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山梨の湯巡り9 [4] byうつぼ |
■「道志の湯」 道志川支流室久保川を少し遡ったところにある木造のこぢんまりとした建物で、ロビーまわりは狭くて人でごったがえしています。もともとは村民の利用メインでつくられたような感じですが、県外からのレジャー客が大挙して入り込み、週末はオーバーキャパの状況が恒常化している様子。道志川の谷すじはキャンプ場だらけなので、とくに夏場は混むようです。 男女別の浴場は、内湯(黒みかげ石枠タイル貼7.8人、適温)と露天(岩枠石敷5.6人、屋根付、ぬるめ)の2槽とシンプル。露天ゾーンは狭いですが、周囲の山々が望め雰囲気はあります。カラン10(増設されたよう)、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。洗い場の横にひとつだけある源泉カランでは特別な味臭は感じられませんでした。土曜14時で20人以上とやはり盛況。 内湯は、巨大な湯口からの大量投入で、槽内吸湯ありオーバーフローなしの典型的な循環仕様。露天は岩の湯口から間欠的に投入で適温〜冷水に変化するので源泉投入の時間があるかも。底面から大量の冷水注入があるので浴槽内の温度ムラが気になります。槽内排湯不明で浴槽端の排湯口からの排湯。 内湯は無色透明で味不明強カルキ臭。温泉らしいキシキシ感はあるものの、プール並みの強カルキ臭にヘキエキして早々に退散。露天は無色透明で湯口で微薬品臭+微カルキ臭?湯口そばでは少ないながらアワつきがあり、硫酸塩泉系のキシキシもありますが、なんとなく硬い感じで奥行きのない浴感。浴後はけっこうあたたまり、爽快感が出て肌もすべすべとなるので、温泉らしい浴後感はあります。 とにかく混むので週末はゆったりと湯あみを楽しむのはむずかしいかと。ゆったりと過ごしたいときは、料金は高いですが「紅椿の湯」のほうがベターかと思います。 <道志の湯第1源泉> <道志の湯2号源泉> パンフで「泉質日本一」と謳うだけあって、かなり純度の高い濃厚な硫酸塩泉です。露天で2号、内湯で第1が使われているようです。 〔2004年11月レポ〕 |
![]() 「道志の湯」の外観 |
![]() 「道志の湯」の男湯内湯 |
■道志温泉「日野出屋」 午前中に訪れたためか内湯は入浴できず、国道と道志川を挟んだ対岸のキャンプ場内にある露天への入浴となりました。ここは混浴(or貸切)のようです。 ログハウス風の湯小屋のなかに脱衣所と木枠コンクリ敷4.5人の浴槽がひとつ。浴槽は小屋のなかにあり、実際は半露天ですが、目の前に川が流れていてロケはいいです。遮光されてやや暗めの落ち着いた雰囲気は、秩父の丸山鑛泉の露天風呂に似ているかな。川べりにチェアーがおいてあり、川風にあたりながらトドになることもできます。 浴槽は、樹脂製シートで保温用のフタがしてあり、これを外して入ります。コック付の金属パイプから冷水(源泉?、常閉)を投入可で、槽内排湯は不明ですが、熱湯の側面注入があったので、ふつうは溜め湯の循環かと・・・。 適温のお湯は、ほぼ無色透明で茶色の浮遊物がただよい、湯口では弱い渋味と常磐の鉱泉で感じられた漢方薬のような苦っぽい臭いがあります。弱いながらキシキシ感があり、よくあたたまり発汗します。露天に内湯と同じ源泉を使っているかは聞き忘れましたが、酸性緑礬泉にしては鉄の気配が感じられないような気もしました。 先にのぞいた「道志の湯」はバカ混みで駐車場待ち状態だったのに、ここは独占。お湯にはさほど特徴はないですが、野趣あふれる雰囲気を楽しめる穴場のお湯かと。内湯(名石風呂)は歴史を刻んだよさそうなものなので、次回は入ってみたいです。また、シシ鍋や山菜など地のものを使った料理にも自信があるようなので、泊まってみるのもいいかもしれません。 〔2004年8月レポ〕 |
![]() 「日野出屋」の外観 |
![]() 「日野出屋」の露天湯小屋 |
![]() 「日野出屋」の露天浴槽 |
■道志川温泉「紅椿の湯」 フロント横には飲泉所があって、ペットボトルでの持ち帰りも可。広めの浴場には、大浴槽(黒みかげ石枠タイル貼20人以上、熱め)、檜風呂(檜枠タイル貼12人、ぬるめ)、サウナ、水風呂、源泉かけ湯、露天(岩組石敷12人以上、一部屋根付、ぬるめ)を配置。別に家族風呂(3,000円/1h)もあります。 大浴槽は、石の湯口から熱湯を投入し、槽内注排湯不明でかるくオーバーフローあり。檜風呂は、石の湯口からぬる湯を投入でかるく底面吸湯とオーバーフロー。露天は、赤茶に色づいた岩の湯口からのぬる湯投入+底面注入で槽内排湯は不明ですが、浴槽端からの流し出しあり。湯づかいは不明ですが、湯口そばに何ヶ所か”源泉”という掲示がありました。 うすく翠がかってかすかに懸濁したお湯には白いこまかな浮遊物あり。弱塩味+微渋味+微収斂味で磯の香+セメント臭(悪い臭いではないです)。弱いキシキシと明瞭なとろみ感が感じられ、ほてらずおだやかに温まり、浴後は充実した爽快感が出る硫酸塩泉の浴感。 ここは以前何度か入っていて、さして存在感のないお湯のような記憶がありましたが、今回はけっこうな浴感が楽しめて見直しました。このエリアでは比較的濃いめで純度の高い硫酸塩泉で、湯づかいもまあまあだし、施設も充実しているのでおすすめ。ただし1,000円/3hはやはりネックか。 T教授の解説によるとグリーンタフ型の温泉とのこと、硫酸塩泉というと群馬(北毛)を思い起こしますが、富士五湖から津久井にかけてのエリアでも、高深度掘削ながら硫酸塩泉系の新しい温泉がけっこうできましたね。 Ca・Na-硫酸塩泉 32.5℃、pH=9.03、76.8L/min掘削揚湯*(1,500m)、成分総計=2.814g/kg、Na^+=326.6mg/kg
(34.00mval%)、Ca^2+=549.3 (65.57)、Cl^-=88.4 (6.16)、SO_4^2-=1797.8 (92.67)、CO_3^2-=5.4、陽イオン計=882.6
(41.80mval)、陰イオン計=1908.8 (40.39mval) <H11.3.12分析> 〔2004年8月レポ〕 |
![]() 「紅椿の湯」の外観 |
![]() 「紅椿の湯」の男湯内湯 |
![]() 「紅椿の湯」の男湯露天 |
![]() 「紅椿の湯」の飲泉所 |