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房総の湯巡り-2[4] byうつぼ


■岩婦温泉「岩婦館」


((南房総市(旧 富山町))、時間要問合せ、600円/h、0470-57-2836)

南総里見八犬伝ゆかりの富山のそば、ヘラブナ釣りで有名な岩婦湖畔にある温泉宿。みしゅらんあり。
JR内房線「岩井」駅から県道258を東に約2q、富津館山道路のガードをくぐりしばらく行くと、ぜんぜん目立たない小さな看板があるのでそれを右折してあとは道なり。湖尻にあって山を背負う好ましげな佇まいは釣宿の趣。

窓が開け放たれた明るい浴室は、男女別内湯(岩造2.3人)のみのこぢんまりとしたもの。常時投入はなく、吸湯&ジェット注入作動のため湯循環方式のようですが、真っ黒に変色した温冷2つのカランがあります。どちらも源泉かと思いますが、冷水の方が硫化水素臭が強いです。

カラン横にはコップがおいてありました。カラン5(源泉?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日12時で独占〜2人でした。ただし、帰りしなに何組か来てたので、時間によっては混むのかも?

お湯は、黄褐色にごり湯(透明度50cm)でかなり強い硫化水素臭。たまご味+重曹味の温泉らしい味。強めの浴感と温まり感があり、浴室内に硫化水素臭が立ちこめているので、臭いに敏感な人はこれに酔ってしまうかも・・・。

しかし、房総でこれほどの硫黄泉に出会えるとは正直おどろきです。HS^-=16.24、硫化水素=1.838の堂々たる硫黄泉は、これも生物起源でしょうか?  

宿の裏手の小川には灰白色の湯の花が出ていますが、ありふれた小川に湯の花とは何とも不思議なとり合わせ。裏山の地下5m位から2L/min位湧出する源泉を3軒にわけているので、風呂を大きくできないとのことです。

湯量の少なさを湯づかいと個性的な泉質でカバーしている面白いお湯は、南房まで行ったら訪れる価値はあるのでは。

硫黄泉(Na・Ca-HCO3・Cl型) 16℃、pH=8.0、自然湧出、成分総計=660.1mg/kg、Na^+=100.8mg/kg (56.28mval%)、Ca^2+=45.78 (29.32)、Cl^-=67.45 (24.42)、HCO_3^-=307.2 (64.64)、HS^-=16.24 (6.31)、陽イオン計=167.4 (7.788mval)、陰イオン計=406.5 (7.788mval)、メタけい酸=58.62、硫化水素=1.838、腐植質=20.00 <S34.11.28決定>

〔 2003年1月21日レポ 〕



「岩婦館」の外観

「岩婦館」の男湯

「岩婦館」の男湯湯口

白い硫黄の湯の花が出たよこの小川


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