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諏訪・佐久の湯巡り [3] byうつぼ |
■海ノ口温泉(ウソ沢温泉)「ホテル洛奥(らくおう)」 R141から北側に数百m入った行き止まりにある温泉旅館。国道から少し入っただけなのにあたりは秘湯の佇まい。名前はホテルながら白壁の目立つ民芸調の建物でなかなか趣があります。 廊下の奥にある浴室は男女別で、どちらも岩組タイル貼3.4人の内湯のみのこぢんまりとしたもの。窓が小さくやや暗めの浴室。あとでパンフをみると小風呂があるらしいがそのときは見あたらず。カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。平日11時で男湯独占、女湯2人〜独占。岩の湯口から50L/min以上もの大量投入+底面吸湯の循環仕様ながら、若干のオーバーフローもありました。 やや熱めのお湯は、きもち黄色がかった透明で、こげ茶色の浮遊物が少量ただよっています。無味無臭でごく弱いヌルすべのあるやわらかなお湯で、浴感は弱いですがよく温まります。 帰りしなにどこか貫禄のある女将さんが、土間においてあるダイコンとキャベツをくださいました。地場の山菜や川魚を使った料理や冬場の蕎麦、ほうとうなども自慢のようです。お湯にはさして特徴はないですが、ゆったりとした空気が流れていて、日頃貯め込んだ疲れを癒すのにはなかなかいいお宿かと思います。 ●掲示されていた温泉分析表には「海ノ口温泉(ウソ沢温泉源泉)」とありました。 〔2004年9月レポ〕 |
![]() 「ホテル洛奥」の外観 |
![]() 「ホテル洛奥」の男湯 |
■稲子湯 暗く小さめの浴室に赤茶に色づいた石造4人の小ぶりな浴槽。カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。浴槽のよこに真っ白なイオウ系の析出の出た冷たい源泉だめがあって、コック(常閉)を捻ると浴槽に源泉が注がれます。脇にはコップもおいてありました。 微濁したお湯には白と茶色の浮遊物があり、金気臭+焦げ臭がただよいます。冷たい源泉は、明瞭な炭酸味+微収斂味+僅微苦味+微金気味+僅微たまご味、クラブソーダにたまご味と金気味を軽くプラスしたような清涼感のあるもので、クセになります。炭酸臭+しぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭の高峰に似た絶妙な温泉臭。 キシキシ感のあるお湯は、肌に染み渡るようなデリケートな浴感があり、よく温まって、浴後は肌がキトキトになります。重な炭酸泉が過加熱気味だったのは残念ですが、炭酸泉と硫黄泉の特徴が楽しめる個性的なお湯なので、わざわざ林道を長駆ドライブして行くだけの価値はあるかと思います。但し、立ち寄り可能時間が短いようなので要確認です。 単純二酸化炭素・硫黄冷鉱泉(硫化水素型)(Ca-HCO3・SO4型) 7.6℃、pH=4.9、44.0L/min自然湧出、成分総計=1251mg/kg、Na^+=4.9mg/kg (15.00mval%)、Mg^2+=3.3 (19.29)、Ca^2+=13.5 (47.86)、Fe^2+=3.3、Cl^-=2.1 (4.38)、HS^-=0.02、SO_4^2-=17.3 (26.26)、HCO_3^-=56.8 (67.83)、陽イオン計=27.4 (1.40mval)、陰イオン計=76.6 (1.37mval)、遊離炭酸=1094、硫化水素=3.6 <H11.3.25分析> 〔2004年9月レポ〕 |
![]() 「稲子湯」の外観 |
![]() 「稲子湯」の男湯 |
![]() 「稲子湯」の男湯の源泉だめ |
![]() 赤茶に染まったそばの沢 |