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山梨の湯巡り9 [3] byうつぼ



■富士・山中湖温泉「かんぽの宿山中湖」

(山中湖村、時間要問合せ(原則10:30〜20:00立ち寄り入浴可)、700円、0555-62-3515)
http://www.kampo.kfj.go.jp/shisetsu/yado1/2154yamanakako/

山中湖の温泉というと、「紅富士の湯」と「石割の湯」の2大ゲキ混み湯が有名ですが、忍野寄りにあって「紅富士の湯」と同じ源泉をつかうこの施設が日帰り開放し、わりに湯づかいがいいという情報があったので行ってみました。

富士吉田鐘山から忍野八海のよこを通り山中湖へ抜ける道は、R138渋滞時の抜け道として知られています。ファナックの黄色い工場を抜けてすぐ左手を少し入ったところ。道沿いに看板が出ているのですぐわかります。正式には「山中湖簡易保険保養センター」という郵政公社系の宿泊施設が日帰り開放するもので、建物はわりあいこぢんまりとしてやや古びた印象。

男女別の浴場はかなり年季が入っていて老舗の温泉旅館の浴場のよう。内湯(みかげ石枠タイル貼7.8人)、超音波風呂(ジェット×3)に露天(鉄平石造7.8人)を配置。露天まわりは坪庭風に仕立てられていて、展望はききません。カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜14時で2〜5人と盛夏の山中湖とは思えない空き具合。客層もレジャー客というよりは、地元の年輩客中心の感じ。

内湯は、石の湯口から熱湯を大量投入でかなり熱め、もうひとつある湯口は止まっていました。メインの排湯は槽内上面排湯口からですが、追いつかず浴槽フチ全面からザコザコのオーバーフロー。底面排湯口は作動していないようでした。

超音波風呂は、ジェット注入の底面吸湯でオーバーフローなし。露天は、うっすらと白い析出が出た岩の湯口からのぬる湯投入+側面熱湯注入でけっこうな量のオーバーフロー。(槽内排湯あるかも?)HPによると源泉100%使用の濾過循環とのことですが、お湯の鮮度はかなり高いように感じました。

無色透明無味でごくかすかな温泉臭?。カルキ臭がないのがなにより嬉しいです。成分の薄いお湯なので特徴のある浴感はないものの、ヌルすべがあってやわらかく入り心地のいいお湯で、露天の湯口そばでは少ないながらアワつきもありました。

予想以上に湯づかいはよさそうで、客層も落ち着いているので、ハイシーズンなど「紅富士の湯」の雑踏を避けるにはいい施設かと思います。

アルカリ性単純温泉(Na-(CO3)・SO4型) 25.1℃、pH=9.5、206L/min掘削揚湯、成分総計=118.4mg/kg、Na^+=29.8mg/kg (82.70mval%)、Ca^2+=3.7 (11.45)、Fe^2+=0.1、Cl^-=3.4 (6.56)、HS^-=0.05、SO_4^2-=15.5 (20.98)、HCO_3^-=9.2、CO_3^2-=27.0 (59.01)、陽イオン計=34.7 (1.57mval)、陰イオン計=56.1 (1.52mval) 
<H8.11.19分析>

●フッ素イオンもメタけい酸もメタほう酸も温泉法規定に達していないので、25.1℃でアル単すべり込みはきわどすぎ (^^;

〔2004年9月レポ〕


「かんぽの宿山中湖」の外観

「かんぽの宿山中湖」の男湯内湯

「かんぽの宿山中湖」の男湯露天
 


■山中湖平野温泉「石割の湯」

(山中湖村、10:00〜21:00、700円(町外)、0555-20-3355)
http://www.benifuji.co.jp/isiwari/

山中湖湖尻(平野)からR413道志みちを道志村方向に少し走るとある日帰り施設で、富士五湖エリアでは「紅富士の湯」「ゆらり」と並ぶ超人気施設です。みしゅらんあり。朝一で行きましたが、開館前から30人ちかくも行列をつくり、人気のほどがうかがえます。木を活かしたつくりで2層ですが、2階は展望室のみでさほどキャパシティはありません。

男女別の浴室は、内湯ゾーンに内湯(20人、ジェット3・打たせ湯2付)、源泉ぬる湯(3人)、寝湯(3人)、浴槽はすべて木枠鉄平石貼。露天ゾーンに岩露天(岩組石敷3.4人、屋根付)と檜露天(檜枠伊豆石敷15人以上、屋根付)。カラン17、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。連休10時で男湯なんと50人以上!みなさん朝から洗い場に列をなして一心不乱に身体を洗っています (^^;。富士登山帰りか?

内湯は、木の湯口から熱湯を投入+ジェット注入+打たせ湯投入でオーバーフローなし(槽内排湯不明)。
源泉ぬる湯は、木の湯口からぬるめの源泉を投入+底面からの加熱湯注入で槽内排湯はみあたらずオーバーフローあり。

岩露天は、岩組の湯口からの流し込みで底面吸湯ありのオーバーフローなし。檜露天は、檜の湯口からぬる湯(源泉?)投入+底面からの熱湯大量投入で槽内排湯は不明、軽くオーバーフローあり。

お湯は浴槽により微妙に違います。内湯の3槽と岩露天は、無色透明無味で内湯で微かにカルキ臭?、岩露天では強烈なカルキ臭。特徴のある浴感はないものの、源泉槽では少ないながらアワつきがありました。

ぬるめの檜露天は、無色透明無味でごく微かな石膏臭?と弱いキシキシがあり、アワつき(源泉ぬる湯よりも多い)もあって、ここがいちばん温泉らしいお湯。で、ここが一番人気ですが、イモ洗い&長湯モード炸裂しているので、なかなか入れません。とくに湯口付近は熾烈な争奪戦が繰り広げられています (^^;

pH=10.0と強アルカリ性ですが、Na-SO4型だからか、あるいは成分自体が薄いためかヌルすべはまったく感じられず、浴感的にもさほど面白味はありませんが、アワつきがあったのはおどろき。ゲキ込み施設の割にはカルキ臭のしない浴槽があるのも意外でした。山中湖あたりで遊んだあと、軽く汗を流すのにはいい施設かと思います。

駐車場よこに温泉スタンド(カード式)と源泉?が流されているところがあり、ここの水では僅微石膏orたまご味と僅微イオウ臭が感じられました。

アルカリ性単純温泉(Na-SO4型) 25.6℃、pH=10.0、185L/min掘削揚湯、成分総計=221.8mg/kg、Na^+=62.0mg/kg (86.51mval%)、Fe^2+=0.04、Cl^-=0.9 (0.93)、HS^-=0.3、SO_4^2-=103.5 (66.75)、CO_3^2-=15.9 (16.46)、陽イオン計=70.6 (3.12mval)、陰イオン計=151.2 (3.22mval)、メタけい酸=----、メタほう酸=---- <H7.2.8分析>

●泉温25.6℃でかろうじて温泉規定クリア。よかったですね ^^)

〔2004年8月レポ〕


「石割の湯」の外観

「石割の湯」の男湯内湯

「石割の湯」の男湯源泉ぬる湯

「石割の湯」の男湯檜露天

「石割の湯」の温泉スタンド
 


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