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When Patty Went to College,1903 The Wheat Princes,1905 Jerry Junior,1907 The Four-Pools mystery,1908 Much Ado About Peter,1909 Just Patty,1911 Daddy Long Legs,1912 Asa(a play),1914 Deay Enemy,1915 |
3.あしながおじさん |
●「おちゃめなパッティ
大学へ行く」● ★★ |
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1967年 2004年05月
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ストーリィとしては「おちゃめなパッティ」の続きになりますが、実は本作品がウェブスターの処女作。元々は雑誌に連作として発表した短篇を一冊にまとめたものだそうです。 茶目っ気たっぷりなパッティのカレッジ生活をユーモラスに描いた作品集。ただし、現在の感覚からいうと、かなり穏やかなユーモア。 本作品におけるパッティは、寄宿制のカレッジ生。他の生徒が規則にしたがう普通の生徒であるのに対して、パッティはちょっと違う。悪戯心も旺盛で、時に規則を平気で破ったりする。それでも、気がよくて根は正直、他人を気遣うところもちゃんと持っているパッティは皆の人気者、という主人公像です。 カレッジ生・パッティからは、後に「あしながおじさん」のジュディに発展する要素が幾つも窺えます。しかし、何故この作品が日本で読まれなくなったかというと、「パッティ」は所詮裕福な階級の恵まれた娘である故のストーリィだからか。 また、本作品には「あしながおじさん」のジュディの原型を見るという楽しさもあります。 |
●「おちゃめなパッティ」● ★★ |
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1956年 2004年03月
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1956年に刊行された三笠書房版の復刻本。ウェブスターとしては「あしながおじさん」より前の作品になります。 当時の訳そのままの復刻ですが、新たに印刷された所為か、少しも古く感じません。ちなみに、あとがきによると訳者の遠藤壽子さんはそれまで「蚊とんぼスミス」という邦題だった名作を「あしながおじさん」に変更した方だそうです。 訳については古さを感じませんが、小説の舞台には古さを感じます。上流階級の女子を礼儀正しく育てるという寄宿学校、聖アーシュラ学園が本ストーリィの舞台。さしずめ古き良きアメリカといった観があります。 ストーリィは長篇というより、いろいろな出来事を描いた短篇からなる作品と言った方が良いでしょう。 |
●「あしながおじさん」● ★★★ |
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1954年12月
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私の愛読書のひとつです。 主人公は、ジョン・グリア孤児院で育てられた娘ジルーシャ・アボット。彼女が書いた作文がある評議員の眼に止まり、彼女はその後援を得て大学へ入学することになります。 本書の魅力は、類稀なユーモアと機知、さっぱりとした明るさ、時折挿入される絵等からの楽しさが、満ち溢れていることです。その中で、孤児院から初めて世の中に出た娘の驚き、女性としての成長、あしながおじさんへの愛情、そして初めての男性への愛が書き綴られていきます。本書は書簡体小説の傑作である、と言いたい所以です。 ※今読み返すと、ジュディが古今の名作をかなり読んでいることに気づき、興味をそそられます。エリオット、ギボン「ローマ帝国衰亡史」、「サミュエル・ピープスの日記」「ハムレット」やブロンテ「ジェーン・エア」などが取り上げられており、 楽しくなります。 |
※映画 → 「あしながおじさん」
●「続
あしながおじさん」● ★★☆ |
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1961年08月 第70刷
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本書の主人公は、前作でジュディの学友だったサリー・マクブライドです。 その一方、ジョン・グリア孤児院におけるサリーの改革案を通じて、孤児院の問題・在り方、それに対する作者の意見が様々に明らかにされています。 前作のような傑出したユーモア作品ではありませんが、孤児院の問題を明るく、ユーモラスに語った作品としてみると、やはり優れた作品だと思います。 (07.05.10再読) |