東伊豆の湯巡り [2] byうつぼ |
■湯河原温泉「源楽 上野屋」 温泉場エリアの奥まったところにある、自家源泉二本をもつ老舗旅館で「ままねの湯」の湯元。このあたりはいくつか櫓が建ち、湯けむりもあがっていて泉源エリアであることが判ります。 木造二階建ての絵に描いたような和風旅館。正月だったのに快く入浴を受け付けてくれました。帳場を通ってすぐ右手に男女別のこじんまりとした内湯「六瓢(むびょう)の湯」。他に貸切露天もありますが日帰り入浴不可? 白みかげ石枠タイル貼6.7人の浴槽の端に打たせ湯。そのよこに石膏らしき白い析出の出た瓢箪形の石の湯口から熱湯を18L/minほどを投入で、湯口にはコップがおいてあります。底面吸湯&側面注入があり、オーバーフローはありませんでしたが、お湯の鮮度感はかなり高いです。カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。正月14時で独占〜2人。 ややあつめのお湯は、無色透明で弱塩味+α。かすかに粉っぽいような独特の臭いがあります。きもちヌルすべの感じられるおだやかな湯ざわりのお湯で、よくあたたまります。際だった個性はないですが、なかなかに渋いお湯です。 脱衣所に”温泉”と貼紙された冷水がおいてありました。口のなかで上すべりするような薬味系の味は、山梨西山の「慶雲館」で飲んだ源泉水に似ていました。お湯は地味ですが、周辺の雰囲気や宿の佇まいとあわせて楽しむ大人向きのお湯かと思います。 Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 89.8℃、pH=8.4、成分総計=1981mg/kg、Na^+=457mg/kg、Ca^2+=158、Cl^-=544、SO_4^2-=479、陽イオン計=652、陰イオン計=1189、メタけい酸=130、メタほう酸=9.75 <H9.8.1作成> |
![]() 「上野屋」の外観 |
![]() 「六瓢の湯」男湯 |
![]() 「六瓢の湯」男湯の湯口 |