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秩父の湯巡り [4] byうつぼ



秩父温泉(満願の湯)は、秩父では珍しく豊富な湯量を誇り、入浴施設2つと温泉スタンド1つがあります。

■秩父温泉「満願の湯」

(埼玉県皆野町、10〜21時、650円/3H(平日)、800円/3H(土休日)、0494-62-3026)
http://www.chichibuonsen.co.jp/

秩父屈指の人気大型日帰り施設。詳しくはみしゅらんを...。浴室は内湯(20人以上、ジャグジー付)、露天(10人位)、サウナ、源泉水風呂。増設された露天は、奥長瀞峡と呼ばれる渓谷に面し、なかなか風情があります。

水風呂は、源泉を直接引き込んでおり、湯口から投入でオーバーフローのかけ流しですが、かなり冷たいのでサウナの後じゃないとキビシイかも。露天のお湯は、出来たての頃よりよくなっている感じで若干のオーバーフローもあります。内湯は大量投入槽内吸湯の循環仕様です。

微白濁したお湯には微かにイオウの残留臭とツルすべ感あり。水風呂湯口では弱いながら甘いイオウ臭とたまご味があります。浴感は、源泉水風呂 > 露天 > 内風呂の順でしょう。露天脇に飲泉「長命泉」があり、のどごし良く美味。

とても混むので敬遠する人も多いですが、時季・時間をずらして行けば快適な時間を過ごせるいい施設だと思います。飲料水「満願」も有名ですね ^^;)

〔 2001/12/25 レポ 〕



■秩父温泉「満願の湯」温泉スタンド

(埼玉県皆野町、8〜20時、100円/20L(100玉専用)、3基)
http://www.sun-green.com/catalog_2.html

秩父宝登山はロウバイ見物客で大盛況。徒歩で往復したらけっこういい運動になりました。2/5で5〜6分咲きなのでもう盛りは過ぎたかも? でもこれからは梅の見頃となります。

その後、秩父温泉温泉スタンドへ。17時頃でけっこう盛況。大宮や所沢ナンバーも目立ちます。40L汲んできました。(100円/20L、いいお値段ですけど...) 5倍程度に希釈して入りましたが、源泉の成分が薄いためか、残念ながらこれといった浴感は感じられませんでした。
             


■秩父温泉「水と緑のふれあい館」

(埼玉県皆野町、10〜19時、500円、0494-62-5227)
http://www.minano.gr.jp/onsen/

人気の「満願の湯」(2002/12/25レポ)の裏手にあるこぢんまりとした日帰り施設。「満願の湯」はレジャー客向け、こちらは地元向けといったところでしょうか。

予想以上に狭い浴室は男女別内湯のみ。天井が低くかなりこもっています。石貼6.7人の内湯は、岩の湯口から投入。槽内排湯は不明ですがオーバーフローはなく循環? 両側からの強力ジェット作動音が不快です。かけ流しという情報もあったので、ちょっとがっかり。カラン5。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜18時で5人以上と盛況。

適温のお湯は、無色透明無味で渋いイオウの残留臭にツルすべ感があります。こもっているせいもありますがかなりあたたまり、浴後はつるつるに。「満願の湯」の内湯よりは浴感が強いですが、源泉水風呂には及びません。

500円ではコストパフォーマンスはいいとはいえず、とくに空いているわけでもなさそうなので、個人的には「満願の湯」をおすすめでしょうか。

*源泉は3施設とも同じです。

単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3型)
18.0℃、pH=9.5、141L/min掘削揚湯、成分総計=0.289g/kg、Na^+=78.1mg/kg (95.51mval%)、F^-=3.5、Cl^-=3.5、HS^-=2.1、チオ硫酸イオン=0.2、HCO_3^-=142.1 (59.74)、CO_3^2-=29.4 (25.13)、陽イオン計=81.5 (3.56mval)、陰イオン計=192.1 (3.90mval)、メタけい酸=15.5、硫化水素=----
 <H1.5.22分析>

〔 2003/2/14 レポ 〕


「水と緑のふれあい館」の玄関

秩父温泉温泉スタンド


■羽黒山温床温泉

(埼玉県小鹿野町、10〜20時、600円/入浴のみ、0494-75-1888)

ONKEN21さんがスタンド利用される「三田川大竜寺源泉」使用の旅館&日帰り施設。県道43沿い、長若交差点と柴原鉱泉の中間位にありますがわかりにくいです。(東都埼玉CCそば) 広い駐車場あり。小ぢんまりとした木造建物は、オープンして間もなく全体にきれいです。

浴室は男女別の内湯(石造7〜8人)のみ。カラン6、シャンプーあり。投入量は多いですが、オーバーフローなく、底面排湯×2でたぶん循環。湯船廻りには白色の析出がありました。お湯はかすかに白濁し、細かな気泡があります。(超音波風呂との事) 「クアパレスおがの」を弱めたような独特の臭い(イオウの残留臭)あり。ツルすべ感はけっこう強いです。(pH=10.52、CO_3^2-=65.4がきいているかと...)

ツルすべ感が特徴の典型的な秩父の温泉です。お湯は源泉から運んで加熱とのことですが、その割には良質なお湯が保たれていると思います。穴場的施設で、他の温泉が混雑している時には良いのでは?

規定泉 (メタほう酸・メタけい酸含有)
pH=10.52、成分総計=0.330g/kg、Na^+=104.5mg/kg (98.48mval%)、F^-=1.5、HS^-=0.3、HCO_3^-=100.7 (34.23)、CO_3^2-=65.4 (45.23)、メタけい酸イオン=39.5、メタほう酸イオン=7.2、陽イオン計=105.3 (4.62mval)、陰イオン計=224.3 (4.82mval)
<分析年月不明>

〔 2001/12/25 レポ / *写真はありません。〕



■小鹿野「本陣 寿旅館」

(埼玉県小鹿野町、時間要問合せ、600円、0494-75-0079)
http://www.honjin.co.jp/

明和二年(将軍吉宗の時代)、代官の出役所に由来するこの老舗旅館は、歌舞伎で有名な小鹿野町のまちなかにあります。江戸末期築の代官の間、秩父事件の間(武士の間)などがある重厚な館内。日本棋院指定旅館でもあります。

男女別内湯のみの浴場があり、男湯“殿の湯”には延寿源泉、女湯“姫の湯”には大竜寺源泉と2つの源泉を使用。毎日23時に男湯と女湯が入れ替わるので、泊まれば両方の源泉が楽しめます。

男湯は、上段に”殿の湯”(石枠タイル造底面スノコ貼、3人、適温)、下段に”控の湯”(同 10人以上、ぬるめ)の2つ。どちらも湯口はなく、”殿の湯”のスノコの下から高温のお湯を注入で他にジェット2本。”控の湯”は”殿の湯”からの大量の流れ込みとジェット5本。

オーバーフローはなく底面吸湯×2(内1はジェット用)があって、循環仕様かと。パンフでは窓から庭園が見えるようですが、なぜか目隠しされて外が見えず残念。カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜13時で男女湯とも独占。

女湯は瓢箪形のタイル造5.6人で、こちらは湯口がありますが、連れによるととりたてて特徴のあるお湯ではなかったようです。

無色透明の男湯のお湯は、味不明でおだやかな温泉臭。カルキ臭は感じられませんでした。浴感は薄いですが、温泉らしいやさしい湯ざわりはあります。でも、泊まりや会食で館内の雰囲気もあわせて楽しむ宿のように思います。”代官料理”という名物料理もあるようです。

分析表は掲示、フロントともありませんでしたが、以前、羽黒山温床温泉でレポした「三田川大竜寺源泉」のデータを...。 気になる「延寿源泉」はアルカリ性単純温泉とのこと。

規定泉(メタほう酸・メタけい酸含有)
pH=10.52、成分総計=0.330g/kg、Na^+=104.5mg/kg (98.48mval%)、F^-=1.5、HS^-=0.3、HCO_3^-=100.7 (34.23)、CO_3^2-=65.4 (45.23)、メタけい酸イオン=39.5、メタほう酸イオン=7.2、陽イオン計=105.3(4.62mval)、陰イオン計=224.3(4.82mval) <分析年月不明>

秩父にも、湯めぐりスタンプがあったんですね。知らんかった。 (^^;

〔 2003/3/16 レポ 〕


「本陣寿旅館」の外観

「本陣寿旅館」の男湯

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