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南会津・新潟の湯巡り [6] byうつぼ



■深層湯温泉「紫雲の里」

(新潟県紫雲寺町、10〜21時、700円タオル付、0254-41-1126)
http://www.town.shiunji.niigata.jp/kankou/k1shiun_sato.html

県立紫雲寺記念公園内にある公共系温泉施設。超豪華な施設で、宿泊もできますが人気のようで今回問い合わせしたら平日でも満室でした。やませみさんレポあり。

料金は700円ですが、タオル付きで時間制限なくこの豪華施設が楽しめるので納得。平日でしたが、春休み中でファミリー客が入り込みかなりの盛況でした。

浴室は「藤塚の湯」と「紫雲の湯」があり男女週交代制。当日は「紫雲の湯」が男湯でした。窓の広い明るい浴室には、大浴槽(石造15人以上)とジャグジー槽(同6.7人)、水風呂、サウナ、露天(石造3.4人)がバランスよく配置され居心地がいいです。「藤塚の湯」には巨石をくり抜いて造った自慢の巨石風呂×2があります。

槽内注排湯は未確認ですが、各浴槽からはオーバーフローがあり、「温泉水を源泉から掛け流しをし..(中略)..温泉排水は循環させておりません」との館内掲示。露天のお湯が一番鮮度感が高い感じでした。セパレート型の洗い場多数、アメニティ完備。平日14時で男湯20人以上と盛況。

お湯は、緑黄色ささ濁りで大浴槽には赤褐色の浮遊物。強塩味で柑橘系?の甘いアブラ臭があり、どことなく東京板橋(スパディオ)のお湯に似ています(全然濃いですが...)。ジャグジーでは、この甘いアブラ臭が匂い立ちクセになります。

弱いツルすべで浴後ペトペト感があって乾きの早いお湯。塩化土類系の浴感ですが、苦味は感じられませんでした。温まりますが比較的おとなしい感じのお湯で、総計34g/mgの濃度感はないような気も...。

分析表ほどのおどろきのあるお湯ではありませんでしたが、やはり満足できるアブラ臭強食塩泉です。料金システムなど相当に隣町の先発施設「ざぶ〜ん」を意識したようで、設備もお湯もいいので、こんなのが首都圏にあったら大混雑まちがいなしでしょう。

網焼きレストラン「彩」も美味しかったです。ただし、”深層湯温泉”のネーミングはちょっと?? (1,300m程度の掘削ならきょうびどこでもやってると思いますが... ^^) ) ”紫雲寺温泉”の方が風情あるような...。

Na-塩化物強塩温泉 51.7℃、弱アルカリ性、161L/min(約1,300m掘削)、成分総計=34890mg/kg、Li^+=4.6mg/kg、Na^+=12420mg/kg (92.68mval%)、NH^4+=16.3、Mg^2+=126.3、Ca^2+=418.2、Sr^2+=9.8、Ba^2+=7.2、Fe^2+=6.8、Cl^-=20280 (98.04)、Br^-=178.5、I^-=101.1、HCO_3^-=502.2、陽イオン計=13370 (582.9mval)、陰イオン計=21070 (583.5mval)、メタけい酸=140.2、メタほう酸=231.0、遊離炭酸=74.9
<H11.8.4分析>

 


「紫雲の里」の外観

「紫雲の里」の男湯内湯

「紫雲の里」の男湯露天.



■聖籠観音の湯「ざぶ〜ん」

(新潟県聖籠町、9:30〜21:30時、700円タオル付、0254-27-1126)
http://www.zaboon.co.jp/

アブラ臭で名を馳せる公共センター系施設で、廉価で泊まれるホテルも併設しています。こちらも料金は700円でタオル付き時間制限なし。お客が休憩室でごろごろと寝ています。歩行浴&圧注浴のある「観音の湯」と寝湯&打たせ湯のある「聖の湯」があって男女日替わり交替制。当日は「聖の湯」が男湯でした。

「聖の湯」は、大浴槽(石枠タイル造10人以上、寝湯×3付)とジャグジー槽(同4.5人)、水風呂、サウナ、打たせ湯、露天(岩造10人以上)ですが、やや詰め込み過ぎかな? 露天の脇にはよく整備された和風庭園があります。

大浴槽は石の湯口から25L/min程度の投入で窓際側溝への排湯ですが、鮮度感高く源泉かけ流しにも思えました。露天は岩のすき間数ヶ所からの注入で、排湯は不明ですが大浴槽より鮮度感は劣ります。セパレート型の洗場10以上、アメニティ完備。平日16時で男湯15人以上と盛況。

適温のお湯は、黄金色ほぼ透明。塩味と明瞭な重曹味に上質で軽い刺激感のあるアブラ臭+モール?臭。
重曹泉系の浴感が前面に出た、上質で包み込まれるような素晴らしい浴感です。とくに大浴槽はアワつきもある極上湯で出たくなくなります。

高張泉特有の重みのあるお湯ですが、攻めてくる感じはなく、浴後も爽快感が出てあとをひきまくり。個人的には完全にツボにはまったお湯です。こんな極上湯を目の当たりにすると、ハズレ的ネーミング「ざぶ〜ん」も妙に的を射たナイスなものに思えてくるから不思議 (^^;

パンフによると「地下1,000mから湧き出ていて約400万年前の古海水に色々な天然の成分が溶け込んだお湯です」「源泉が52℃もあるので、1q先の聖籠観音の杜の近くから移送されてざぶ〜んにくるとちょうど41℃〜43℃になる為、水で薄めない温泉100%のお湯を使っている」そうです。

豪華さでは「紫雲の郷」に及びませんが、お湯の良さでは一歩も引きません。同じアブラ臭強食塩泉でも中条や紫雲とは全然違う浴感なので、入り比べをおすすめします。

Na-塩化物強塩温泉 52.2℃、pH=7.4、326L/min(約1,000m掘削自噴)、成分総計=30710mg/kg、Li^+=4.6mg/kg、Na^+=10900mg/kg (93.05mval%)、NH^4+=8.0、Mg^2+=102.5、Ca^2+=424.2、Sr^2+=7.8、Ba^2+=3.2、Fe^2+=7.1、Cl^-=17430 (96.30)、Br^-=112.4、I^-=74.0、HCO_3^-=1023 (3.29)、陽イオン計=11620 (509.5mval)、陰イオン計=18640 (510.5mval)、メタけい酸=72.0、メタほう酸=291.3、遊離炭酸=84.7 
<H8.3.1分析>

 


「ざぶ〜ん」の玄関

「ざぶ〜ん」の男湯露天


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