東伊豆の湯巡り [17] byうつぼ |
■熱海温泉(渚町)「渚共同浴場」 (静岡県熱海市、15:00〜21:00、350円、0557-82-2071) 熱海市内に点在する共同浴場のひとつ。海側、渚町の歓楽街のなかにあります。場所はわかりにくく、「旅館しろき
眺楽亭」(ここも同じ源泉を使っているらしい)南側の狭い路地(渚橋の北側2本目か3本目の一方通行の路地)を入った右側2〜3軒目です。 入ってすぐが番台。左が男湯、右が女湯。手前に脱衣場、奥に浴場の細長いつくり。平日15:15頃の突入で、ちょうど先客1人が脱衣所で服を着ているところで浴場は独占でした。あがってすぐに2人入ってきたので、けっこう使われているようです。天窓のみで暗めの浴場は細長いものの、洗い場ゾーン(カラン3〜4)はけっこう余裕があります。いちばん奥に青いタイル貼1.2人の小さな浴槽。アメニティ類なし。 先にビニールホースが取りつけられた源泉カランからゲキ熱源泉を注入で、入ったときは止まっていたので適宜投入かけ流し方式かと思います。他に水カランと取っ手のないカランがあります。源泉カランは洗い場のお湯カランのラインとつながっていて、当然、洗い場カランも源泉、でもゲキ熱。この方式は、箱根から熱海にかけての共同浴場のスタンダードのように思います。 たぶん2番湯で最初お湯張りするときは源泉と水を混合しているかと思われるので、やや希釈気味に思いましたが、源泉カランを捻るとゲキ熱源泉が大量に注がれるのですぐに濃度は回復します。ややぬるめのお湯を熱めにし、オーバーフロー気味にして入りました。 分析書は脱衣所壁に掲出されていました。残念ながら泉質はCa-塩化物温泉ではなく、Na・Ca-塩化物温泉でした。「熱海市温泉調査報告」によると市営源泉単独使用のCa-塩化物温泉となっていますが、現地の分析書では6本の混合泉となっているので、源泉の利用形態が変わったのでしょうか。 Na・Ca-塩化物温泉 70.1℃、pH=7.9、湧出量不明、総成分=7.353g/kg、Na^+=1503.0mg/kg (53.12mval%)
、Ca^2+=1096.0 (44.43)、Cl^-=4095.0、SO_4^2-=310.9、メタけい酸=184.3、メタほう酸=14.1
<H15.2.27分析> (源泉名:混合泉(熱海178号.241号ほか全6本/渚町貯湯槽)) |
![]() 「渚共同浴場」の入口 |
![]() 「渚共同浴場」の男湯 |
![]() 「渚共同浴場」の男湯湯口 |