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房総の湯巡り-2[6] byうつぼ


■亀山(君津笹)温泉「湖水亭 嵯峨和」


(君津市、時間要問合せ、700円、0439-39-3222)
オフィシャルHP

亀山湖畔にある温泉旅館。自家源泉との情報があったのでいってみました。場所は、R465と県道24千葉鴨川線(久留里街道)を結ぶ亀山湖畔の道沿い。久留里街道からだと笹の信号(出光のGSあり)を東に入りすこし走った右手。明覚院というお寺のそば。つぎにレポする「亀山温泉ホテル」もこの道沿いにありここから車で数分です。なお、養老温泉にも姉妹店がありここも追ってレポします。

料理に力を入れていて、四季の食材をつかった創作料理の定食がだいたい1,000〜1,500円(予約不要)。食事すると入浴料700円が無料(入湯税150円別途)になるので、食事を兼ねていくのがお得です。当日はしし鍋定食1,785円とたけのこご飯&若竹豆腐定食1,365円を食べました。食事処からは亀山湖がのぞめます。

廊下の奥に3つの浴室。手前から露天風呂、檜風呂、岩風呂で、檜風呂は貸切制1,575円。露天と岩風呂は男女交替制らしく、この日の男湯は岩風呂でした。連れによると、露天は実際には屋根掛けされた半露天(石造4.5人くらいの浴槽ひとつ)ながら、なかなか落ち着いた雰囲気だったとのこと。

岩風呂は石枠コンクリ底4.5人の内湯がひとつ。二面採光ですが、〆切でややこもり気味。窓の外には竹林が広がります。カラン3、シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。土曜14時で男女湯とも独占。(他に食事&入浴客が2組いた) 浴槽奥に岩の湯口あり、冷たい水(ツルすべ強く源泉?)と熱湯とを奥で混合し投入しています。黒湯につき槽内柱排湯不明ですが、そこそこのオーバーフローもあります。

ほぼ適温のお湯は、透明度70cmくらいの濃紅茶色の黒湯。湯面に白い結晶と湯中には黒い浮遊物がただよいます。はっきりとした重曹味。浴室内にカルキ臭がただよっていましたが、お湯からはほとんど臭わなかったので、浴室清掃時の消毒剤の臭いが残っていたのかも・・・。湯口奥の冷水にはかすかなイオウ臭?、湯面には黒湯系の化石肥料臭があります。かなり明瞭なツル(ヌル)すべと相当な温まり感があり、よく発汗する入り応えのあるお湯です。

全体にのんびりとした空気がただよっているので、食事をしながらゆったりとするのにいいお宿だと思います。

Na-炭酸水素塩泉 19.5℃、pH=8.6、80L/min(200m掘削揚湯)、成分総計=1.29g/kg、Na^+=332.0*mg/kg (96.05mval%)、Cl^-=10.3 (1.95)、HCO_3^-=785.5* (86.24)、CO_3^2-=34.9*、陽イオン計=347.5 (15.04mval)、陰イオン計=858.8 (11.92mval)、メタけい酸=74.3、腐食質=11.0 <H12.8.1分析> (源泉名:湖水亭嵯峨和)
*) 分析書不鮮明につき転記ミスあるかも。

■宿の人のはなしによると、200mほど掘削して出たこの源泉は、亀山ダムの工事関係者の宿泊に使われていたころから利用していたとのことです。

〔 2006年4月22日レポ 〕




「湖水亭 嵯峨和」の外観

「湖水亭 嵯峨和」の男湯

「湖水亭 嵯峨和」の男湯湯口

「湖水亭 嵯峨和」の女湯


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