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東伊豆の湯巡り [17] byうつぼ


■熱海温泉(渚町)「渚共同浴場」

(静岡県熱海市、15:00〜21:00、350円、0557-82-2071)
http://www.atami-amic.com/onsen/cgi-bin/index.pl?no=29&bnk=shoukai

中田屋のあと、走り湯系の源泉をつかう共同浴場「浜浴場」にいきましたが、あいにく源泉施設の故障とのことで営業は夜から、次回の課題となりました。そのあと熱海に入り、珍しいCa-塩化物泉との情報があった「渚浴場」へ行ってみました。

熱海市内に点在する共同浴場のひとつ。海側、渚町の歓楽街のなかにあります。場所はわかりにくく、「旅館しろき 眺楽亭」(ここも同じ源泉を使っているらしい)南側の狭い路地(渚橋の北側2本目か3本目の一方通行の路地)を入った右側2〜3軒目です。

紺地の”熱海立ち寄り温泉”の暖簾と入口サッシュ扉に書かれた”渚浴場”の文字がなければ、まず浴場とは思えない佇まい。Pは、海沿いの公営「第1親水公園(スカイデッキ)駐車場」(HP図”P2”)(30分100円)が近く徒歩1.2分。

入ってすぐが番台。左が男湯、右が女湯。手前に脱衣場、奥に浴場の細長いつくり。平日15:15頃の突入で、ちょうど先客1人が脱衣所で服を着ているところで浴場は独占でした。あがってすぐに2人入ってきたので、けっこう使われているようです。天窓のみで暗めの浴場は細長いものの、洗い場ゾーン(カラン3〜4)はけっこう余裕があります。いちばん奥に青いタイル貼1.2人の小さな浴槽。アメニティ類なし。

先にビニールホースが取りつけられた源泉カランからゲキ熱源泉を注入で、入ったときは止まっていたので適宜投入かけ流し方式かと思います。他に水カランと取っ手のないカランがあります。源泉カランは洗い場のお湯カランのラインとつながっていて、当然、洗い場カランも源泉、でもゲキ熱。この方式は、箱根から熱海にかけての共同浴場のスタンダードのように思います。

たぶん2番湯で最初お湯張りするときは源泉と水を混合しているかと思われるので、やや希釈気味に思いましたが、源泉カランを捻るとゲキ熱源泉が大量に注がれるのですぐに濃度は回復します。ややぬるめのお湯を熱めにし、オーバーフロー気味にして入りました。

うすく懸濁したお湯には明瞭な苦味と塩味がありますが、”走り湯”よりは弱いです。ほぼ無臭で、適度な濃度感とメタけい酸によると思われる弱いとろみ+ニュルニュルも感じられ、肌なじみのいいなかなかのお湯です。

分析書は脱衣所壁に掲出されていました。残念ながら泉質はCa-塩化物温泉ではなく、Na・Ca-塩化物温泉でした。「熱海市温泉調査報告」によると市営源泉単独使用のCa-塩化物温泉となっていますが、現地の分析書では6本の混合泉となっているので、源泉の利用形態が変わったのでしょうか。

Na・Ca-塩化物温泉 70.1℃、pH=7.9、湧出量不明、総成分=7.353g/kg、Na^+=1503.0mg/kg (53.12mval%) 、Ca^2+=1096.0 (44.43)、Cl^-=4095.0、SO_4^2-=310.9、メタけい酸=184.3、メタほう酸=14.1 <H15.2.27分析> (源泉名:混合泉(熱海178号.241号ほか全6本/渚町貯湯槽))


「渚共同浴場」の入口

「渚共同浴場」の男湯

「渚共同浴場」の男湯湯口
 


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