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山梨の湯巡り9 [2] byうつぼ



■西川温泉「麗峰の湯」

(富士河口湖町、10:00〜20:00、500円、0555-76-7222)

河口湖ですばらしい温泉に入ってきました。偶然発見したもので、観光地にあるわりにはえらくこぢんまりとした施設で、同浴した地元の方にもあまり広めないでほしい (^^; といわれたので場所はパスです。ただし、ジモ専でもなんでもなく、道沿いに看板も出ている民間の日帰り施設です。(源泉100%、源泉たれ流し温泉のキャッチコピーあり)

以前、一般公開していない仮設浴場があったものを、今年1月にリニューアルオープンし、一般公開を開始したようです。建物は仮設浴場に毛のはえたようなこぢんまりとしたもので、観光客はまず入らないのでは? 建物の横には足湯(無料)もあります。入口に料金箱があり管理人不在のときはここに料金500円を入れます。この日も管理人はいませんでした。

男女別の浴室は、加熱槽(木枠みかげ石貼2.3人)に非加熱槽(同1.2人)ととても小さいもの。カラン2、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。GW17時で男湯3人。加熱槽は塩ビパイプから非加熱源泉投入+加熱湯注入で、槽内からパイプに一部吸引あるもののかなりのオーバーフロー。非加熱槽は塩ビパイプから非加熱源泉を投入で槽内注排湯はなくザコザコオーバーフローのかけ流し。

無色透明のお湯は加熱槽で適温、非加熱槽でやや冷ためのぬる湯。弱い石膏臭に甘い石膏味、アルカリ性の硫酸塩泉らしいヌルすべとキシキシがいりまじる心地よい湯ざわりがあり、浴後は肌に弾力感が出てすべすべとなります。

何といっても非加熱槽がいいです。浴感おだやかなぬる湯かけ流しはすこぶる入り心地がよく、いくらでも入れそう。地味めのお湯ですがこれは名湯かと。河口湖温泉郷の温泉というとどうしても循環のイメージが強いですが、石膏泉のかけ流しを楽しめるとはびっくり。このあたりでは、「天水」の源泉水風呂とならぶ良質なお湯かと思います。

Ca・Na-硫酸塩温泉 33.7℃、pH=9.36、151L/min掘削揚湯、成分総計=1.616g/kg、Na^+=233.0mg/kg (44.70mval%)、Ca^2+=249.9 (55.03)、Cl^-=90.3 (10.71)、SO_4^2-=997.1 (87.19)、CO_3^2-=9.6、陽イオン計=485.2 (22.66mval)、陰イオン計=1102.9 (23.81mval) <H10.6.18分析>

〔2004年5月レポ〕



( 5月10日やませみさんからコメント)

>うつぼさん
河口湖温泉郷には下記の4つの源泉がありますが、この”麗峰の湯”と同一源泉かどうかは不明。
天水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 42.5℃ 蒸発残留物=4826mg/kg
麗峰の湯 Ca・Na-SO4 37.0℃ 1760
霊水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 43.2℃ 4159
芙蓉の湯 Ca・Na-SO4・Cl 39.5℃ 3845
宅配もする元湯らしいのでたぶん同源泉でしょう。

麗峰の湯は泉温が低いので加熱利用ばかりかと思っていましたが、源泉ザコザコの施設が存在するとは、ぬる湯大国の山梨らしいですな。takayamaさん誘って夏の山梨ぬる湯巡回オフなんていかが?

船津の「町営芙蓉の湯」は相変わらず町外不可のようですね。
浅川の霊水の湯には公衆浴場はないのかな?
 

「麗峰の湯」の外観

「麗峰の湯」の足湯

「麗峰の湯」の男湯

「麗峰の湯」の女湯


富士河口湖温泉郷
■芙蓉の湯温泉「ロイヤルホテル河口湖 開運の湯」

(富士河口湖町、11:00〜23:00、1,000円/2h、0555-73-2655)
http://royalhotel-kawaguchiko.com/

河口湖周辺には'97年「天水の湯」「麗峰の湯」「霊水の湯」「芙蓉の湯」の4つの源泉が開発され、富士河口湖温泉郷と称されています。ここは「芙蓉の湯」を引いている観光ホテルで「野天風呂 開運の湯」と銘打って積極的に日帰り開放、たいていの日帰り温泉ガイドに載っています。

すぐそばには町営浴場の「芙蓉の湯」(同一源泉のハズだが何故か”船津温泉”としている)がありますがジモ専です。隣の鳴沢村の「いきやりの湯」もジモ専だし、このエリアの公共温泉施設はガードが固いです。

河口湖大橋たもとの日帰り施設「河口湖温泉寺」(ここと系列は同じ)はPが満杯だったのにここはガラ空きでした。以前は靴をビニール袋に入れ持ち込むシステムでしたが、今は日帰り客用に下駄箱が用意されています。

男女別の浴場は内湯(赤みかげ石造スノコ敷7.8人、熱め)、石露天(赤みかげ石造10人、屋根付、ぬるめ)、岩露天(岩枠鉄平石貼15人以上、適温)を配置。露天は庭園造りでゆったりと配置されていて落ち着いて入れます。カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜15時で2〜5人とゆったり入れました。

内湯は、赤みかげ石の湯口から熱湯と水の2系統混合投入。オーバーフローがありますが底面のスノコ下からの排湯もあるかも。石露天は、木樋の湯口から少量投入+側面注入でかるくオーバーフローがありますが、底面巨大排湯口からの流し出しがあるかも?岩露天は、木の湯口から投入+底面&側面注入。オーバーフローなく、ここも底面巨大排湯口からの流し出しあり?岩露天の浴槽まわりは石膏らしき白い析出が出ていていい感じ。

お湯は露天2槽と内湯でぜんぜん違います。内湯は無色透明無味無臭、温泉らしさはあまり感じられませんでした。露天2槽はかすかに黄濁し、岩露天では茶色の浮遊物があり僅微塩味で石膏泉系のおだやかな温泉臭。ごくかるいヌルすべがあるやわらかなお湯。

お湯のよさは、岩露天 > 石露天 > 内湯の順かと思われ、とくに岩露天ではかなりのレベルが保たれているように思いました。(以前より状態がよくなっている感じ)週末でも空いていて雰囲気もそれなりにいいので入っていて気持ちがいいです。

富士五湖エリアにはハズレのお湯もけっこうありますが (^^; 、施設のできはさしおいてとにかくいいお湯に浸かりたいときは西川温泉「麗峰の湯」、お湯も施設もそこそこ求めるときは、ここと「天水」がおすすめかと思います。なお、HPをプリントアウトしていくと料金200円引になります。

<芙蓉の湯温泉(河口湖町営第2号源泉)>
Ca・Na-硫酸塩・塩化物泉 36.1℃、pH=9.4、220L/min掘削揚湯、成分総計=2.890g/kg、Na^+=509.0mg/kg (49.22mval%)、Ca^2+=456.8 (50.67)、Cl^-=712.8 (44.86)、SO_4^2-=1163 (54.00)、CO_3^2-=7.8、陽イオン計=967.8 (44.98mval)、陰イオン計=1893 (44.83mval) <H9.6.18分析>

〔2004年11月レポ〕


「河口湖ロイヤルホテル開運の湯」

「開運の湯」の男湯内湯

「開運の湯」の男湯岩露天

「開運の湯」の男湯石露天


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