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伊豆−箱根9湯巡り[2] byめがね



■石部温泉「平六地蔵露天風呂」

(松崎町 0558-42-0745観光協会 随時)

松崎町にある石部集落の手前、石部漁港の海岸近くにある無料の露天風呂です。囲いはありますが、ほとんど野湯で、脱衣所も屋根付きが一つに後は屋根なしの棚だけ。当然混浴で露天風呂が一つだけという非常にシンプルな構成。

岩の上には湯守の地蔵が鎮座したほのぼのとした佇まい(?)で、湯に浸かってしまうと不思議ととても落ち着いた気持ちになる魅力的な所です。この地蔵は昔、子供を大波にさらわれて、その帰りを待ち続けながら亡くなった「平六」という人を子供共々村人が奉ったものとの事です。詳しくはみしゅらんレポを・・

脱衣所に服を脱いで、浴槽へ。浴槽は10人前後が入れる岩造りの露天がひとつだけ。やや藻っぽい感じがあり、滑らないよう注意が必要。当然アメニティー類はなし。近くにシャワーが3つ並んでますが、これは夏季の海水浴用と思われます。「スキューバ用のスエットは脱いで下さい」の張り紙あり。雨模様の天気だったため祝日月曜11時で独占。

浴槽には地蔵が鎮座した岩の崖上からドカドカと大量投入、浴槽縁上面2ヶ所からザコザコの排水で掛け流し。お湯は無色透明、中型〜大型の浮遊物が大量浮遊。雨だったせいもあるでしょうが、ややぬるめ(湯口は逆にやや熱め)。

適度にぬめり感がありますが、全体的には優しい浴感。包まれるような優しい感じは長湯向きか?これで天気が良ければ(^^;)・・と悔やまれますが、お湯の鮮度の高さは文句なしでしょう。結構、ほっこりとした温まり感もあります。臭いは明瞭なタマゴ臭。際立って強い臭いではないですが、今まで入った伊豆の温泉の中では一番タマゴ臭が強かった気がします。味は薄い塩味。

もう少し暖かい、天気の良い日に再訪したい所であります。野湯ファンには満足できる所でしょう。分析表はありませんでした。泉質は食塩泉らしいです。


石部温泉「平六地蔵露天風呂」の浴槽


■宇久須温泉「温泉センターうぐすの湯」

(賀茂村 0558-55-1126 10時〜21時、受止め20時まで)

R136沿いの小トンネル手前、宇久須温泉のややはずれた所にある造船所が経営している日帰り温泉施設。やや高台になっており駿河湾がよく見える所にあります。佇まいは純和風を意識しているようですが、そんなに特徴はなく、いたって普通の佇まい。典型的な日帰り温泉施設仕様の外観です。国道のスピードの出やすい所にありますので入りそびれには注意が必要かと。

入浴料1000円(3h やや高いか?)を払い浴室へ。浴室は地下1階が入り口で3回建てになっています。浴室1階が4〜5人位の岩風呂、2階が打たせ湯、寝湯(2人)、サウナ、水風呂、3階が木造りの展望風呂(6〜7人)という構成。シャワー、カランは1階と2階に計8、アメニティー類は完備。月曜12時半過ぎで5〜6人の入り。

浴槽には岩風呂が石組み湯口からドカドカ投入、ただし、溢流なく完全な循環方式、打たせ湯が打たせ湯口からの投入、バルブで湯量を調節できるようですが、この日はバルブが故障中のため常時全開投入、淵前面からザコザコのオーバーフローで水風呂のオーバーフローと合わさって階段が湯階段と化し、1階まで溢流しています。これはすごい光景(^^;)

展望風呂はバルブで湯量調節可能な岩湯口からの投入、浴槽淵全面から静かにオーバーフロー、カランを止めなければこの浴槽は掛け流しかと。

お湯は無色透明、浮遊物なし。やはり展望風呂の鮮度が一番高く、かつ適温になっています。浴感はキシキシ感のあるお湯で薄い「四万」、「湯宿」に似たやや硬質な印象。浴中もよく温まり、浴後も結構発汗があり、なかなか汗が引かない感じ。適度な湯疲れ感もあります。ここもガツンとくるものはないですが、いぶし吟のなかなか渋いいいお湯かと。臭いは弱石膏臭+非常に弱いタマゴ臭、柔らかな淡い温泉臭。味は弱石膏味の効いた緑茶味+微塩味。

ちと入浴料金と食事が高いのが気になりますが、土肥と松崎の中間位という絶妙な位置にあり、ドライブの帰りに立ち寄るにはいい施設かと思います。

カルシウム-ナトリウム-硫酸塩泉 pH記載なし 40.9度 成分総計 メモ忘れ(すいません) Na^+ 記載なし。 Mg^+ 0.05 Ca^+ 記載なし Cl^- 11.8 So4^- 1783.2 Co23^- 7.5 H2sio3 25.4 HBO2 1.2 

 


温泉会館「うぐすの湯」の岩風呂

温泉会館「うぐすの湯」の展望檜風呂

温泉会館「うぐすの湯」の外観



■土肥温泉「屋形温泉共同浴場」

(土肥町 0558-98-1212観光協会 13時〜21時まで)
http://www.toi-annai.com/tachiyoriyu.htm

土肥町の観光名所でもある「土肥金山」。その土肥金山から歩いて3〜4分位、土肥海水浴場の海岸遊歩道沿いにある共同浴場です。本当に海岸からすぐの場所にあり、海水浴などの時は非常に重宝する位置にあります。ただし、前は遊歩道なので車の乗り入れはできず近所の町営の駐車場(たぶん夏は有料)を利用する事になります。町営駐車場からも3〜4分位の所にあるので交通には大変便利な所にあるかなと。

MASさんのレポありますが、MASさんのレポ時より浴槽のデザインが変わっていたのと、内装が結構綺麗だったのでもしかしたら改装が行われたのかもしれません。外観は民家風の鄙び系(^^;)

自動券売機で400円の入浴券を購入し、浴室へ。浴室には内湯のみで変形台形型の御影石(?)+タイル張りの4〜5人位の浴槽のみ。シャワー、カラン5、アメニティー類はなし。祝日月曜14時で独占。

浴槽には一度、湯口から溜め湯槽に溜めて(恐らく温度調節のため)それから溜め湯槽上面切れ込みから浴槽に投入、洗い場側淵からオーバーフローの掛け流し。

お湯は無色透明、浮遊物なし。温度調節をしてるとは言えかなり熱いです。熱さのせいもあるでしょうが、ぬめりを伴いビリビリきます。次第に慣れてくる感じもしますが、この熱さはなかなか半端ではありません。川原湯温泉の「笹湯」に近いかも・・。しびれるお湯です。その割には強烈なほてりはなく、浴後は適度な温まり感が好印象。あまり後を引かない上品な感じ。熱いですが、いいお湯ではあります。

臭いはかすかに臭素(?)っぽい臭いとかすかな石膏臭が感じられる程度でほとんど無臭でしょう。味は薄い石膏味がある程度。喉越し柔らかい感じですが、味、臭ともに弱いです。

この湯温だと夏の海水浴シーズンはちときついかもしれませんが、お湯は本物。しかも海岸が近い事から波の音を聞きながらの静かに入浴するには最高の場所です。

カルシウム-ナトリウム-硫酸塩-塩化物泉 pH8.4 57.8度 湧出量記載なし 成分総計 1.727g/kg Na^+ 181.1 K^+ 5.4 Ca^+ 352.1 Cl^- 11.8 So4^- 836.3 Hco3^- 15.5 H2sio3 55.2 HBO2 1.0


土肥温泉「屋形温泉共同浴場」の外観

土肥温泉「屋形温泉共同浴場」の浴槽


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