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郡山と磐梯山周辺の温泉 byやませみ


【第1回】 郡山市の温泉-2

 

■うねめ温泉

  郡山市富田町大徳南31-3 TEL/024-951-8801 無休 5-24時 350円
  http://www.koike-ms.co.jp/_uneme.html

<掲示> 脱衣所は別表のみ 受付上に分析表
  うねめ温泉 S62.03 富田町大徳南31-3
  純重曹泉(Na-HCO3・Cl) 43.0℃ pH=8.0 30 L/min・動力
  総計=1896 
  Na=531.4(96.3) Ca=4.5 Fe(II)=1.4 F=2.3 Cl=208.3(24.5) SO4=172.5(15.0) HCO3=879.9(60.1)
  H2SiO3=48.6 HBO2=27.6 CO2=5.6 mg/kg (mval%)

郡山市街地の北西の住宅街にあり場所はちょっとわかりずらい。国道4号線バイパスの国立病院そばの上亀田交差点で西に入り1kmいくと赤い看板が出ているので北側の路地へ入るとすぐ。てっきり街の銭湯かと思っていたら食事処や休憩広間もある立派な日帰り施設であった。

浴室は内湯のみ。珍しくサウナもなくて洗い場が広くとってあるのは簡素でよいが、天井が低いので温気がこもり気味。10x3mの大型の浅め浴槽に、湯口から41℃の湯が大量に投入されている。

底には強い吸引が2箇所あり、溢れ出しのない完全循環で40℃前後に調整。カルキ臭は感じない。ごく淡いささ濁りの湯は、弱アルカリ性重曹泉らしいトロミを感じる中程度のつるすべ(3)。なんとなく湯はなまり気味のように思えてあまり感動はないが、そこそこ浴感は楽しめる。洗い場のカランも温泉が使われており、源泉の
ままかどうかはよくわからないが、ここだけ微かなアブラ臭を感じた。(2003.5.27)


住宅地のなかにある温泉

循環なのが残念



■東北原温泉
 
  郡山市片平町庚坦原754-1 TEL/0249-51-9060 6の日定休 9-20時(冬季-16) 400円

<掲示> 脱衣所に分析表
  東北原温泉 H07.02 片平町庚坦原754-1
  単純温泉(Na-HCO3) 41.5℃ pH=8.61 湧出量記載なし(資料550 L/min)
  総計=970.2
  Na=277.3(97.0) F=8.0 Cl=98.4(21.7) SO4=133.3(21.7) HCO3=387.7(49.6) CO3=14.7
  H2SiO3=18.5 HBO2=22.0 mg/kg (mval%)

市街地の西部に広がる田園地帯にあり、県道55号が高速を西にくぐって500mほどの交差点に案内看板が出ており、5叉路のいちばん細いのを西に入り道なりに1km進むと、田圃の向こうに見える倉庫のような平屋がそれ。

昭和60年の開湯というから郡山でも古株の温泉。もと農家さんの個人経営ながら、食事も出す広い休憩所もあって本格的な日帰り施設になっている。現在の建物は平成7年のリニューアルなのであまり年数は経っていないはずだが、どことなく鄙びた味わいが出てきている。

浴室は小旅館サイズの内湯のみで簡素。1.8x3mの石板張り深め浴槽に、湯口から41℃の源泉が30 L/minほどどぼどぼ投入され、浴槽縁から溢流する掛け流し。無色に澄んだ湯は薄い重曹味で、CO3=14.7とは思えない中程度のつるすべ(3.5)でトロミを感じる。足裏がすごく滑るので、慎重にそろそろと動かないと転倒の危険性大。

男湯(奥の方)では泡付きが弱かったが、女湯はすごい泡々だというので見に行くと、投入量が明らかに倍はあり、浴槽から溢れ返って洪水状態になっていた。ちょっと悔しい。(2003.5.27)


田圃のなかにさりげなく

ぬるめの湯がたっぷり溢れる



■休石温泉「太田屋旅館」

  郡山市逢瀬町多田野字休石29 TEL/024-957-2620 無休 9-21時 300円

<掲示> 別表簡易掲示のみ
  S57.09 硫酸塩泉 29.5℃
  (資料 Ca・Na-SO4・Cl 37℃ pH=9.4 242 L/min)

市の西部、猪苗代湖南へ抜ける県道6号が山越えにかかる手前、新緑が美しい谷あいにひっそり建つ一軒宿。木造の落ち着いた雰囲気で、古びてはいるが掃除が行き届いて清潔。裏手は広い空き地になっており、かつては大きな宿だったのかもしれない。今は日帰り宴会利用が主のようで、この日も昼前から大広間に食事を並べ始めていた。立ち寄りは午前中がよいだろう。

浴室は男女別にあるが、狭い女湯は湯が張っておらず長い間使われた形跡がない。男湯は径1.6mの扇形タイル浴槽で深め。岩組み湯口から46℃くらいに加熱した源泉が4 L/minほどゆるく掛け流され、浴槽では39℃前後のぬるめ。首まで浸かりながらふーっと深い溜息をつく。

無色に澄んだ湯で、きしきしスルスルとした浴感が心地よく、ほんのり甘い石膏臭が漂う。とくに濃い湯ではないが、霧積を彷彿とさせる優しさをもった湯だと思う。窓際に3つ並んだカランが出る冷水が源泉と思われ、こちらははっきりとタマゴ風味がある。

ここの風呂ではいささか変わった体験ができる。明らかに湯面が湯口のほうへ高く盛り上がっているように見えるのだ。ちょっと目眩がするような光景。落ち着いて観察すると、浴室じたいが傾いていることによる錯覚だが、不思議スポットとしてブレークするかもしれない。(2003.5.27)


古い建物だけど清潔

澄んだ湯が満ちていました


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