■城山温泉
宮崎県えびの市内竪1575 TEL/0984-37-0088 無休 9-21時 300円
<掲示> 脱衣所に分析表
城山温泉 S59.01
Na・Ca・Mg−HCO3・SO4・Cl 47.0℃ pH=7.15
ER=4833 溶存計=5892 総計=6120
Na=979.0(51.7) K=69.6 Mg=209.6(21.0) Ca=359.3(21.7) NH4=49.6 Fe(II)=4.4
Cl=696.8(22.8) SO4=1241(32.3) HCO3=2190(44.9)
H2SiO3=46.7 HBO2=100.9 CO2=227.9 mg/kg (mval%)
京町北部の山麓、高台に建つ民家の庭先にある温泉です。ずいぶん有名になって全国から温泉ファンが来てくれるので、親父さんは張り切っている様子でした。奥の納屋のまわりにはアヒルやチャボなんかがたくさん歩き回っていて、ちょっとした動物園状態。これは家畜というわけじゃなくて、婆ちゃんのペットだそうです。
新しめの浴舎はとても小振りなつくりですが、窓が多くて明るくとても快適です。1.5x1.3mの深め小浴槽に、パイプ湯口から46℃の源泉がガスをともなって間欠的に25
L/minほど噴出。緑がかった淡黄褐色の濁り湯(10cm)で、微紛状の結晶が大量に含まれています。炭酸ガスの爽やかな匂いと新鮮な金気がぷんぷんたちこめ、ちょっとイオウ臭もあってなんとも芳しいです。飲泉ではかなりの炭酸分がシュワーと感じられ、ダシをきかせた胃薬ふうの珍なる味が濃厚。
明瞭なきしきし感をともなうもっちりした肌触りで、暖か冷やっこいというか不思議な入浴感でした。
ここの奇観はやはり大量の析出物で、浴槽から洗い場まで赤褐色にびっしりと覆っています。薄く千枚田状になっているのはよく見ますが、ここのは厚さが3cmほどもあってミニ秋芳洞のよう。見て、飲んで、浸かって楽しめる愉快な温泉でした。(2004.2.16)
|