらに 塩見岳の右奥には、奥茶臼岳も見える。
しかし、南部の要である 赤石岳悪沢岳間ノ岳の陰に隠れてほとんど見えない状態であることから、 ちょっと画竜点睛を欠くと言えるかもしれない。

北岳頂上には多くの人が憩っている。
頂上には三等三角点 (少々意外な感じだが) の他、地蔵尊や石碑が置かれているものの、 今ひとつ物足りない気がする。
これは、祠が置かれていないからなのかもしれない。かつては山頂に祠があり、大日如来像が祀られていたとか。
しかし、現在はあまり山岳信仰という雰囲気が感じられない気がする。

南の方向には、写真のように青い空が広がっている。
しかし、先ほど述べたように、南東方向にある 富士山は、 もはや雲にほとんど隠れてしまっている状況である。
そして、空はもう秋という感じで、私にとって今年の夏山はこれで終わりであろうと思う。物足りなさは否めない。



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