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郡山と磐梯山周辺の温泉 byやませみ


【第6回】 猪苗代町の温泉-3

 

■川上温泉「いちろう荘」

  猪苗代町川上 TEL/0241-32-2913 随時 500円

<掲示> 効能書きのみ
  (資料 Na-Cl 67.1℃ pH=6.2 805 L/min)

かつては裏磐梯の拠点として栄えていた川上温泉も、周辺にホテルやペンションがたくさん出来た今では相当に寂れてきている印象。国道まわりに数件の大小旅館がばらばらと散在しており、いずれも日帰り可の看板を出しているので迷ったが、いちばん鄙びた印象の宿に寄ってみた。

いちろう荘は7室の小旅館で、玄関そばの部屋をお婆ちゃんが居室にして一人で宿を守っているという。浴場は男女の小さい内湯のみで、古いながら丁寧に掃除されていて清潔。窓を開けると新緑のまぶしい疎林が広がっていて気分がよい。

1.5x2mほどの深めタイル浴槽に、岩湯口から49℃の源泉が5 L/minほど静かに掛け流されており、湯温は39℃前後のぬるめ。濁りのまったくない無色に澄みきった湯で、ほのかな塩味と石膏ふうの甘味がある。少しキシキシのほか目立った浴感はないが、たいへん柔らかみのある湯でけっこう気に入る。(2003.5.24)


婆ちゃんが守る鄙びた宿です

澄みきったきれいな湯



■土湯沢温泉「土湯沢温泉旅館」

  猪苗代町字土湯沢山7083-2 TEL/0241-32-2171 830-17時 500円

<掲示> 浴室入口に簡易掲示
  弱食塩泉(緩和性低張性) pH=6.8
  (資料 Na-Cl 43℃ pH=6.8 28 L/min)

国道から分岐する急坂は今でも未舗装で、ほんのわずかな距離ながら土埃を舞いあげて登っていくのは結構な秘湯気分。開けた谷あいに1軒ぽつんと建つ旅館は、すでに自炊泊もやめて日帰り湯治専用になっている。

浴室の外装は新しくしたようだが、内部は昔のままの鄙び具合。狭い浴室の大半を占めて1.8m四方の黒ずんだモルタル浴槽があるだけ。浴槽まわりには白いメノウが入った赤石の薄片が飾りにはめ込まれていてちょっと洒落ている。

塩ビのパイプから38℃のぬる湯が25 L/minがどぼどぼ投入され、浴槽縁全体から溢れている。湯は透明に澄んでおり、褐色の細かい湯花がわずかに漂っている。かすかな塩味にごく淡いボウ硝ふうの温泉臭があるかなしか。少しキシキシのほか特に浴感はないが、布団にくるまってぬくぬくとしているような柔らかい暖かみが気持ちいい。(2003.5.24)


青屋根が浴場です

ぬるい湯がたっぷり溢れる


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