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北海道西胆振の温泉 byやませみ


【白老町の温泉】2/2

 

■白老北吉原「湯処ななかまど」

  白老郡白老町 北吉原200-93 TEL/0144-83-5623 9-21時 500円(17-300円)

 <掲示> 掲示なし (北吉原17号と思われる)

国道36号の北吉原駅付近に来ると案内が出ている。北吉原分譲地の入り口にあたる。最近できたようで新しく小ぎれいな民宿兼用の建物。静かな環境なので泊まるにはよさそうだが、大昭和のほうから変な臭気が漂ってくるのがやや難。夕方なのにお客は他におらず、受付のお母さんは張り切っていたがあまり繁盛はしてないみたいだ。なんせ周囲は温泉を引いている家ばかりだからね〜。

浴場は小型の内湯のみで、1.5m四方の温泉浴槽と二股らじうむ温泉石を入れたのが並んでいる。温泉槽には岩から湯滝状に50℃の源泉が少量注がれ、緩い掛け流しながら浴槽が小さいので熱め43℃。脇に一人用の水風呂も添えられているので交互に入ると気持ちいい。らじうむ温泉のほうはぶくぶく付きの溜湯。

クロレラ湯と称している温泉は淡緑色ささ濁りで、お茶くずのような緑の湯花がたくさん含まれているのが変わっている。匂いは微弱な草っぽいモール臭だが、気のせいかお茶の香りのように感じられる。微塩味で弱だし味。おそらく希薄なNa−Cl・HCO3。浴感は弱つるすべ(2)でこれという特徴はないがよく暖まる。(2003.9.16)



■白老竹浦「富士の湯温泉ホテル」

  道白老郡白老町 竹浦297 TEL/0144-87-204 8-22時 250円3

<掲示> 脱衣所に古い分析表
  源泉名記なし S44.11.05 竹浦297 (竹浦42号と思われる)
  単純温泉(Na-Cl・HCO3) 49.3℃ pH=8.4 350 L/min・600m自噴
  総計=715
  Na=140 Cl=185 SO4=34 HCO3=195 など mg/kg

竹浦の山側にもけっこう温泉が出ているが実に怪しいところばかり。玄関に赤い鳥居が建つ「ラッキー温泉」などという爆笑ものの施設もあった。その中ではわりとまともそうに見えた富士の湯に寄ってみた。

ところがこれもなかなか怪しい。平日なのに車がいっぱいで妙に混んでいる。広間のほうでは大衆演芸ふうのカラオケで賑わっているし、廊下には着物のおばちゃん達の踊る写真がずらり掲げられている。

館内はけっこう古びた感じでちょっと雑然。浴場は意外に大きくて5,6個の浴槽がばらばら並び、露天も付いている。湯はほとんどが半循環のようだ。カルキ臭こそないものの、湯にいやな匂いが出てきている。無色透明で、無味無臭。温泉らしさは何も感じなかった。ただ熱いだけ。(2003.9.17)




■竹浦温泉「ホテルほくよう」

  白老郡白老町 竹浦121-41 TEL/0144-87-2345 7-22時 500円
  http://www1.ocn.ne.jp/~h-hokuyo/

<掲示> 脱衣所に分析表
  竹浦5号 H2.8.10 竹浦121-55
  Na−Cl・(HCO3) 48.6℃ pH=8.5 湧出量記なし・動力(別記1700 L/min)
  総計=1139
  Na=330.8(95.2) K=14.2 Ca=6.2 など
  Cl=369.5(69.4) SO4=36.8 HCO3=180.6(19.7) CO3=25.2 HS=0.1
  H2SiO3=163.4 HBO2=10.6 mg/kg (mval%)

みしゅらんレポあり。
竹浦地区の国道沿いには大きな施設が並び、どこに入ろうか迷う。HオークラとHオーシャンは立派すぎてちょっと気後れ。大衆的な外観のHほくように寄る。広い駐車場は満杯で少々焦るが、これは併設のパークゴルフの利用客が大部分のようで温泉は空いていた。日帰り客は右端の小さい玄関から入る。館内は雑然と古びていてひと昔まえのヘルスセンター風。

天井が高くて快適な広い浴場には3個の大きめ浴槽、すべて掛け流し。手前5x2.5mには岩湯口から40
L/minの投入で熱め43℃。次のメイン浴槽は7x3mに岩湯口から湯滝状に40 L/minで熱め適温42℃。仕切奥のもう1槽は湯が溜まっていなかった。

かすか緑を帯びて澄んだ湯。ほぼ無味無臭で湯口付近のみ微イオウ臭。弱つるすべ(2)でさらさら感がある。あまり個性のない湯ながら掛け流し量が多いので湯が新鮮。湯温以上に温もり感が深い。

渡り廊下を延々歩くと広い露天風呂が設けられているが、これは養魚池みたいでいまいち。日光浴にはいいかな。(2003.9.17)




■虎杖浜温泉「湯元虎杖荘」

  白老郡白老町 虎杖浜48 TEL/0144-87-2459 8-22時 450円

<掲示> ロビー自販機横に古い分析表
  源泉名記なし S42.6.20 虎杖浜45(虎杖浜26号と思われる)
  S−Na−Cl(含食塩硫化水素泉) 50℃ pH=8.2 3600 L/min・601m自噴
  総計=1323
  Na=390(88.7) K=14.0 Ca=6.6 Al=12.3 など
  Cl=518(76.1) SO4=74 HCO3=183(15.6) など
  H2SiO3=96 HBO2=24.6 H2S=2.04 mg/kg (mval%)

虎杖浜駅前の住宅街にあり国道36号からも見える。廃業かと思うような古びた旅館。看板のとおり周辺の33戸に分湯している大湯元。

それにしては駐車場も砂利敷きのままだし、館内もここ二十年は何の改修もされてない感じで、儲けようという気はさらさらないようだ。玄関に狛犬のように2頭のわんこが控えているが、これもかなりの老犬で近寄ってもけだるそうに目を向けるだけ。

脱衣所は狭いので小浴場を予想したら、意外に中はどでかいのでびっくり。天井が高い広い浴室に、大振りな掛け流しタイル浴槽が2つある。大は6x4mの深めオーバル型、湯口から48℃の源泉が50 L/minの大量投入で熱め42℃。小は4x3mで槽内注入が40 L/minほどあり熱め44℃。気泡を少しともなっているが泡付きはみられない。

淡く緑褐色をおびた澄んだ湯で、モール臭のような模糊とした温泉臭。湯口付近でのみイオウ臭を感じる。湯は無味で薄め。弱つるすべ(2.5)でさらさら感。個性といえるほどのものはないが、とにかく湯量が多くて新鮮さを満喫できるのが良い。(2003.9.17)




■虎杖浜温泉「アヨロ温泉旅館」

  白老郡白老町 虎杖浜154-2 TEL/0144-87-2822 7-2130時 300円
  http://www.ayoro.co.jp/

<掲示> 簡易掲示のみ
  Na-Cl 48℃ 550m・動力 ほか不明 
  (虎杖浜19号と思われる、利用はここ1軒のみ)

虎杖浜温泉ホテルそばの国道に黄色い案内が立っているので海岸方向に入る。道路ひとつ隔ててすぐ海岸という立地。昼間は客も少なく寂しいふうに見えるが、夜になるとケバいネオンが点いて近隣の人々が銭湯がわりにどんどんやってくる。まさしくふだん着の温泉そのもの。館内は古いけれど毎朝近所のおばちゃんたちが集まって丁寧に掃除するので清潔。1階はすべて温泉による床暖房になっている。

浴場の上が客室になっていて、今は3階の4室のみ使われている。6畳間でボロいが不潔さはなく布団も新しい。海沿いなのに窓は反対向きなのがいささか残念。食事は板さんの都合で朝食のみ、簡素ながら結構美味しかった。朝採れのパキパキ透明なイカ刺が激ウマだった。しめて3750円と格安。持ち込みは自由。

浴場はここも外観に比して意外に大きく、3個の浴槽がすべて掛け流し。主浴槽は4x2mのなすび型で岩湯口から30 L/min投入の熱め適温42℃。3x1.5mの小浴槽はパイプから20 L/minの投入でぬるめ40℃。寝湯は3人ほど並べるところに10 L/minの投入でぬるめ38℃。背のカーブが絶妙で、滑り落ちずはみ出さずちょうど良い具合。早朝をねらってのんびりしていたら本気で熟睡してしまい、朝湯のお客さんに起こされた。


淡緑色に澄んだ湯で、かすかなイオウ臭がある。微塩味とボウ硝ふうの微薬味、ちょっとだし系でおいしい。微つるすべ(1.5)で虎杖浜に共通のさらさらした浴感。これという特徴はないが、やはり湯が新鮮で気持ちよく、浴後は温もりが深くてよく効くという印象。肌がとてもすべすべ滑らかになる。
(2003.9.16-18 宿泊)


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