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2.傭兵ピエール 3.赤目(赤目のジャック) 4.双頭の鷲 5.王妃の離婚 6.カエサルを撃て 7.カルチェ・ラタン 8.二人のガスコン 10.オクシタニア |
黒い悪魔、ジャンヌ・ダルクまたはロメ、剣闘士スパルタクス、褐色の文豪、女信長、第二次アメリカ南北戦争、カペー朝、象牙色の賢者、新徴組、ペリー |
革命のライオン、バスティーユの陥落、聖者の戦い、議会の迷走、王の逃亡、フイヤン派の野望、ジロンド派の興亡、共和政の樹立、ジャコバン派の独裁、粛清の嵐 |
徳の政治、革命の終焉、黒王妃、ヴァロワ朝、ラ・ミッション、ハンニバル戦争、ファイト、遺訓、ナポレオン1、ナポレオン2、ナポレオン3 |
日蓮、最終飛行 |
●「ジャガーになった男」● ★ 小説すばる新人賞 |
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1997年11月
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支倉常長に同行してスペインに渡った奥州武士・斎藤寅吉が、スペイン、さらにペルーへと、
戦いの夢を追った物語。 |
●「傭兵ピエール」● ★★ |
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1999年02月
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長編・娯楽・西洋歴史小説といった作品です。 ※本書をきっかけにB・ショー「聖女ジョウン」を再読しました。 |
●「赤 目 ジャックリーの乱」● ★ |
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2001年05月
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1358年フランスに起きた“ジャックリーの乱”を描いた作品。 |
●「双頭の鷲」● ★★ |
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2001年07月
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14世紀半ば、百年戦争前期のフランスが舞台。 |
●「王妃の離婚」● ★★ 直木賞受賞 |
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2002年05月
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百年戦争終結後の15世紀末フランスが舞台。 |
●「カエサルを撃て」● ★★ |
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2004年05月 1999/10/07 |
もうひとつの「ガリア戦記」という印象を受けます。 カエサルの「ガリア戦記」は勿論ローマ側の立場から蛮族ガリアの制圧戦を書いたものの筈ですが、本書はどちらかというとガリア側の立って書かれています。 |
●「カルチェ・ラタン」● ★☆ |
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2003年08月
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“カルチェ・ラタン”とは「ラテン語街区」の意味で、大学生が勉学、遊蕩を謳歌していたパリのセーヌ左岸地域のことです。本書はそのカルチェ・ラタンを舞台に、16世紀パリの治安を守った人物として有名な夜警隊長ドニ・クルパンを主人公にした歴史小説です。
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●「二人のガスコン」● ★★ |
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2004年07月
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仏文学史における不朽の英雄と言えば、デュマのダルタニャンと、ロスタンのシラノ・ド・ベルジュラック、というのは定評あるところ。本書は、その2人のガスコン人を主人公とした歴史長篇です。 |
●「ダルタニャンの生涯−史実の「三銃士」−」● ★★ |
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2002年02月
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ダルタニャンと言えば、今さら言うまでもなく、デュマの傑作「三銃士」等の主人公。 それによると、マザラン時代には一旦銃士隊は解散されていたらしい。そうすると、デュマの「十年後」のような状況はないのであって、実在のダルタニャンも、佐藤さんの「二人のガスコン」のとおり、マザランの密偵として働くほか無かったようです。 三銃士/パリに出る/出世街道/ダルタニャンの末裔 |
●「オクシタニア」● ★☆ |
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2006年08月
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13世紀の南フランス、その豊穣で繁栄していた土地は“オクシタニア”と呼ばれ、文化的にも北仏とは一線を画していた。 本書は、そのオクシタニアを舞台に繰り広げられる、キリスト教の異端・カタリ派とカトリックとの争い、それに輻輳する南仏の領主たちと北仏・フランス王家との覇権争いを描く、西洋歴史小説の力作です。 西洋史は、キリスト教との関わりを無視しては語れません。その点、自己満足的なカタリ派、権力指向のカトリックと、両派の特徴を浮き彫りにしてみせた本書は、とても興味深い。 ※なお、北仏と南仏の気質の違いを際立たせるため、本作品では後者に関西弁を当てはめています。これについては賛否両論あるかもしれませんが、私は有効な手法だったと思います。ただ、時に滑稽譚のような雰囲気が生じてしまうのも否定できないこと。 ※カタリ派:キリスト教における異端派で、名称はギリシア語のカタロス(清潔)に由来。特徴は、厳格な禁欲主義と、全世界は神の創造した精神的世界と悪魔の創造した物質的世界からなるという二元論。南仏で信仰を集めた為、12世紀以降数度にわたりアルビジョア十字軍が起こされた。14世紀末には消滅。 |
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