スイス(ジュネーブ)の回顧録 〜wonderful memories〜

*渡航記録

期間: 1991年3月〜2週間
ルート: 成田→フランクフルト→ハノーバー→フランクフルト→ジュネーブ→成田


湖沿いの古城「シヨン城」にて。思い出深いお城です。
(写真の男性は現地の方)

会社訪問

スイスにはある会社の訪問が目的でやって来た。その会社はハードウェアとソフトウェアを 設計している会社なのだが、基本的にエンジニア一人に一つの部屋が与えられている。 そして各部屋の窓の向こうにはアルプスの山々が一望できるのである。プロであればどんな環境でも 結果を出さなければならない。それが素人との違い。しかしこのような環境であれば常に最高の パフォーマンスが発揮できると直感した。残念ながら天候が悪く窓から見えるはずのアルプスは 全く見る事ができなかったが、この窓からアルプスの山々が一望できれば、壮大な気持ちで良い 仕事ができるに違いないと感じた。

前日の夜に先輩にテキーラをしこたま飲まされた私は、この時完全な二日酔い状態。訪問先の 会社でプレゼンを聞いている時が最高に気分が悪く、何度もトイレに行ってゲーゲーやる始末。 はっきり言って話など一つも覚えていない。ごめんね。


雨上がりの湖沿いの街道
この辺は路上駐車が常識らしく、沢山の車が駐車場変わりに路上に置かれている。 私の乗った車も度々路上に置かれたが、面白いのはスペースが少し足りなくても平気で 駐車しようとする事だ。ちょっと無理すれば入ると思った時は前後の車にゴリゴリと 擦り付けながら無理矢理入れてしまう。ここではこれが普通かと最初はそう思ったが、 もしかしたらたまたまその人が運転が下手なだけだったのかもしれない。 スイスの事を良く知ってる人がいたら教えていただきたい。

滞在中はずっと雨だった。しかし雨のスイスもそれはそれでなかなかいいものだ。 ちなみにスイスの人達はよほどの雨じゃない限り傘を差さないのが一般的なようだ。 (だから髪が薄くなるんじゃねえのかい)。それを真似して傘を差さずに雨の中で みんなで買物をして楽しんだ。特にカナダ人の美人姉妹といっしょにあれこれ選びながら 買物をした事は忘れがたい思い出である。今どうしてるんだろう、あの姉妹・・・。

スイス最後の夜、曲がりくねった石畳の坂の上にある大きな教会に案内された。 教会に入ったのは生まれて初めての事で、とても神聖な場所だと感じた。 その後にスイス名物のフォンデューをご馳走になった。しかしチーズが嫌いな私は一人だけステーキを 注文して食べた。接待してくれたスイスの方に、「一人だけステーキを食べるなんてあなた 変わってるね」と言われたが大きなお世話だ。食いたい物を食わせるのが接待じゃねえのかい。 俺は食いたくもない物は食わないし、逆の立場だったらステーキを食べたい人には喜んで出してあげるぜ、 と言いたい気持ちをぐっと堪え、笑顔でステーキを食べる私だった。ほとんど好き嫌いのない私だが、 チーズだけはどうしてもダメなんですよ。ごめんね、雰囲気壊して。

今回の旅で感じたのは、ヨーロッパに行くなら仕事ではなく観光に限るという事である。 せっかくこんなに遠くまで遥々やってきても、自由に行動できないのでとても損をした気分になる。 次回は是非観光で来る事を誓い、この旅を終える事にする。

(終わり)



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