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北海道西胆振の温泉 byやませみ


【白老町の温泉】1/2

 

■白老温泉「白老温泉ホテル」

  白老郡白老町 日の出町1-3-15 TEL/0144-85-2725 無休 8-22時 500円
  http://www2u.biglobe.ne.jp/~spawater/

 <掲示> 受付横と脱衣所に古い分析表
  源泉名記なし S49.11.6 白老町24-14(白老2号と思われる)
  S−Na−Cl・HCO3(含重曹−硫黄泉) 51.0℃ pH=8.7 500 L/min・1345m
  総計=1190mg/kg
  Na=297(85.9) K=20.2 Ca=6.94 Al=9.996 など
  F=2.68 Cl=329.8(61.9) SO4=2.39 HCO3=332.6(36.3) HS=2.292 OH=0.085
  H2SiO3=172.6 HBO2=10.08 H2S=0.052 mg/kg (mval%)

白老駅前の東1kmの町道沿いに建つビル旅館。やや古びがきて怪しい雰囲気を醸している。厚生年金保養ホームの新設でだいぶ客をとられているかと思いきや、常連さんには湯の良さで根強い支持をうけているようで活気あった。駐車場の奥には源泉小屋と垂水ふうの飲泉所がある。

浴場は白塗りコンクリにタイル張り。薄暗くて換気がよくないのでなんだか落ちつかない。手前の岩風呂は4x3mで、48℃の源泉が大量投入されて洪水のように溢れている43℃はかなり熱く感じる。次の3x3mのは30
L/minほどの槽内注入で緩い掛け流し42℃。どちらもたっぷりした湯量があって良い。

新設と思われる露天は3x2mの浴槽に屋根掛けで、眺めは何もないが仮設風で気に入った。浴槽底のパイプから大きな気泡をともなって間欠的にボコンボコンと噴き出してくる。20 L/minほどの緩い掛け流しで、適当に冷やされての41℃はのんびり漬かれる。内風呂では真っ黒に見えた湯も、日差しのもとでは深い赤褐色のワイン色透明で美しい。

ウイスキー様の焦げっぽいモール臭が強く、アブラ臭とイオウ臭も明瞭に感じられてとても良い香り。塩味はほとんどなく薄めだが、中つるすべ(3)をともなうしっかりした浴感でよく温まる。(2003.9.16)



■白老温泉「ポロト温泉 旧ホテルポロト」

  白老郡白老町 若草町2-2-4 TEL/0144-82-2355 11-20時(冬季10-19) 300円

 <掲示> 脱衣所に分析表
  源泉名記なし H11.8.9 若草町1-661-2(白老3号と思われる)
  単純温泉(Na-HCO3型) 49.3℃ pH=8.4 100 L/min・1300m
  総計=795mg/kg
  Na=164.7(93.0) K=13.9 など
  F=3.2 Cl=58.5(21.2) SO4=2.3 HCO3=286(60.2) HS=0.6 など
  H2SiO3=196.8 HBO2=26.3 CO2=1.9 H2S=0.0 mg/kg (mval%)

静かなポロト湖畔に建つ旧ホテルポロトは、もう宿泊は止めて日帰りのみになっている。ポロトコタンのすぐ隣で好環境なのにもったいない。廃虚じみた受付ロビーに旦那が一人ものうげに座っている。浴場は男女の内湯のみで、露天があったら人気出たのかな。

白タイル張りの清潔な浴室の半分を占めて、4.5x2mの広い浴槽があるのみ。窓際の側壁から48℃の40
L/minが注入で、洗い場へさわさわと溢れている。こういう静かな風呂は好きだ。カランも温泉。窓外はすぐ湖面。湖水ごしにコタンの歌声が聞こえてきて旅情を感じる。

湯は暗褐色の赤みがない薄め透明度40cmの黒湯。弱アブラ系モール臭と微イオウ臭はあるが芳香というほどではない。中つるすべ(3)の浴感は温泉ホテルと同系だが一回りあっさりした感じ。
(2003.9.16)




■白老温泉「しらおい厚生年金保養ホーム」

  白老郡白老町 東町4-6-1 TEL/0144-82-3113 火休 11-21時(土日10-) 500円
  http://www.kjp.or.jp/hp_12/

<掲示> 脱衣所に別表のみ
  北海道保険課1号井 H5.10.18 白老町東町4-44-103
  Na−Cl(弱アルカリ性低張性)
  資料 59.3℃ pH=7.8 392 L/min・1500m動力 ER=3815

新設の大型公共施設は5階建てのスポーツセンターみたいな外観で、上階はホテルになっている。右側が日帰り温泉施設で、これと別に宿泊者専用の浴場もあるという豪華さ。浴場は典型的なセンター系幕の内タイプの構成。メイン浴槽も温泉使用だが循環式。

戸外の露天風呂が源泉掛け流しでここのみ良かった。桧風呂という名の6x3mの大きな浴槽は、木は縁だけのグリーンタフ製。50℃ほどの槽内注入が2カ所で、浴槽縁全体から静かに溢れ出している。深さもじゅうぶんあって湯量をたっぷり感じられる。

淡い緑褐色でほぼ透明な湯は、色は薄いがはっきりと硬質なモール臭とアブラ臭。弱塩味に弱つるすべ(2)で、いまいち特徴は薄いが鮮度は感じる。白老東部タイプの濃厚モール泉と虎杖浜あたりの弱食塩泉の中間的な温泉だと思った。(2003.9.17)




■白老荻野「温泉銭湯・宝湯」

  白老郡白老町 荻野23・萩野バス停前 0144-83-2507 日水木休 17-21時 370円

<掲示> 脱衣所に手書きの簡易掲示
  泉質記なし 54℃ 250 L/min・1500m
  番台の兄さん談によれば、ケイホク所有のの源泉で4軒で利用(萩野4号と思われる)

国道36号沿いにある鄙びた銭湯。荻野駅前付近の国道海側にケイホクの白い工場があり、その対面の床屋さんの隣。虎杖浜方面から来ると看板もよく見えて入りやすい。裏に空き地があるので駐車はできる。

2階が住居になっており、宝湯と大きく書かれた前看板がなければ銭湯ふうの建物ではない。入り口を開けるといきなり脱衣所になっている。凝った内装など何もないが、使い込まれたよい味を出している。川湯公衆とよく似た雰囲気。朝湯をやってほしいな。

浴槽は掛け流しの2x2mのと溜湯の2x1mが並ぶ。大きい方には湯口から40 L/minの源泉が投入で、洗い場にざばざば流れている。湯を入れて1時間ばかりなのでとてつもなく熱く48℃。なんのこれしき、何杯もかぶり湯をして静かに浸かれば大丈夫さ。顔だけ平気なふうを装っていると番台の兄ちゃんがあわてて飛び出してきた。湯が貯まったばかりなので入れないよ。これは少々早まったようだ。

暗いので湯色は判然としないが、緑がかった透明度30cmの黒湯。匂いは弱いウイスキー様モール臭と微イオウ臭。ほぼ無味で、弱つるすべ(2)のあっさりした浴感。鄙び風情を楽しめない向きにはどうということもない湯だろうかと思う。(2003.9.16)


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