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郡山と磐梯山周辺の温泉 byやませみ


【第1回】 郡山市の温泉-3

 

■磐梯熱海温泉「栄楽館」

郡山市熱海町熱海4-47 TEL/024-984-2135 9-21時 1000円
http://www.naf.co.jp/eirakukan/

<脱衣所に分析表>
  栄楽泉 H06.12
  アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・SO4) 36.5℃ pH=9.3 170 L/min・400m
  総計=292.1
  Na=83.1 F=5.3 Cl=28.4 SO4=56.2 HCO3=30.5 CO3=30.0 BO2=3.2 H2SiO3=51.2 mg/kg (mval%)
  市営4,5,7統合泉(集中管理) H07.01
  単純温泉(Na-HCO3・SO4) 48.4℃ pH=8.4
  総計=462.7
  Na=129.9 F=8.8 Cl=58.0 SO4=94.5 HCO3=85.8 CO3=20.5
  H2SiO3=35.4 HBO2=8.8 CO2=11.6 mg/kg (mval%)

磐梯熱海温泉は国道49号線ぞいに細長く広がる温泉地で、古くは駅前の旧熱海温泉と西方1.5kmの旧高玉温泉に分かれていた。旧高玉温泉は市営源泉が集中管理で供給されているが、旧熱海温泉には独立源泉が残っていて市営源泉と併用されている。栄楽泉のほかには、神社源泉(保護組合源泉)37.0℃、湯元元湯泉25.0℃、簡保センター源泉24.0℃など。

栄楽館は元湯旅館ならびに建つ大きなビル旅館でよく目立つ。玄関前には栄楽泉の出る湯口モニュメントや無料の足湯も出来ていて、湯のよさを積極的にアピールしている。いささか寂れの目立つ駅前地区だが、15時ころには駐車場も満杯になり繁盛しているようなのは結構であった。

最上階(7F)全体が浴場になっており、男女別の大きな内湯と展望のよい露天がある。内湯は8x3mほどの大型で、浴槽底2カ所の吸引と窓際2カ所の注入。湯口からは大量に投入されているものの浴槽からの溢れ出しはない。市営泉と栄楽泉の混合で使用されているそうだが、弱つるすべ(1.5)のほか特徴はない。

栄楽泉の浴槽は端っこにちんまり控えていて、径1.8mほど5角形の深め小浴槽。赤御影石の縁がとても滑りやすくて危険なので手すりがほしいところ。湯口から36℃の微温湯が5 L/minほど投入されて洗い場へひたひたと溢れる掛け流し。無味無臭の透明湯ながら明瞭なつるすべ(3)が楽しい。大浴槽のほうは熱めになっているので、交互に浸かるとけっこう充実感がある。(2003.5.24)


自家源泉のぬる湯は掛け流し



■高玉黄金温泉

郡山市熱海町玉川字横道13 TEL/024-984-1220 土日祝のみ 10-18時 500円
http://www.takatama.co.jp

<掲示> 廊下に分析表
  黄金温泉 H07.05
  単純Fe(II)冷鉱泉(SO4型) 13.9℃ pH=3.4 285 L/min・自然湧出
  総計=480.1
  H=0.4 Ca=16.4(13.4) Al=18.5(33.7) Fe(II)=48.6(28.4) Zn=1.4 Cl=6.2 SO4=283.5(96.9)
  H2SiO3=61.3 HAsO2=0.5 CO2=19.0 mg/kg (mval%)

高速の磐梯熱海ICと五百川PAの中ほど山側にあるが、いざ行こうとすると国道沿いには案内がなく、県道8号に紫色の小さな看板が出ているだけなので見逃すと迷う。

76年に閉山した歴史ある高玉金山がH8に観光坑道として再開されたもので、トロッコで入坑できるし資料館もあって手軽な鉱山見学にはもってこい。土曜ともあってそこそこお客がいたのには少々びっくり。

温泉は施設のいちばん高台にあり、展望はよいが急坂をひいひい登っていくのは一苦労。鉱山らしい荒れた山肌に小振りの浴舎が建ち、ちょっとした秘湯気分。

浴槽は8x4m変形ひょうたん型の露天だけで内湯はない。岩組みの湯口から37℃に加温された淡黄緑色ささ濁りの源泉がちょろちょろ流れ落ちているが、浴槽内の腰掛け石の下から熱く加温されたのも出てきている。全体としては38 ℃前後のぬる湯。浴槽中の湯色は濃い黄赤褐色の濁り(10cm)で、カレースープに浸かっているよう。

浴槽内にはトルマリン鉱石を砕いたものがぶちまけられているが、ちくちく痛いので落ち着かない。湯色は強烈ながら金気風味はあんがい淡白。明礬緑礬泉型なので渋い酸味が感じられ、浴感はキシキシが強い。ぬる湯ながら発汗は多く、意外にパワーある湯という印象。(2003.5.24)


荒れた山肌に建つ小さな温泉

見た目ほどサビっぽくありません


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