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伊豆−箱根9湯巡り[1] byめがね



■韮山温泉「天城荘」

(韮山町 055-949-5370 時間要問い合わせ)

韮山温泉は伊豆箱根鉄道の「伊豆長岡駅」前を中心とした地域に広がる駅前温泉地で、数件の旅館と少し駅から離れた日帰り施設「めおと湯の館」で構成されています。駅前の温泉地で、鄙びた感じはないですが、それほど歓楽化しておらず、閑静な環境。

その中にある「天城荘」は駅から3分の位置にある和風旅館。外観に派手さはなくごく普通の建物でさしたる特徴はありませんが、敷地内に真新しい小さいながらもお洒落な足湯らしきものがあります。国道からもすぐですが、狭い路地に位置しているため、R136号だとやや見づらい位置にあるので見落とさないよう注意が必要かと。すなっちさんのレポあります。

入浴料500円を払い浴室へ。浴室は2階にあります。全体的に岩造りを基本とした浴室デザインで和風の庭園付き。浴槽は内湯のみで4〜5人位の岩製。シャワー、カランは4、アメニティーは完備。落ち着いた感じの浴室ですが、やや暗めなのが難点といえば難点か?日曜11時で独占〜2人と空いていました。

浴槽には石製のライオン湯口から熱めの源泉投入、洗い場側浴槽淵からオーバーフローの掛け流し。お湯は無色透明でやや熱め、時々少量の渇色の浮遊物浮遊。適度なキシキシ感と適度なつるすべ感がバランス良く入り混じった快適な浴感。滑らかで肌によく馴染みます。強力な浴感ではないですが、落ち着いた感じの良いお湯です。温まり感も結構あり、浴後なかなか汗が引かない感じ。

臭いは薄い石膏臭がある程度でほとんど無臭といっても良いでしょう。味は濃厚な緑茶味でなかなかの美味。浴室前に「飲める温泉、胃腸にいい。どうぞ」とぺットボトルが置いてあります。

強烈な温泉では無いですが、鮮度感も高く、とても入り心地の良い湯なのでここはお薦めです。交通の便がいい割に意外に静かそうな環境なので泊まりも良さそうです。

アルカリ性単純泉 pH8.6 55.1度 涌出量記載なし。成分総計 0.742g/kg Na^+ 195.6K^+2.0 Ca^+ 36.2 陽イオン計 234 Cl^- 136.2 So4^- 279.8 Hco3^- 27.2 Co23^- 6.2 陰イオン計 450.9 H2sio3 50.6 HBO2 6.4 
(韮山源氏共同貯湯槽より)


「天城荘」の浴槽

天城荘」の外観


■駒の湯温泉「源泉荘」

(韮山町 055-949-0309 9時半〜19時まで、受止め18時まで)

韮山町のR136から県道を山側に入った所にある1軒宿の温泉旅館です。付近には「畑毛温泉」など中小の温泉がいくつかあります。位置的には複雑な所にありますが、伊豆箱根鉄道の踏み切りを越えてしばらく行くと看板が出てきますので迷う事はないと思います。宿前約1キロは細い峠道なので運転には注意が必要かと。

山の中の湯治宿の風情があり、建物もメンテは行き届いていますが、適当に鄙びておりなかなかの雰囲気。ただし、日帰り入浴を積極的に受け入れており、それが浸透しているのか、結構混んでいます。みしゅらんレポあります。

入浴料500円(80分以内、カラスの行水コース40分以内300円)を払い浴室へ。浴室は内湯と露天と完全に分離されており裸移動不可です。

内湯には半円形にジェット(3〜4人)、高温槽(3人位)、通常浴槽付きジャグジー(4〜5人位)、適温通常浴槽(5〜6人)、男性用の露天風呂は3段になっており、上段に熱湯槽(1〜2人用)、中温槽(2〜3人)、薬草湯槽(2〜3人)、打たせ湯付き低温槽(5〜6人)という構成。この他にも混浴の露天風呂もあるようですが、時間の関係で今回は未入湯。

シャワー、カランは5〜6程度、この他、内湯に2、露天に1機源泉カランあり。シャンプー、ボディーソープ完備、ドライヤーは貸し出し。露天は木立に囲まれたなかなかの雰囲気。日曜14時で男湯10〜12,3人と盛況。

浴槽には内湯がジャグジーが槽内投入+ジャグジー投入、ジェット槽がジェット投入+槽内投入、その他の浴槽が槽内投入による投入。ほぼ全槽オーバーフローと近接の浴槽へのフローがありますが、循環式。

露天は高温、中温、薬草湯槽が槽内投入、浴槽縁上面からのかなりの量の溢流、打たせ湯付き浴槽が打たせ湯4本からドカドカ投入で川側浴槽淵上面からの溢流。露天は全槽掛け流しと思われます。特に打たせ湯槽は非加熱でお湯の鮮度も高め。

お湯は無色透明で内湯適温槽と露天打たせ湯槽でかなりの気泡の付着あり、浮遊物も渇色のものが少量浮遊(露天打たせ湯槽)しています。温度調節が絶妙で、高温槽でも無理なく入浴できますが、やはり、露天打たせ湯槽にほとんどいました(^^)。最初はぬるく、ちと真冬はきついかもしれませんが、今の時期だと段々と快適な温度になってきます。

つるすべ感はあまりありませんが、肌によく馴染む包まれるような優しい感じの浴感。打たせ湯槽を出て高温槽にさっと入って上がるとほっこりと温もる浴後の感じもなかなかのものがあります。あまり濃い温泉ではないですが、割と特徴が出てる感じでお湯の使い方がいいのでしょうか?

臭いは淡い微タマゴ臭、源泉カランが一番臭いが濃い印象、味は微タマゴ味+緑茶味でなかなかの味わい。浴槽の数が多いので入りきるには時間が少々かかりますが、これで500円ならば納得の値段でしょう。木立に囲まれた露天の雰囲気もなかなかいいものがあります。

アルカリ性単純泉 pH9.1 38.8度 209L/min涌出形態記載なし。 成分総計 0.182g/kg Na^+ 41.9 Ca^+ 6.6 陽イオン計 49.0 Cl^- 13.8 So4^- 47.3 Hco3^- 23.7 Co23^- 11.3 陰イオン計 96.3 H2sio3 35.1 HBO2 1.1


駒の湯温泉「源泉荘」の外観

駒の湯温泉「源泉荘」の打たせ湯付き露天風呂

駒の湯温泉「源泉荘」の熱湯、中温の露天風呂

駒の湯温泉「源泉荘」の内湯



■天城湯ヶ島温泉「共同浴場河鹿の湯」

(湯ヶ島町 0558-85-1568 13時〜22時まで)
http://www.izuamagi-kankou.com

川端康成が滞在した事でも有名な「天城湯ヶ島温泉」は国道沿いと狩野川に挟まれた地域に広がる温泉地です。ここもあまり歓楽化しておらず静かな雰囲気。特に川端康成が滞在した旅館「湯本館」とこの共同浴場「河鹿の湯」周辺は狩野川の渓流に面し、山に囲まれ、かつ、歴史を感じさせる閑静な環境で好感が持てます。場所はR414から右に脇道をそれ、更に川沿いまで降りて行く小道のどんづまりにあります。この小道が狭いので運転には注意が必要かと。

自動券売機で入浴券250円購入し、浴室へ。ここの共同浴場は「いかにも共同浴場!」という雰囲気で共同湯ファンには涙ものでしょう。脱衣所、浴室もその雰囲気がぷんぷんしています。脱衣所は広く快適、畳敷きの椅子も置いてあります。

浴室には小判型のタイル張りの内湯(3〜4人位)のみ。カラン6、アメニティー類はなし。狩野川に面した浴室で窓全開で入ると川の音と風がとても心地良いです。浴槽には可愛らしい蛙の置物付きの石湯口から時々投入量が変化しながらの投入、浴槽淵全方位オーバーフローの掛け流し。

お湯は無色透明でやや熱め、浮遊物なし。キシキシ感とぬるすべ感が同居した浴感で「韮山温泉」を一回り強くしたような浴感で「四万」や「湯宿」に似た印象。結構、温まり感と適度な湯疲れ感があり、浴後は良く温まります。汗がなかなか引かない印象。ここもガツンとくるものは無いですが、ジンワリ効いてくるような感じが秀逸。冬には有難い温泉かと思われます。

臭いは時々淡い微タマゴ臭+石膏臭、弱いながらも上品な温泉臭、味は微石膏味+緑茶味でなかなかの美味。

周囲の環境が素晴らしくとてものんびりできる良い共同浴場だと思います。ただし、地元の方も多いのでマナーは守って入浴したいところです。

カルシウム-ナトリウム-硫酸塩泉 pH記載なし。46度 成分総計 1.15g/kg Na^+ 147.6 K^+ 6.3 Ca^+ 185.4 陽イオン計 340 Cl^- 28.5 So4^- 683.9 Hco3^- 34 陰イオン計 747.2 H2sio3 44.2 HBO2 0.6 Co2 18.1


天城湯ヶ島温泉「河鹿の湯」の外観

天城湯ヶ島温泉「河鹿の湯」の浴槽


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