Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
紀伊大島で見た生物たち-4-

紀州・紀伊大島で見た生物たちの写真です。串本エリアとは一味違った
魅力のある紀伊大島。伊豆チックな雰囲気もあり、ちょっと懐かしいです。


ホソウバウオ   <ペットにしたい!>

    ウバウオ科     学名: Pherallodus indicus

   房総半島・長崎県以南、西部太平洋の熱帯域

    チクショー、可愛いじゃねぇか・・・。つぶらな目が
    たまらなくイイですね。ウバウオの仲間はどれも
    目がチャーミングです。いっそペットにしたいなぁ。
    写真は、ウニの棘の隙間に守られている。の図。
    守ってあげたい・・・。と、思っちゃう!

    撮影地:紀伊大島・ナギザキ  水深10m
  
 
   



テンクロスジギンポ   <いつも笑っている> 2010/1の生物

    イソギンポ科     学名: Plagiotremus 
                                               tapeinosoma

 相模湾以南の南日本、インド・太平洋

   サンゴに開いた穴から顔を出してこちらの様子を
   伺っているのがテンちゃんことテンクロスジギンポ。
   顔だけ写真ですが、その顔はいつも笑っている風。
   笑顔が絶えない笑いの神様?という実にめでたい
   お魚なのであります。人間同士もこうありたいもの
   ですよね。
 
    撮影地:紀伊大島・内浦ビーチ  水深5m
 
 



ラッパウニ   <鎧をまとう勇者のウニ>

    ラッパウニ科     学名: Taxopneustes pileolus 

 房総半島・相模湾以南、インド洋・西太平洋

   体の表面にびっしりラッパ状に開いた叉棘と呼ばれる
   部分は実は猛毒。更にその表面をコーティングするが
   如く、貝殻や石などを付けてカムフラージュするウニ。
   時には捨てられた空き缶など人間のゴミを付けるので
   環境問題の提起写真には格好の被写体です。こんな
   猛毒ウニによく寄生するのがゼブラガニ。上には上が
   いるもんです。
 
    撮影地:紀伊大島・内浦ビーチ  水深7m
 
 



アカスジカクレエビ   <見つけてごらん> 2009/1の生物

    テナガエビ科     学名: Periclimenes psamathe

 伊豆半島以南、東南アジア、オーストラリア北部、
                                   ニューカレドニア、インド洋

   その名の如く、透明の体には赤いスジが通った
   小さなエビ。『赤い』と言うよりは『紅い』 が自分の
   印象で、とても奇麗ですよ。トサカ類などに寄生し、
   単独というよりは複数個体で一緒の宿主に住んで
   いますので写真撮影には好都合です。一瞬写真を
   見ると何処にいるのか判り難いですが探せた?
 
    撮影地:紀伊大島・ナギザキ  水深22m
 
 



ウミカラマツエビ   <ややこしいなぁ・・・>

    タラバエビ科     学名: Anachlorocurtis
                                              commensalis 

 三浦半島〜紀伊半島

   名前はウミカラマツエビ。ヤギやカラマツ類に寄生
   しています。 これに名前がちょっと似ているのが、
   ムチカラマツエビ。こちらはテナガエビ科のエビで
   種類的には違うのですが、これに似ているのが
   キミシグレカクレエビ。 おおお・・・ややこしいゾ。
 
    撮影地:紀伊大島・ナギザキ  水深23m
 
 



カンナツノザヤウミウシ   <稀に大量発生の超レア君>

    フジタウミウシ科     学名: Thecacera.sp

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   写真でパッと見た感じは人気のピカチュー(ウデフリ
   ツノザヤウミウシ)。に似ていますがじっくり見ると、
   明らかに違いが判るレアモノです。でも稀に大量に
   発生するみたいで、こういう書き方が人間の目線で
   だけ語るという典型的な例なのですね・・・。写真の
   個体はコケムシ捕食中の最中。大きさは1〜2cm
   程度です。壁の側面よりは上面がお好きな模様。
 
    撮影地:紀伊大島・内浦ビーチ  水深23m
 
 



ツノザヤウミウシ   <これまたレア>

    フジタウミウシ科     学名: Thecacera picta

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   これがご本家のツノザヤウミウシさんです。確かに
   言われてみれば、人気のウデフリ・ピカチューよりも
   遥かに遭遇率は低いですね。レアモノでしょうな。
   カラーリングは非常に奇麗という印象。撮影した日は
   僅か3m四方にウデフリツノザヤ、カンナツノザヤ
   そしてこのツノザヤウミウシがいました。さすがは
   スーパー・ビーチと称される須江・内浦です。
 
    撮影地:紀伊大島・内浦ビーチ  水深23m
 



キミシグレカクレエビ   <僅かな違いだけど・・・>

    テナガエビ科     学名: Dasycaris zanzibarica

 伊豆半島以南、オーストラリア北部、
                                    ニューカレドニア、インド洋

   ムチカラマツ等のヤギ類に住むカクレエビですが、
   ムチカラマツエビとはとてもよく似ていて困ります。
   ま、実際は誰も困りはしないのですけどね・・・。
   頭の上に板状の突起があるので区別出来ますが
   これっぽっちの違いに気付く学者さんはエライなぁ。
 
    撮影地:紀伊大島・内浦ビーチ  水深23m