毒沢温泉宮乃湯★★★


薬品のような泉質の秘湯

■概要

毒沢温泉という名前につられて、どんなところか行ってみた。諏訪湖から北に4kmほどの高台にある温泉だ。目指した神の湯は改装工事中なので、近くの宮乃湯に行くことにした。

宮乃湯は木に覆われた斜面にある古い一軒宿だ。毒沢温泉の看板がなければ見落としてしまいそうだ。温泉は露天風呂はなく内湯のみだ。

館内は車椅子に配慮してあって、スロープや車椅子トイレがある。東京都福祉局から身障者保養センターの指定を受けている。





■所在地

長野県諏訪郡下諏訪町星ヶ丘1877
TEL:0266−28−3888
FAX:0266−28−3818



■印象

浴室は広くはないが、浴槽には濃い赤茶色のお湯があって、いかにも湯治場らしい。浴室の床も鉄錆色に染まっている。浴室の窓からは小さ中庭が見える。

お湯に浸かってじっとしていると体に温泉成分がしみこむようだ。ちろちろ流れ込むお湯の音を聞いていると、いかにも療養している気分になる。

浴室の隅に冷たい源泉を流している水盤がある。浴槽のお湯は赤茶色だが、源泉は透明だ。飲用可なので飲むと衝撃的にまずい。苦味、酸味、エグミが混ざった味で、慣れないととても飲みこめない。

泉質は酸性明ばん緑ばん泉(含鉄(II)アルミニウム硫酸塩泉)の冷鉱泉である。PHは2.6、源泉の温度は2度だ。

宮乃湯は大正時代に開業して、2代目館主が養護学校の先生をしていたことから、温泉旅館を身障者でも利用できるように工夫したそうだ。そのため車椅子でも利用できるようになっている。

古い旅館だが、大変特徴のある温泉だ。強烈な味を試してみるのも良いだろう。

■営業

営業時間 10:00−20:00
休館日 無休
料金 600円

交通

長野自動車道の岡谷ICを降りて、国道20号線を東へ行く。下諏訪町の大社通交差点を直進して国道142号線に入る。交差点から3km程度で毒沢温泉の看板が見つかる。左折して川を渡り、坂を登るとすぐ。
駐車場あり。



調査日:2000年6月

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