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九州温泉紀行 by温検12号

第5回 黒川温泉記その1

 温泉好きなら誰もが憧れると言う黒川温泉、ここのレポートは一番難しい所ですね。さらにとんでもないことが起こってしまったので、的確に評価しかねる状況なのです。確かにすばらしい所なのですが…

 さて話は突然、旅行前に戻ります。
 まず、黒川温泉の一番いい宿に泊まりたいと考え(1月)、比較的最後まで空室があると言われる旅行会社JTBに問い合わして黒川温泉の宿を空室紹介してもらったら、「山みず木」と「黒川荘」が人気が高いと言われ、そのうち空室が1ヶ月間で1〜2日分しかなかった山みず木が気になりました。空いてる日も1部屋しかないとのことで、1万5千円の部屋を予約しました。

 2月頃になるとせっかくだから、もっといい部屋はないのかなとJTBにダメもとで聞いたら「6畳2間で専用露天風呂付2万円の部屋があります。」と言われ喜んで部屋の変更を申し出ました。こういういい温泉といい宿では貧乏でもけちらないのが温検のやり方であります。

 ところが、出かける前になるとあるガイドブックに山みず木は5名以上は部屋食ではないと書いてあったのを見つけ、これだけいい部屋だったらさもありなんと思い、念のため宿に問い合わしてみました。同行者に高齢の方がいたので。

私「私の部屋は部屋食ですか?」
→宿「申し訳ありません…」
私「では、2万円の部屋でもダメなんですか?」
→宿「お客様の部屋は本館2階となっております」
私「あれ、それは変更前の話であり、6畳2間の部屋に代えたはずですが…」
→宿「そのお部屋は別の方が予約しております」
私(そんなバカな…)

 結局、JTBから私の部屋変更の通知をした時、宿でその通知を受付けた従業員が忘れてそのままにしてしまったようです。私もJTBもそんなことがあるのかと驚きました。JTBに指摘すると申し訳ない、よく宿へ問い合わせていただいたと感謝されました。

 それにしても、めったに行けない九州で一番楽しみにしていた温泉と宿なのに愕然としました。すると宿側はお詫びとして12.5畳と10畳の2部屋とし、私の希望どおり部屋食のできる専用露天風呂付の部屋を用意すると申し出があり、それで話はまとまりました。1部屋どなたかどいていただいたようです。私はJTBを通したからランクが高い客で、宿も後々の影響を恐れ破格の代替案を出していただいた面もあるようですが、さすが評判の高い宿だなと思って矛を納めました。さらに宿泊当日は追加で飲み物も飲んだのですが、その代金はお詫びとして請求しませんでした。

 まあ、山みず木の従業員だって人間ですから、忙しくってうっかりミスをすることがあるでしょう。それは仕方ないです。問題となるのはこの後の応対です。トラブル発生時にどう対応するかが、いい宿か悪い宿かの境目になると思いました。山みず木はさすがよい対応をしていただいたと感じました。

 あと、さすがに宿泊当日にこんなミスが発覚するともう宿側もどうにも応対できなくなると思われますので(ましてや空室などない人気宿なので)、皆さんも泊まる前の早いうちに宿へ念のため予約が正しいか再確認すると良いと思います。

 これだけでも大変なことだったのですが、宿泊前日は今度は大雪で大分道など黒川温泉の最寄の日田I.Cから別府方面が通行止め、そして旅行当日も今度は同行者が急病とトリプルパンチ。これでは温泉好きの私でさえ参ってしまいます。詳しくは次回のお楽しみ。


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