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東伊豆の湯巡り [3] byうつぼ


■伊豆山温泉「走り湯」<見学のみ、無料>

(静岡県熱海市)
http://www.izusan.com/miruonsen.html

東京方面からだと伊豆山の街なかでR134から左折(看板あり)して路地に入り、細くカーブした道を海に向かって降りていきます。しばらく行くと防波堤に突き当たる(右手は伊豆山漁港)ので、左折してすぐ。熱海ビーチラインのすぐ脇ですが、ビーチラインからアプローチできるかは不明。Pはないようですが、数台停められるスペースはあります。(漁港まわりは駐車厳禁)

手前に何枚かの説明板があり、階段を昇ると右手に資料館と、もうもうと湯気を上げる走り湯の洞窟があって、洞窟の上には走湯神社が祀られています。洞窟は奥行き8mほどで、昼間はだいたい照明が点けられているようです。

すごいもやと熱気のなか、くぐるように腰をかがめて湧出口に近づきます。湧出口は深い石槽のなかにあり、源泉に直接触れることはできません。(というか、触れたらたぶんやけどする・・・) あたりは、石灰華らしき黄土色の析出が芸術的に施されています。ここから湧き出した源泉は、洞窟内の側溝を流れ外の貯湯槽に溜められているようです。

一部、側溝のフタが外されているところがあり味見できました(熱すぎて、瞬間しか触れないですが・・・)。強苦味+強塩味で苦味が勝っている個性的な味で、鶴巻「ゆたか」と山梨の十谷鶴巻「源氏荘」松之山鷹の湯を足して3で割った(^^;)ようなイメージかな。味のわりに臭いはおとなしく、かすかに臭素臭がする程度。味からすると、相当に濃厚で浴感の強い土類食塩泉のような感じがします。

すぐ横にある「うみのホテル中田屋」では、この”走り湯”に浸かれますが(日帰り可、1,200円、めがねさんのレポあり)、正月は日帰り不可、同じく走り湯系と思われる共同浴場「伊豆山浜浴場」や「偕楽園」も時間があわなかったので、今回は残念ながら”走り湯”はロスト。次回はリベンジしたいと思います。あと、「うみのホテル中田屋」では、”走り湯”で茹でた温泉たまご、”走り湯御玉”を売っています。

「走り湯伝説」(走り湯資料館の解説を抜粋・編集)

「伊豆ひるが小島に配流されていた源頼朝は、源氏再興を**され、一度は拒否したものの、走り湯の前にあった岩風呂に浸かりながら日の出を見て力を得、旗揚げを決意しついに天下統一を成し遂げた。それから物事をはじめるとき、この走り湯に入って気持ちを新たにすれば大願成就するものと今日まで言い伝えられている。」
   
Na・Ca-塩化物泉 62.1℃、pH=7.2、総成分=12084.183mg/kg、Na^+=1465.0mg/kg、Ca^2+=2831.0、Sr^2+=9.4、Cl^-=6692.0、Br^-=21.2、SO_4^2-=838.1、メタけい酸=90.4、メタほう酸=8.1 <S58.8.23分析>

 


走り湯

走り湯入り口

流れる源泉

泉源付近の析出


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