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諏訪・佐久の湯巡り [2] byうつぼ |
上諏訪・下諏訪のお湯に入るのは実は初めてなので、少し調べてみました。 <下諏訪温泉> 【 歴史 】 〔2004年7月レポ〕 |
![]() 諏訪大社下社春宮 |
![]() 諏訪湖(炎暑で藻が発生) |
(7月 24日やませみさんよりコメント) >うつぼさん > <上諏訪温泉> 源泉数は500以上、 それはだいぶ昔のことですな〜(^.^; 大正末期に湖岸部の宅地化が進んだ頃、地面に鉄管を一間ほど打ち込むと温泉が自噴してくる状況だったそうです。で、各戸が競って庭先に温泉を出した結果、源泉数がたいへん多くなりました。昭和23年の源泉数は553カ所。 戦後になって上総堀りが普及。濫開発状況はますます進行して江戸期からあった山麓域の旧源泉はほとんど消滅し、過剰な汲み上げで温泉に湖底堆積物の地下水が混じるようになって泉質も変化しました。かつての旧源泉は硫黄泉で、金物が黒くなるほどだったそうです。 昭和55年に11カ所の主力源泉に統合された集中管理が完成し、諏訪市の水道温泉課によって運営されています。なお、小和田地区には民営の温泉組合もあり、独自源泉が使われています。 (7月 24日うつぼからお返事) 上諏訪の源泉数、ご指摘ありがとうございました。 > 各戸が競って庭先に温泉を出した結果 ほほほ、これは凄そう (^^; それと温泉番付に載っていた頃の諏訪の湯は硫黄泉だったのでしょうか。 |
■上諏訪温泉「片倉館」 大理石の壁面、コーナーには彫刻が配され、ところどころにステンドグラスがあしらわれています。アール・デコ様式も取り入れられたレトロな仕上がりで、ロケーションは違いますが四万「積善館」の元禄の湯になんとなく雰囲気が似ています。別ブースのラドン浴室もあります。 「千人風呂」は石の湯口からの投入+湯底からの注入で、かなりの量をオーバーフロー。あまりに広くて石敷きなので槽内排湯はチェックできませんでしたが、お湯の鮮度感は高く、源泉かけ流しかそれに近い湯づかいかと思えました。湯口にあった石膏の析出っぽいクリーム色のささくれは、石材が融けだしたものかもしれません。ラドン浴槽は、ジェット+ジャグジー注入で軽くオーバーフローがあるものの湯づかい不明。 かなり熱めのお湯は、無色透明で無味、ごくかすかにタールor樹脂系のアブラ臭が感じられましたが、これが天然のものか消毒剤によるものかは不明。かすかなツルすべがあるもののさほど浴感に特徴はありません。ただ、熱湯ということもあってか、えらく温まり発汗します。 とにかく浴場の佇まいが素晴らしいので、入っていてとても気持ちがやすまります。やはり上諏訪温泉を代表する浴場といえるのではないでしょうか。 <館内掲示 あやめ公園源湯、新三ッ釜源湯、新三ッ釜第2源湯の混合泉> 〔2004年7月レポ〕 |
(7月26日MASさんよりコメント) >うつぼさん 片倉館についてONKEN21さんがレスつけてますが、少なくとも私が去年訪問したときは循環でした。 装置は、脱衣所横(ラドン浴室裏あたり)にあります。 (7月26日うつぼからお返事) >MASさん 片倉館ですが、あの巨大な深い浴槽でしかも玉石敷きですから吸排湯のチェックはできませんでしたが、たしかにあの巨大浴槽で源泉かけ流しはキビシイかな・・ (^^; でも、ラドン浴槽にくらべて千人風呂のほうが鮮度が高い感じはしました。 |
![]() 「片倉館」の外観 |
![]() 「片倉館」の男湯 |
![]() 「片倉館」の男湯の湯口 |
![]() 浴場内の彫刻 |
■下諏訪温泉「旦過(たんが)の湯」 よくある共同浴場のつくりで男女別。券売機で入浴券を買って番台に渡します。脱衣所から見通しのきく浴室は、いい味を出している4.5人の青タイル貼浴槽がひとつとシンプル。壁に填め込まれた天女のタイル絵が見事。 ライオンの口からえらく熱い源泉を20L/minほど投入で、槽内注排湯はなく全量をオーバーフローの完璧な源泉かけ流し。うめ湯(水)カランがありますが止められていました。ゲキ熱のお湯は無色透明。熱すぎてよくは判りませんでしたが、ごくかすかに石膏かイオウのたまご味のようなほこほことした味がしたような・・。 熱湯で有名な「旦過の湯」ですが、それにしても熱い。うめ湯カランはなんとなく出してはいけないような気がしたのでそのまま入りました。が、1分もたずほとんど浴感を味わう余裕がなかったというのが情けなくもホントのところです
(^^; 熱湯の修行をしなおしてから、再度リベンジしたいお湯です。 Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 58.8℃、pH=8.64、湧出量不明、成分総計=1492mg/kg、Na^+=307.7mg/kg、Ca^2+=160.8、F^-=3.1、Cl^-=232.2、HS^-=0.2、SO_4^2-=690.2、CO_3^2-=7.8、陽イオン計=476.7、陰イオン計=952.4、メタほう酸=21.0、硫化水素=0.01 <H10.11.26分析> 〔2004年7月レポ〕 |
(7月25日ONKEN21さんよりコメント) >うつぼさん 上諏訪温泉の片倉館は10年ほど前に入浴したことがありますが、重厚で立派な洋風建築や広くて深い浴槽などが印象に残っています。 下諏訪温泉の遊泉ハウス児湯は5年前に入ったことがあります。吸込があったような記憶はあります。半循環でしょうか? 児湯から数十m市街の方向へ歩くと駐車場があって、そこに綿の湯跡の石碑があった記憶があります。綿の湯と児湯を統合して遊泉ハウス児湯となったわけですね。 旦過の湯は建物は見たことはありますが、残念ながら未湯です。 |
![]() 「旦過の湯」の外観 |
![]() 「旦過の湯」の男湯 |
■毒沢鉱泉「神乃湯」 別棟の総木造の浴室は男女別でこぶりなもの。窓の外に緑濃い沢筋を見下ろすなんとも風情あふれる浴室で、木づくりの加熱浴槽(4.5人)と源泉槽(1人)が隣り合っています。浴槽はリニューアル前と同じ規模のようで、むやみに浴槽を大きくしたり、露天を造ったりしない姿勢にお湯に対するお宿の見識を感じます。カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。連休13時で4人〜独占。 加熱槽は、木の湯口からうす赤くにごった熱湯を投入し、底面吸湯ありでオーバーフローなし。源泉槽は、飲泉用の湯(水)だめからごく少量を流し込み、オーバーフローはなく、ごく軽い底面吸湯か自然流下。注がれる源泉は2℃というほど冷たい感じはなく、浴槽はおそらく20℃弱くらいでさほど抵抗なく入れました。断言はできませんが、源泉槽の源泉を底面から回収、加熱して加温槽で使っているのでは? お湯の感じは加熱槽と源泉槽でかなりちがいます。かなり熱めの加熱槽は、まったりとした暗いオレンジ色で透明度1cmの濃いにごり湯に赤茶の浮遊物が舞っています。源泉槽は、うすこげ茶色ささにごりで茶色の浮遊物がたくさんただよいます。金気をベースにして、焦げ臭とドクダミ臭がまじる複雑な温泉臭ですが、さほど強いものではありません。 茶色の濃い濁り湯とインパクトのある味から、”成分濃厚なお湯”のイメージがありますが、成分濃度自体はそれほど濃いものではありません。特徴のある泉質の成因は、「硫化鉱物の酸化溶解」+「有機的メカニズム」による低温酸性泉(やませみさんの温泉の科学参照)かと思われます。 こんどは泊まりで訪れて、じっくりと冷温交互浴を楽しみたいと思いました。なお、週末の日帰り入浴は14時くらいで〆切とするようなので要注意です。 含鉄(2)-Al-硫酸塩冷鉱泉((Al)-SO4型) 2.0℃、pH=2.5、陽・陰イオン計=1509.2mg/kg、H^+=2.5、Na^+=5.0mg/kg (0.91mval%)、Mg^2+=31.7 (10.81)、Al^3+=120.0 (55.27)、Fe^2+=132.4 (19.64)、Fe^3+=5.6、Cl^-=1.5 (0.17)、HSO_4^-=92.7 (3.98)、SO_4^2-=1107 (95.59)、陽イオン計=307.2 (24.14mval)、陰イオン計=1202 (24.11mval) ●めがねさんの「沢乃湯」レポによると数値は同じなのでやはり同一源泉かと思います。今回確認できなかった部分を抜粋引用させていただくと「7.5L/min自然涌出、成分総計=2273、メタけい酸=96.3、遊離炭酸=666.6 <H10分析>」とのこと。 〔2004年7月レポ〕 |
![]() 「神乃湯」の外観 |
![]() 「神乃湯」の男湯加熱槽 |
![]() 「神乃湯」の男湯源泉槽 |