展示会報告


2003年1月 23日~28日

第14回恒例展示会
(東京・新宿高野ギャラリー)

 ここ数年間、まったく同じ形式で開催してきたので、そろそろ何か変化を付けなくてはと考えていたのです。新たに加わったものもあれば、展示しなくなった物もあります。結構面白く、まずまずの成功ではなかったかと思っています。

 エレベーターを下りてロビーに出、入り口は例年とほぼ同じです:

 一歩会場に踏み入れると、毎年来られている方ならすぐに、今まで室内を仕切っていた黒いカーテンが壁際に移動していることに気付きます。会場全体が広く見渡せるようになています。

 右を向くと、一番新しい「摺物アルバム4集」の作品を展示したパネルが目に入ります。どの作品にもエッセーが付いています。

 ここには、天井からの光りはありません。各々に専用のスポットライトが当たっていて...

... 和紙の面の凹凸が最もくっきり見えるように照らされています。額もガラスもなく、見る人の目と美しい紙を隔てるものは何もありません...

振り向くと、壁に作品が張り付けられています。第3集までの全作品が壁全体に散らばっているかのようです。丁寧に鑑賞しようと思われる方達には、ちょっと多すぎるかと思いますが、「摺物アルバム」の内容を知らない方は、前を通るだけで、大まかに概略を掴むことができます。

こんな風に、作品名・絵の作者などを記したパネルを中心に「集」毎まとめてあります。

 細長い室内の奥の方に目を向けると、「デービッドの選抜」と題する一角に私のコレクションからの作品を展示してあるイーズルが見えてきます。

 私個人の収集品の中から8点を選びました。ここにある版画は販売用ではなく、版画がどんなに美しいものであるかということを、知っていただくための参考にしていただきました。

他の作品同様、それぞれの版画に自分の思いを書いた文章を添えています。

 こちらでも、額なし、ガラスなし、... 「生」で版画を鑑賞できます。

向かいの壁には、最近掲載された、私に関する新聞や雑誌の記事があります。

 ちょっと以前に、読売の全国版で一面を使って私を特集したことがあり、これがきっかけて収集家になってくださった方が随分といらっしゃいました。   

 その隣には、注文用紙と予約の説明があります。右側に、季刊誌「百人一緒」のサンプルもあり、自由に読むことができます。

 この向かいには、百人一首シリーズから2作品が壁に掛かっていて、...

...、百人一首全セットがどの程度の嵩になるか分かるように、サンプルを置いてみました。注文用紙もあります。

 このすぐ左が、摺をお見せする実演コーナーで、希望する人が集まると、今年の年賀状の版を用いて、摺りました。

 実演コーナーから入り口に向かっての様子です。人が立っていると奥行きの長さが良くわかります。

 仮想展示会、はこれでお終いです。来場ありがとうございました。
次回は是非実際にいらしてください!お待ちしております。


(過去の展示会の様子のページは下から御覧ください。)