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房総の湯巡り-2[17 byうつぼ


■白岩温泉「白岩館」


(鴨川市(旧 天津小湊町)、10:00〜16:00(時間確認要)、500円、0439-39-2737)
紹介HP

鴨川市と君津市の境にある温泉宿。ナイジェルさんのレポあり。
鴨川市といっても旧天津小湊町の最奥で、ロケ的には君津のお湯です。君津と天津小湊をむすぶ県道81「清澄養老ライン」沿いにありますが、県道とは名ばかりの林道ばりの渓沿いの細道なので要注意。付近は七里川渓谷とよばれる紅葉の名所らしいので、紅葉時期にはたいへんなことになるかも。

七里川温泉から南下すること4-5q、鴨川市に入ってすぐの左手にある建物が一軒宿の「白岩館」です。Pの奥の木塀に大きく「露天風呂」の文字。途中道沿いに入浴可の看板をたくさん出していますが、混雑時には断られることもあるので事前TELがベター。

玄関で声をかけると宿の人が出てきました。ナイジェルさんレポやネット情報では日帰りはふつう露天風呂のようですが、この日は内湯に案内されました。露天にお湯は入っていたので、加温がされていなかったのでは? なお、露天はふたつあり、いずれも岩組鉄平石造のようです。

廊下の奥に内湯がふたつ。この日は奥が女湯で手前が男湯。というか、臨機応変に案内しているようです。脱衣所、浴室ともに狭く、換気が悪いのには閉口。浴室の窓は広めですが閉め切りなのでそうとうにこもっています。

タイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル。カラン2(温泉)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。年始12時で独占。底面のパイプからやや熱めのお湯を注入(湯量調整可)で、槽内排湯はなくオーバーフローの加温かけ流し。

やや熱めのお湯は、黄色がかった微濁で茶と白の湯の花が大量に浮遊しています。湯面は弱いイオウ臭の残留臭。弱ヌルすべのお湯には強い温まりがあり、浴後は肌すべすべに。

カランの水はさらに優れもので、たまご味+弱重曹味にかなり強いしぶ焦げイオウ臭のヌルヌル水で、重曹硫黄泉のイメージばりばり。ほてった身体にイオウ臭香るたまご水を浴びるのが異様に快感。総硫黄=0.8g/kgでこの明瞭なイオウ臭は、かなり源泉が近いのでは。浴場の手前にある洗面所のカランもイオウ臭ばりばりだったので、これも源泉でしょう。

正直あまり期待していませんでしたが、予想外のイオウ攻撃にびっくり。七里川、ここと廻ればイオウ泉マニアもかなり満足できるのでは?

規定泉(総硫黄・メタほう酸・メタけい酸)(Na・Ca-HCO3型) 15.7℃、pH=8.3、35L/min自然湧出、成分総計=0.437g/kg、Na^+=74.6mg/kg (66.26mval%)、Ca^2+=20.2 (20.65)、Cl^-=34.4 (19.84)、HS^-=0.8、HCO_3^-=201.4 (67.48)、陽イオン計=104.9 (4.89mval)、陰イオン計=260.9 (4.89mval)、メタけい酸=65.7、メタほう酸=5.5、硫化水素=0.1未満 <H16.9.21分析> (源泉名:白岩温泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環濾過:なし 消毒:なし

なお、このすぐそばに清澄温泉(単純S冷鉱泉 15.2℃ pH=8.01)というのが以前あったようですが、同一源泉かどうかは不明。

〔 2007年7月11日レポ 〕




白岩温泉の外観

白岩温泉の男湯


白岩温泉の女湯


白岩温泉の露天


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